一時期人気を落としたワラビの安全性は!?発がん性は心配なし?【野草・山菜・きのこ図鑑】
ワラビ コバノイシカグマ科
発がん性は心配不要
古くから知られた食用シダ植物のひとつ。日当たりのよい場所を好み、野焼きをしたあとや整地された場所にいち早く生える。毛に覆われたげんこつのような独特の芽が特徴で、初心者でも判別は容易。アクが強く、発がん性物質が含まれていることが判明し一時的に人気を落としたが、非現実的なほど大量に食べたりしない限りは問題なく、正しいアク抜きを行ったものは安全に食べられる。加熱するとぬめりが出て歯ざわりがよい。根茎から採ったデンプンがわらび粉で、これから作ったものが本当のわらび餅だが、現在は馬鈴薯澱粉で代用される。
● 採れる場所:里山
日当たりのよい場所を探す
環境がよいと小指ほどの太さのある芽を出す。握りこぶしに似た形の芽ははじめ折れ曲がるが、すぐに上を向いて葉を伸ばす。太い株は紫がかっているものが多く、上質とされる。市販もされるが、鮮度が悪くなるとエグみが出るので注意が必要。
【出典】『野草・山菜・きのこ図鑑』著:茸本 朗