命を預かる恐怖[ハハになった日 #9]
0歳の息子のお母さんをしています、わぐりです。「ハハのつぶやき」という子育てイラストをTwitterとInstagramで描いています。
2年の不妊治療を経て子どもを授かり(連載「モヤサバ妊活」)、たくさんの発見があった妊娠期(連載「妊婦のハッケン」)を過ごした私も、いよいよ出産!産む前は、出産そのものに気をとられがちですが、その直後の新生児育児こそ、壮絶な日々。この連載「ハハになった日」では、自分の出産・産後体験をベースに、出産前の自分に伝えたいことを紹介していきます。
命を預かる恐怖[ハハになった日 #9]
退院前に、沐浴練習がありました。息子の首を支える左手がプルプルしてしまって、「左手がつらい!でも、この左手を離したら、息子が死んじゃう・・・!」と思って、すごく怖い気持ちになりました。
私の産院のベビーベッドには、呼吸センサーが仕込まれていました。赤ちゃんの呼吸が感知されなくなったら、音がなり、助産師さんにも知らせが行くようになっていました。入院中は、抱っこする時にスイッチを切るのをしょっちゅう忘れてしまって、大変でしたが・・・
家に帰ると、そんなセンサーも、サポート体制もありません。ぐっすり寝ていると、ついつい心配になってしまい、呼吸をチェックしに行く日々でした。
本当に、産後の新生児期は、子どもを生かすことに、死に物狂いでした。授乳やミルクの後にはゲップをさせないと、吐き戻して詰まってしまうかも。体重をきちんと増加させないといけない。呼吸はちゃんとしてる?事故防止、消毒しなきゃ・・・などなど。出産を経て、お腹の中で命を育む重責(「妊婦のハッケン」第1話参照)からは解放されましたが、今度はお腹の外で、命を預かる重責がのしかかったのです。
思い返すと、本当に、気が張りつめていたなと思います。もちろん、気を抜くことはできませんが、もう少し力を抜いてもよかったのかも?
出産前の私に伝えたいです。「命を預かる恐怖は続く・・・。力を抜いて乗り切ろう!」
と・・・。
[わぐり]
2018年4月に息子を出産した34歳。
「ハハのつぶやき」Twitter(ninputweet)とInstagram(ninputweet)で、妊娠中から現在の育児中までのイラストを、ほぼ毎日更新しています。