グランドセイコー SLGW003が「レッドドット・デザイン賞」最高賞を受賞
グランドセイコーの「エボリューション9 コレクション SLGW003」が、世界的なデザイン賞「レッドドット・デザイン賞2025」にて、プロダクトデザイン部門の最高賞「Best of the Best」を受賞した。7,900点以上の応募から選ばれる同賞は、革新性や機能性、美しさを総合的に評価する国際的な栄誉であり、グランドセイコーのデザイン文法が世界で高く評価されたかたちだ。
受賞作は、製造拠点「グランドセイコースタジオ 雫石」が位置する岩手県の平庭高原に自生する白樺に着想を得た型打ちダイヤルを採用。樹皮の凹凸を思わせる繊細なパターンが、自然美と日本的感性を静かに語る。1967年の名作「44GS」にルーツを持つ「エボリューション9 スタイル」を継承しながら、ザラツ研磨の鏡面仕上げとヘアライン仕上げを巧みに組み合わせ、立体感と着け心地の良さを追求している。
搭載する新開発の手巻きムーブメント「9SA4」は、毎秒10振動で最大80時間のパワーリザーブを実現。巻き上げの感触や音、視覚効果にもこだわった設計は、機械式時計の本質的な喜びを再確認させてくれる。2024年のジュネーブ時計グランプリのメンズウォッチ部門にもノミネートされた本作は、まさにグランドセイコーの現在地を象徴する一本といえる。
text:the rake