【横須賀市】三浦学苑高校軟式野球部 堅守武器に挑む夏の陣 3年ぶり4回目の全国出場 8月25日、広陵高と対戦
神奈川の強豪、三浦学苑高等学校軟式野球部が、3年ぶり4度目となる全国の舞台に挑む。8月24日(日)から29日(金)にかけて兵庫県明石市の明石トーカロ球場などで開催される第70回全国高等学校軟式野球選手権大会に、南関東・神奈川代表として出場する。部員30人は22日に現地入りし、25日の初戦で西中国・広島代表の広陵高校と対戦する。
今夏の三浦学苑は、圧倒的な強さで全国出場を決めた。
神奈川大会決勝は横浜創学館を相手に12対0と大勝。続く南関東大会決勝も埼玉県の浦和実をエースの出口未來選手(3年)が相手打線を2安打に封じ込め、5対0で優勝をもぎ取った。同校は春季関東大会も制しており、公式戦22連勝中。その勢いを維持したまま全国の頂きを狙う。
岡村悟司監督は「ディフェンスに強く、野球を良く知っているメンバーが揃っている。仕上がりも上々。普段通りの力を出せれば」と冷静にコメント。キャプテンを務める武内俊太選手(3年)も「これまでの試合を守備力で勝ち抜いてきた。どのチームより選手が明るく、雰囲気も良い。それが強さに直結している。目標はひとつだけ、全国優勝しかない」と意気込みを語った。
チームへの感謝を口にしたのは、投打の主力である出口選手。「(神奈川大会準決勝の)慶應戦では、ボコボコに打ち込まれた。自信を失いかけたが、仲間に励まされなが辛くも勝ち上がれた。試合後にうれしさ半分、悔しさ半分の涙がこぼれた」と振り返り、最後の夏を全力プレーで挑む覚悟を示した。
部員数30人という選手層の厚さも強さの要因だ。控えの選手を含めて実力派が揃う。同校は2014年の同大会で準優勝を遂げており、初の全国制覇に周囲の期待は高まっている。