人つなぎ、節目の10回目コミュニティーづくり 中原区100人カイギ
地域で活動する100人の話を聞き、人と人がつながるイベント「川崎市中原区100人カイギ」。節目の10回目が7月18日、工房カフェ(下新城)で行われ、約50人が参加した。
100人カイギは、地域で活動しているゲストを毎回5人招いて話を聞き、参加者同士でコミュニティーをつくっていくイベント。登壇者が100人に達すると解散する仕組み。昨年10月に、区内有志8人で企画を立ち上げ、スタートした。
10回目を迎えた今回、「アートスペシャル」と題して、文化芸術活動を行う5人が登壇。俳句フォトの会を主宰する小山正見さん、イラストレーターの絵描き屋みかんさん、俳優・演出家で琵琶奏者のAshさん、水引きをモチーフにしたアクセサリー制作等を行う坂井美穂さん、川崎市文化財団の中村茂さんの5人がゲスト出演。それぞれが経歴や、現在の活動についてスライドを使って紹介していった。来場者同士で自己紹介を行うなどの交流タイムも設けられ、至る場所で話に花を咲かせた。
今回初めて参加したという30代の女性は「地域の活動を楽しみたい気持ちがあった。大人同士が地域で顔見知りになれる場所は少ない。参加して良かった」と感想を話した。前回の登壇者で、今回は参加者の一人として訪れた認定NPO法人たまりば(新城)の西野博之理事長は「いろいろな世代がいて、関心もいろいろ。それだけ活動している人たちがいる。それをつなげるこの取り組みはまちの活力を生んでいる」と称する。
主催者の一人で、子どもを対象としたキャリア教育を行う朝山あつこさんは「最初は人集めが大変だった。回を重ねるごとにリピーターの方が増えてきている。地域の方同士が知り合って、つながっていくのがうれしい」と話す。今後は、開催場所なども変えて、その場所を紹介していく予定だという。「みんながつながって、まちづくりをしていくきっかけになれば。まちを元気にしていきたい」と今後の活動に意欲をみせた。