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「何度見ても飽きない絶景」夏の積丹ドライブで必見!神威岬観光徹底ガイドまとめ【しろまるドライブ寄り道No.10】

Sitakke

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WEBマガジンSitakkeで連載中の、ちょっと“距離感”がおかしい道民、白丸あすかが描く漫画『しろまるほっかいドライブ~白丸さんは距離感がおかしい~』から、寄り道スポットをご紹介します。

今回のドライブでは、積丹エリアをぐるっと回る旅を紹介しましたが、その中で立ち寄ったのは、積丹エリアのランドマーク、神威岬!

寄り道スポットNo.09 積丹町「神威岬」

Sitakke読者の皆さまこんにちは。
旅好き北海道民のしろまるです。

本コーナーは道内をドライブする連載企画『しろまるほっかいドライブ~白丸さんは距離感がおかしい~』の作中において登場したスポットを掘り下げて紹介する寄り道コーナーとなっております。ちょっとディープな北海道の世界へご案内!

早朝に札幌・小樽を出発して積丹半島の旅をスタートしたしろまるは、今回のドライブで一番楽しみにしていた寄り道スポット「神威岬」の観光駐車場に到着しました。積丹の道は迂回路が少ないうえに交通量が多く、この段階で予想以上の時間を要していたのですが……

岬への道のりはむしろ駐車場に着いてからが本番だったのです。

実は神威岬灯台と展望台がある岬の先端部までは「チャレンカの小道」という散策路を歩く必要があり、これがまたけっこうな移動距離になるんです。車社会に染まり切ったしろまるには、なかなか厳しい試練といえます。

まずは駐車場からなだらかな坂を上っていきます。行く手に見えてきたのは「女人禁制の門」

神威岬の地には、かつて義経に想いを寄せていた首長の娘チャレンカが、大陸へ旅立った義経の後を追って海に身を投げ神威岩と化し、以降は岬周辺に女性の乗った船が近づくと必ず転覆したという「チャレンカの伝説」が残っています。これにより神威岬は明治時代初期まで女人禁制の地として扱われ、この門と、散策路の名前から名残りを感じることができます。(現在は男女問わずに通ることができます。)

※ちなみに、女人禁制の門より先は夜間および悪天候時になると性別関係なく立ち入りができなくなりますので、開放時間に注意しましょう。

そして、女人禁制の門を過ぎると……景色が一変します。

積丹ブルーと呼ばれる美しい日本海を分かつ、急峻で、鋭く突き出した稜線。
地球の丸みを感じられる神威岬の大パノラマは、何度見ても飽きない絶景です。

ここから先は尾根に沿って歩いていくのですが、散策路が狭く足場も悪くなるため体力・時間のない方はこの辺りで引き返すのもアリだと思います。もっ、もちろんしろまるは先っぽまで行きましたよ?(息を切らしながら)

散策路は一部で下も見えます(高所恐怖症の方も大変?)後ろを振り返るとこんな感じ(右図)。

駐車場から歩くこと約20分。
やっと、やっと、
灯台と展望台がある岬の先端に到達しました!

左は白と黒のコントラストが映える神威岬灯台、展望台からの景色。展望台からは伝説の神威岩がよく見えます。

今回は年に2回ある灯台のオープンデーに合わせての訪問だったので、スタッフの方による解説つきで灯台の内部見学ができました(参加費500円)。 神威岬灯台は地上からの高さが12mと、さほど大きくはありませんが、いざ上に登ってみると少し視点が違うだけで新鮮な景色が広がり、涼やかな風が頬を撫でました。貴重な体験でした。

左は灯台の上から見た岬の先端部。解放感がすごい! 右は灯台のライト。神威岬灯台の光は約39km先まで届きます。

神威岬灯台の初点灯は140年近く前の明治21年のことで、現在の建物は昭和になってから建築された2代目です。初代の頃は灯台守とその家族が岬に住み込みをしながら海の安全を守っていたといい、今のような散策路が整備されていない過酷な環境下で暮らしていました。灯台の近くをよ~く観察してみると、住居の塀や基礎が残っていて面白いですよ。

初代神威岬灯台の遺構

積丹半島の先端付近に位置する神威岬はあまりアクセスが良好とは言えず、現地に着いてからも徒歩行程の長さがネックとなる景勝地です。しかし、時間と手間をかけてビュースポットまでたどり着けば、道中のデメリットを帳消しにする圧巻の景色が訪れた人を魅了してくれます。

神威岬観光の際は、時間と体力に余裕をもって楽しんでください。
岬の先端で絶景を堪能したあとの問題といえば……

歩く習慣をつけましょう(自戒)

最後に、神威岬駐車場すぐ隣のカムイ番屋内にある「第一等不動レンズ展示室」をご紹介します。ここで展示されている巨大なレンズは、大正12年からから37年間にわたって実際に積丹の海を照らすのに使われていたものです。灯台の更新にともない引退した後、大阪で展示・保管され、つい最近の令和4年に積丹町に里帰りしてきました。 当時の精巧な技術と灯台の歴史を肌で感じられる展示です。

第一等不動レンズとは、第一等(焦点距離の等級)の不動(動かない)レンズ。という意味であり、国内に残存する一等の不動レンズはこのレンズのみとなっています。

今回のドライブルート

神威岬

住所:〒046-0321 北海道積丹郡積丹町神岬町92
TEL:積丹町観光協会 0135-44-3715
営業時間: ※女人禁制の門から先の開園時間
4月 開園時間 午前8時~午後5時半(入園時間午前8時~午後4時半)
5月 開園時間 午前8時~午後6時(入園時間午前8時~午後5時)
6月 開園時間 午前8時~午後6時半(入園時間午前8時~午後5時半)
7月 開園時間 午前8時~午後6時(入園時間午前8時~午後5時)
8月~10月 開園時間 午前8時~午後5時半(入園時間午前8時~午後4時半)
11月 開園時間 午前8時~午後4時半(入園時間午前8時~午後3時半)
12月~3月 開園時間 午前10時~午後3時(入園時間午前10時~午後2時)
天候等の影響により通行不可となる場合があります。

***
文・絵:白丸あすか
編集:Sitakke編集部YASU子
参考:積丹観光協会・積丹の海に伝わる伝説(https://www.kanko-shakotan.jp/legend/)

※掲載の内容は取材時(2025年8月24日)の情報に基づきます

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