ガストvsステーキガストの仁義なき戦い! 肉フェアが始まったので「999円ステーキ」を食べ比べてみた
食欲の秋、我らがガストから「あなたにガストミート!」というフェアの知らせが届いた。希少部位の赤身ステーキを数量限定、税抜999円(税込1099円)で楽しめるという。
価格逆転もささやかれる昨今だが、腐っても牛だ。しかも希少部位というからにはきっと「安かろう悪かろう」ではない美味しい肉。これはかなり気になる……!
と思ったが、ちょっと待て。ステーキガストではレギュラーメニューで「999円ステーキ」があるじゃないか。ガストからステーキガストへの挑戦状なのか。お前たち兄弟じゃないのか。同じ金額なら、ぶっちゃけどっちがオススメなんだ。食べ比べてジャッジしてみた。
・ガスト「あなたにガストミート!」フェア
改めて「あなたにガストミート!¥999フェア」は、ガスト全店で開催中の期間限定フェア。「ガストビーフステーキ 希少赤身 約100g」を筆頭に、ミックスグリルやハンバーグを展開している。
こちらがその999円ステーキ! 記事では音を伝えきれないが、熱せられた鉄板がジュウジュウと音を立てている。
肉はレアに近い状態で届いた。100gだとちょっと少ないかなと思ったが、見た目には物足りなさはない。ライスなどは付かない単品価格なので、もし主食をセットにすれば会計は1000円台前半になるだろう。
鉄板が熱いうちに裏返して焼いておく。このあたりはお好みで。ほどよく焼けたら、まずはソースをつけずにひとくち……
うん、スジもなく食べやすい! 軟らかい肉だと言ってもいい。塩がきいた牛肉は、それだけで美味しい。
メニューには「希少赤身」とだけ表記されており、店舗によって部位や形状が異なるという。よい肉と出会えるかは運次第という側面もありそうだが、普通に美味しい!
なお、自家製ソースは「オニオン」「ガーリック」「おろしポン酢(+税込100円)」から選べる。筆者はあっさりさっぱりの「おろしポン酢」をチョイス。
おろしがたっぷりあるので、ソースにディップしてみたり……
上からかけてみたりしたのだが……
スプーンを使うのがたぶん正解だ。
ポン酢だけでもいける。「高級肉と遜色ない」とまでは言えないが、肉の旨みがあるので、ソースでごまかさなくてもそのままで十分に美味しい。
なお、付け合わせは基本がニンジンで、一部店舗ではナスになるとのことだが、筆者の立ち寄った店はなぜかミックスベジタブルだった。カリカリのハッシュドポテトは別メニューでもお馴染み。
100gで足りない人は、150g1399円(税込1539円)もあり。筆者の場合、食べようと思えばもう1皿くらい食べられるけど、ひもじくなるほどではない、というボリュームだった。ライスを足せば、しっかり一人前になるだろう。
・ステーキガスト「¥999ステーキ」
続いてステーキガストにやってきた。同店では「3大名物」として「¥999ステーキ」を展開している。
サイズも複数あるのが特徴で、みすじ100g、みすじカット120g、乱切りラウンド140gなどがすべて税抜999円(税込1099円)の同価格。肉の価値によってボリュームが変わるようなイメージだ。ここは公正な勝負となるよう、同じ100gの「熟成みすじステーキ」をオーダー。
テーブルに届いたのがこちら! え、ちょっ、小さく……
いや、厚みがすごい! 大きな鉄板にちょこんと載っていることから小さく感じたが、贅沢な立体感がある。十字に刻印された焼き目やブラックペッパーも本格的。
ナイフを入れると、分厚い断面で肉々しさが爆発する。
筆者はもうちょっと焼きたいので、鉄板がジュウジュウいっているあいだに回転させる。
ミディアムまで焼けたところで口に含むと……
軟らかくて美味い! さすがステーキレストランといったところ。味付けにはアメリカ・ユタ州の岩塩を使っているという。
そうそう、ステーキガストといえばソースバー! 注文時に選ぶのではなく、セルフコーナーから自由に持ってこられる。味変も自在だ。
「わさび醤油」ができるのがかなり嬉しい。ガーリックとかオニオンとかいろいろなソースがあるけれど、結局ステーキは「塩&胡椒」か「醤油」が最強だと思う。
しかし、ソースを取りに行くたびに気になるのは隣に広がるサラダバー。ライス、パン、スープ……おまけにカレーまでビュッフェスタイルで並んでいる。
ガストと同じく、999円ステーキは単品価格なので、ライスなどは付かない。単品ライスもあるけれど、みなが楽しくポテトサラダやらドレッシングやら選んでいるビュッフェコーナーを目にして、オーダーしないなんて選択肢があるだろうか……
否。
結局サラダやスープの付く「フルセット」を追加し、合計金額が1700円超えになってしまった。やっちまった~。
・ガストvsステーキガスト
結論。ガストは上手い。
美味いじゃなくて上手い。同じ999円なのだが、“安くおトクに食べられた” という嬉し楽しい感覚はガストのほうが勝る。
肉質から生まれる贅沢感とか、焼き加減だとか、充実したソースバーだとか、やはり専門をうたうステーキガストのほうが体験としては上だ。写真でも、どちらが本格派かと問われればステーキガストではないだろうか。
しかし、質にこだわっているぶんボリューム的に物足りない感じがして、筆者はサラダバーを追加してしまった。結果1.5倍の支払いに。
一方、ハッシュドポテトや野菜で埋められたガストのステーキプレートは、見た目にも「いろいろ載っている」感がある。カットされた肉も、どこの部位かはわからないし、ブロック肉よりも安価なのだろうが普通に美味しい。ほとんどの人が「あ~満足した!」と食事を終えられると思う。
肉質とは関係ない部分で簡単にほくほくしてしまい、「バカ舌め!」と思われるかもしれないが、ガストに求めているのは「安くて美味しい」だからこれでいいのだ。
なお、ガストの999円ステーキは11月19日までで数量限定。価格は地域により一部異なる。
参考リンク:ガスト、ステーキガスト
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.