<「2人目ほしい夫」と攻防戦>今あるシアワセを大切にしたい!「ひとりっ子でいい」【まんが】
【私の気持ち】
数年前の話です。私は4才の息子マナトを育てるカエデです。夫ジロウは会社員で私は専業主婦。マナトが幼稚園生活を順調に送りはじめた今、私はやりたいことが自分のペースで進められる喜びをかみしめています。
思い返せば幸せだった記憶もあります。しかしもう一度あの頃に戻りたいかと言われれば、答えは「NO」です。妊娠から産後、乳児期、マナトが幼稚園に入るまでの生活はとにかく大変すぎました。今ある幸せを大切にしたいと思っていた矢先の夫からの発言……。当然のように「2人目を産むもの」と考えている夫に、私は戸惑ってしまいました。
【夫の気持ち】子ども好きだった妻の心変わりに戸惑う!
俺はジロウ、息子のマナトは俺たちの宝物だし、他の何にも代えがたい存在だ。俺には兄と姉がいて3きょうだいで良かったと思っているし、マナトにもきょうだいを増やしてあげたいと思っている。
実はマナトが2才くらいのときに2人目の話を持ちかけたが、カエデには「そんな余裕ない」という返事をされていた。だから「今はマナトで手一杯だけれど、落ち着いたら2人目以降のことを考えてくれるだろう」と思っていた。しかしマナトが4才になった今、カエデはすでに「ひとりっ子でいい」という意思を固めてしまっていたのだ。俺は驚くばかりだった。
説得するも「ムリなの!」ネガティブな妻
俺が説得すればするほど、どんどん頑なになっていくカエデ。何をどう提案しても、ネガティブな受け取り方しかできないようだ。そりゃ育児が大変なのは分かるけれど、マナトのために頑張るのが親なんじゃないのだろうか。俺は釈然としない想いを抱えてしまった。
【私の気持ち】「子どものために頑張るのが親!」押しかけてきた義母
私と話し合っても平行線だと思った夫は、おそらく義母にグチったのでしょう。そしておせっかいな義母は黙っていられず、私のもとに押しかけて理想論を繰り広げ……。夫婦のデリケートな問題を軽々しく親にしゃべってしまう夫にも呆れましたが、とりあえず私は目の前の義母にどう対応したらいいのか悩んでしまったのです。
【義母の気持ち】イマドキの母親ダメね!孫がかわいそう
私は60代、3人の子どもを持つ母親です。私はカエデさんのもとを訪問し、「マナトのために頑張るのが親の務め」と説得しました。
帰宅した私はカエデさんとのやりとりを話すと、ハナはため息をついて「ジロウに話をする」と言い出しました。しかも私の行動を「やっちゃいけないこと」と言い放ち……。私はただカエデさんに間違いに気づいて改心してもらいたいだけ。ハナの言葉を理解できずにいます。
【夫の気持ち】姉「ほんとサイテー」俺にも責任がある?
俺はジロウ。なぜか姉から「ウチに来なさい」とメッセージが届いた。実家を訪ねると……。
姉の言葉は、俺の心にグサッと刺さった。確かに乳児期に仕事で忙しかった俺は、子育ての都合のいい部分しか見えていなかったのかもしれない。大変な負担はすべてカエデが背負ってくれていた。家に帰ったら早速カエデに謝りたいと思った。
夫婦で出した結論「今の妻」支える決意!
俺はこれから「マナトの育児にしっかり関わる」ことを約束した。2人目の話をする前に、子育てを分担し大変さをきちんと理解しておくべきだったんだ。この先夫婦のキャパシティでは難しいと分かったなら、いさぎよく2人目はあきらめよう。今は目の前にいるマナトとカエデを大切にすることだけを考えていきたいと思う。