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「セルジオ ロッシ」の新CEOにヘレン・ライトが就任

セブツー

イタリアのラグジュアリーシューズブランド「セルジオ ロッシ(Sergio Rossi)」は12月5日、ヘレン・ライト(Helen Wright)がグループCEOに就任したと発表した。

オーストラリア・シドニー出身のライトは、オーストラリア国内の百貨店グループ、デビッド・ジョーンズで小売や運営、商品管理の分野でキャリアをスタートした。その後、10年にわたって複数の要職を経験。1999年にロンドンに移り、「ラルフ ローレン(Ralph Lauren)」で5年間、欧州の小売・マーチャンダイジング部門の立ち上げと運営に携わった。

「フェンディ(FENDI)」や「カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)」でも重要な役職に就き、各商圏を主導してきた。また、2015年には「アニヤ・ハインドマーチ(Anya Hindmarch)」のグローバルCEOに任命され、オン・オフラインの流通・マーケティングチャネルへの投資や地域の拡大を図り、ブランドの成長戦略を実行した。2018年から2021年までは、ライダースやモーターサイクルジャケットのブランド「ベルスタッフ(BELSTAFF)」の改革を統括し、事業再編や商品カテゴリーの拡充に貢献。特に、D2Cとデジタルファーストチャネルの強化を促進した。

ライトの就任後は、「セルジオ ロッシ」のグローバル戦略を軸に、コレクションのコンテンツ、流通チャネルの最適化、ブランドの認知度や施策実行を通じて、ブランドの戦略的変革に注力していくという。北米や日本、中華圏などの市場での商業戦略に重点を置く。

「セルジオ ロッシ」を所有するSergio Rossi S.p.Aは、2021年に、「ランバン(LANVIN)」の親会社で中国を拠点とするフォースン ファッション グループ(Fosun Fashion Group、現ランバン グループ(LANVIN GROUP))に買収された。ランバン グループも、12月8日、新たな会長としてホアン・ジェン(Huang Zhen)を、新たな最高経営責任者(CEO)としてエリック・チャン(Eric Chan)を任命。両氏は、ジョアン・チェン(Joann Cheng)前会長兼CEOの退任に伴い同日付で就任した。

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