Z世代「鳥貴族は高いから行かない」発言に衝撃 → だったらどこへ行くのか? その回答に納得しかなかった話
かれこれ10年ほど前になるだろうか。トリキこと「鳥貴族」が本格的に流行り出した頃、その安さから最寄りの店舗はいつ行っても満席で入れなかった。全品同一価格だったのも大きいと思われる。間違いなくトリキは安い居酒屋であった。
ところがだ。最近の大学生に聞くと、トリキは高いから行かないという。いやいや! トリキが高かったらどこに行くんだよ!! アラフォーの私(あひるねこ)は思わず耳を疑ったのだが……。
・Z世代の声
今回「トリキは行けない」発言をぶちかましたのは、当サイトにも何度か登場してくれているリアル大学生のShomaだ。ちなみにShomaは我々の上司・Yoshioのリアル甥でもある。ぜひ覚えておいてほしい。
それにしても、まさかあのトリキが高いとは……。Shomaの言葉がにわかに信じられない私は、調査のため久しぶりにトリキを訪問。本当に高額なのか身をもって検証してみることに。
さっそく注文しようとすると……
ここでいきなり衝撃を受ける。ちょ、ちょっと待ってくれ。税込370円均一だと……? そう、トリキは2024年5月1日より、価格を360円均一から370円均一に改定したのである。
・1品400円弱に
最初は税抜280円均一だったのが、2017年10月には税抜298円均一に。その後も何度か値上げを繰り返し、現在は税込370円均一となっている。
280円時代を知る者としては、数年でずいぶん上がったなぁという印象だが……
とはいえ、『メガ金麦』のコスパの凄まじさは今でも有効のように思う。マジでトリキの『金麦』は、いくら飲んでも一向に減る気配がない。逆に底の方からこんこんと湧き出てるんじゃないか? ってくらい多い。それがトリキの『メガ金麦』なのだ。
で、肝心の焼鳥に関しては、まあ2本で370円は高いけど、一般的な焼鳥と比べると大きいし妥当では? というのが正直な感想。『もも貴族焼』も……
『つくねチーズ焼』も……
『かわたれ』も……
何を食べても外すことはない。ウマい。ただ、メニューによっては割高感が強いということは理解しておくべきだろう。例えば同じ焼鳥でも、『もも貴族焼』と『みたれ(もも肉)』ではまったくと言っていいほど大きさが違う。
そう、実はトリキとは、何を頼むべきか、頼むべきではないかの選球眼が試される場所なのだ。ここを見誤ると、「コスパが悪い高い店」という評価に落ち着いてしまうかもしれない。
改めて私的マストメニューを選ぶとするなら、もはやこれを食べに来ていると言っても過言ではない『ふんわり山芋の鉄板焼』と……
おそらく頼まない客の方が少数派であろう『とり釜飯』の2品か。むしろこの両者が税抜280円だったことの方がどうかしている。370円でもまだ安いくらいだ。
・トリキは高いのか?
この日は妻とメガジョッキを2杯ずつ飲んで、税込5180円だった。これは子供(4歳)のドリンク等も含めた値段である。ただの食事と考えると高いが、飲みに来たと考えれば安いような……。
自分が大学生だった頃の感覚だと、まあまあ飲んで1人2500円なら、「激安」とは言わないまでも「十分安く収まった」の範疇のような気がする。でも……どうなんだろう。今の大学生の感覚だとやっぱり高いのかな。
気になったのでShomaに「逆にどこへ行くのか?」聞いてみたところ、彼の口から出たのは2つの有名チェーンだった。で、その名前を聞いた私は膝から崩れ落ちた。何かというと……
サイゼ! そして……
日高屋!
──勝てねぇ……! さすがのトリキも、サイゼと日高屋には勝てねぇよ……!! 何やら反則チックな指名と思わなくもないが、やはり居酒屋の2大コスパ巨頭は今も昔もサイゼと日高屋なのである。
・納得しかない回答だった
私が大学生の頃は、日高屋と同じくらい「金の蔵」やモンテローザ系列の居酒屋も利用したものだが、もしかしたらZ世代からすると、お通しのある店に行くなんて意味が分からないかもしれないな。時代の移り変わりを強く感じずにはいられない出来事であった。
参考リンク:鳥貴族
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.