ジュビロ磐田のハッチンソン監督の甲府戦後コメント「今日は我々が勝利に値するチームだった」主力の入れ替え断行
ジュビロ磐田は3月15日、ホームのエコパスタジアムでヴァンフォーレ甲府を2−1で下し、3試合ぶりに勝利しました。前節9日のカターレ富山戦から先発3人を入れ替えて臨んだジョン・ハッチンソン監督が試合を振り返りました。
ジョン・ハッチンソン監督
ーきょうの試合の総括を。
まず一つ目はファンに向けてです。きょうみたいな日は、試合を観戦する上でも非常にタフな1日だったと思います。非常に寒く、雨が降っている中で、また連敗の後、見るというのは非常につらいものがあると思うんですが、本当に選手をバックアップ、サポートいただいたと思います。
とくに2点目はファンの後押しがあったからこそ、生まれたゴールだと思っています。クラブとして、ファンのみなさまに本当に感謝したいと思います。
サッカーの面においては、守備のところが大きく改善したと思います。先週はコレクティブな守備ができなかった。このクラブでプレーする上での基準にまったく届いていないようなプレーでしたが、きょうは大きな改善が見られました。
失点した場面はスローインから集中を切らしてPKまで持っていかれたところは反省すべきだと思いますが、ボール保持においては、いい時間帯が多かったと思います。試合の大半をコントロールできたと思いますし、チャンスもつくれていたと思います。まだシュートをためらってしまうような場面もあるので、そこは改善が必要ですが、きょうの試合はわれわれが勝ちに値するチームだったのではないかなと思います。
-守備の修正はどんな狙いだったのか、またGKとセンターバックを変更した理由は。
トレーニングの中で競争を求めている、競争をつくり出しているというところがスタートラインにありますが、2連敗した中で他の選手がチャンスをつかむことがあってもいいと思っています。
守備を改善する上では、キーパーやセンターバックだけではないと思っています。守備は前線から始まります。もし連動できなければ、守備というのはうまくいかないので、そういったコレクティブに戦うというところがすごく重要だと思っています。
選手を変えたのは、一つは選手のフォームが落ちているのではないかということ。また他の選手が非常に良くプレーしている、非常に強い競争が生まれているというところがあります。
今日のメンバーチェンジは、チームとして勝つ上で、しなければいけないという判断でした。守備陣が悪いから変えたというものではない。例えば前節、前線の選手たちはプレスを理解して掛けていたのは悪くなかったんですが、後ろのスペースを空け、コレクティブに戦えなかった。押し上げられなかったというところがあります。
きょうは、縦にも横にもコンパクトにプレーできました。コレクティブにプレスをかけられた。前線の選手はよく戻れていたので、前線から最終ラインの距離感というところは前節に比べて良くなったのではないかなと感じています。
-クロスから2点取れたという点に関しては。
とくに前のスペースでの動き出しは多くを求めているところです。ボールを動かしながら、周りの選手も動きながら、最終的に裏が取れて、そこからクロスを上げることができました。2点目もクロスから、ペイショットの武器である強さや高さ、パワフルさが出ました。
ペイショットにはペナの中の脅威を求めていたので、良いエリアにも走り込めていますし、本当にきょうのゴールは素晴らしいものだったと思います。
またクロスに対して良いエリアに走り込んでいくことを求めていますが、例えば后(松原選手)が5試合連続で素晴らしいところに入ってくれている。今日は両足でブロックされたのはアンラッキーでしたが、ペナの中にウイング、サイドバック、ストライカー、トップ下がいつどこに入っていくのかを共有できています。
ペナの中に侵入したり、クロスを上げたり、裏を取ったり、中央を使ったり、非常に良いプレーが出来ましたけれども、チームとしてもっとシュートがほしいです。足元に入ったら打てよという感じではあるんですが、きょうは武器を生かして点を取れたと思います。
-甲府のクロス対応を弱点として狙っていましたか。
うちのアナリストチームが非常によく分析して、ビデオをつくってまとめてくれました。昨日の練習の中で、ショーンヘッドコーチを中心として、非常に素晴らしいクロスからシュートのトレーニングをしてくれました。良い動き出しから、どこのエリアに入っていくのかというところで、非常に良いトレーニングができたと思っています。
二つ目は選手の意志、意欲というところが非常に大事だと思っています。完璧に(相手が)守らないと突くよと。例えば裏への抜け出し、フォワードランであったり、サイドチェンジであったり。ボールを動かし続けて相手が完璧に守らなかったらチャンスで、そこを使っていく。非常に良いプレーができたのかなと思っています。きょうは本当にすべての要素において素晴らしいプレーをしてくれたと思います。