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フローレンス・ピュー、映画のために頭髪を剃る ─ 『We Live in Time この時を生きて』ワンテイク撮影のメイキング映像

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アンドリュー・ガーフィールド&フローレンス・ピュー共演の恋愛映画『We Live in Time この時を生きて』より、ピューが実際の頭髪を剃った劇中シーンのメイキング映像が到着した。

本作は、作品賞ほか3部門にノミネートされた『ブルックリン』(2015)のジョン・クローリー監督最新作。ピュー演じる新鋭シェフのアルムートと、ガーフィールド演じる失意のトビアスは、偶然の出会いから惹かれ合い、やがて家族になる。ところがある日、アルムートがガンを患っていることが発覚し──。30代男女のリアルな関係性をとらえたラブストーリーを、時系列シャッフルなどの大胆な構成で描き出し、A24が北米配給権を獲得した。

2023年、ピューの大胆な坊主ヘアはファッションイベントやレッドカーペットの場にて注目を集め、SNSやメディアでも大きな話題を呼んだ。しかしそのスタイルは、本作のアルムート役を表現するための役づくりの一環だったのだ。

ピューが自らの髪を剃ったのは、病気のために剃髪を決めたアルムートが、その出来事を家族の“楽しい思い出”に変えようとする穏やかで美しいシーン。キャストと製作陣の並々ならぬ覚悟がこもった重要な場面であり、ワンテイクで撮影されたという。

はじめて脚本を読んだときの心境を、ピューは「髪を剃るシーンはとても美しく、幸福感や生命感に満ちていました。映画のメッセージが深く理解できた」と語る。髪を実際に剃ったのは、夫・トビアスを演じたアンドリュー・ガーフィールド。穏やかに当日を迎えたピューとは対照的に、本番は緊張していたそうで、「人の頭を剃るなんて初めてだからドキドキした。しかもカメラの前だなんて」と率直に振り返っている。

当初はクローリー監督もスキンヘッド用のカツラで撮影することを想定していたが、ピューから「この役のために髪を剃る」と提案を受けたという。ピューは「剃らない選択肢はなかった。このような役柄では演技のうちだから」とまっすぐに語り、監督も「我々は時間をかけて、物語ではない現実感を描き出していく。頭を剃ることは明らかに現実の行為で、役柄にとって極めて重みのあるものだ」と話した。

© 2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

© 2024 STUDIOCANAL SAS – CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION

本作では多くのシーンで手持ちカメラでの撮影が取り入れられており、二人の心の機微が繊細にとらえられている。撮影監督のスチュアート・ベントリーは、ピューの演技に胸を打たれて涙を流し、撮影を一時離れることもあったそう。当日はピュー以外の全員が緊張していたといい、ベントリーも「うまくいくか不安だった。やり直しがきかない一発撮りだったから」と回想した。

なお、ガーフィールドは娘役を演じた子役グレース・デラニーの演技を絶賛。「存在感のある名女優で、彼女のおかげで自然に演じられました。絆と愛を感じることができた」と話している。

クローリー監督は、ピューとガーフィールドを「二人とも卓越した感情表現を見せている」と称賛。「二人が笑い合うときの目の輝きが印象的だった。この映画で最も好きなシーンのひとつです」としめくくった。

映画『We Live in Time この時を生きて』は全国公開中。

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