【横須賀市・三浦市】自民党総裁選 小泉氏2度目の挑戦決意 地元支援者との会合で意欲示す
石破茂首相の辞任表明に伴う自民党総裁選(9月22日告示、10月4日投開票)に、神奈川11区(横須賀市・三浦市)の小泉進次郎農林水産相が立候補する意向を固めた。9月13日に地元の横須賀市で支援者らとの会合に出席し、決意を伝えた。話し合いの中身については、後援会組織のひとつである「経泉会」の森洋会長が代表して記者団に説明。小泉氏は「自民党をひとつにまとめる」と訴え、支援を求めたという。今週中に記者会見を開いて正式に出馬表明する。
支援者らとの会合は、横須賀市文化会館の会議室で、地元の県・市会議員と後援会メンバー向けの2回に分けて開かれた。小泉氏は重要な判断をする際に、地元の意向を大切にする姿勢を示しており、今回の場もそうした考えに基づくものとの見方が強い。
小泉氏からは、与野党を超えた物価高対策や治安対策、安全保障など国が直面する難局を乗り越えるために「私がやるしかないだろう」と強い決意が伝えられ、後援会は全力で応援することを約束したという。
小泉氏の総裁選への挑戦は昨年に続き2回目。前回は議員票でトップに立ちながらも、党員票で伸び悩み3位となった。その後の1年間の政治活動では、失言により辞任した江藤拓農水相の後任として、急騰したコメ価格の安定化への対応で脚光を集めた。森会長は「逆境の中でこそ本人の実力を発揮できる」と大きな期待を寄せており、会合の中でも参加者から万雷の拍手で「ぜひ頑張ってほしい」との声援が送られたと話した。
会合の要旨──「逆境の中で実力を発揮」後援会・森会長と記者団一問一答
──会合の中で、小泉大臣からどのような話があったのか。
「小泉大臣は、自民党を一つにまとめ、野党と協力しながら国民が最も求めている物価高対策、治安対策、安全保障の懸念といった問題に取り組んでいきたいと述べた。野党との信頼関係を活かしながら、この難局を前に進める力になれればとの思いで、仲間とともに挑戦する気持ちを固めたと話した」
──改めて確認したい。大臣は総裁選への出馬を表明したのか。
「後援会の参加者に対し、『この時期、私がやるしかないだろう』という強い決意を伝え、支援を求めた。後援会側も『万雷の拍手』で応じ、全力で応援していくことを伝えた」
──なぜこの時期に地元で会合を開いたのか。
「重要な判断をする際に、地元である横須賀と三浦の支援者の意向を大切にしたいという考えを持っており、今回の会合を設けたと本人から説明があった。地元に戻ることで安心感や勇気をもらえるとの発言もあった。後援会長として、そうした大臣の地元愛を評価している」
──2024年の総裁選と比べて、大臣の熱量に違いはあったか。
「去年の総裁選と比べて、今回の小泉大臣の熱量は大きくなっていると感じている。火中の栗を拾うことになったが、農水大臣に就任したことなど、逆境の中でこそ実力が発揮されるという期待を持っている」
──地元の政財界の重鎮が不在となった。応援体制に支障はないか。
「そうした状況だからこそ、後援会として今まで以上の支援が必要になるとの認識を持っている」