彼氏からの「報連相」がなくてイライラ…どのように伝えれば意識してくれる?【お悩み#85】
はーいみなさん、ごきげんよう!満島てる子です。
え?なになに?あたしのご機嫌はどうなのかって?
実はてる子さん、ここしばらく気分ルンルンなの。
というのもね、あたしったらついぞこの間、スマホを新機種に替えたのよ。
すんごい動作がスムーズ!
これでお仕事もプライベートも、これまでよりもさらにストレスフリーにやり取りできそう。
「報連相」ってあらゆる事柄の根幹と結びつくんだなぁって、大人になってから日々常々感じているんだけれど、だからこそそれを支えるデバイスがサクサク動くのって、とっても大事なことなのねぇと、その身をもって感じているここしばらくです。
そんなことを書いているタイミングで。
あらあら、何やらまさに「報連相」という事柄に関するお悩みが送られてきているみたい。
お手紙、紹介させてもらおうと思います。
読者のお悩み 同棲している彼氏の「報連相」がなくてイライラ…。一体どうしたら…
あらまっ!同棲だなんて…まったく、うらやまけしからんのだから!←
ちゃんさん、まずはお悩み送ってくださり、ありがとうございます。
あたし意中の相手と生活するってまだしたことがないから、ぶっちゃけあなたのようなライフスタイルには、きちんとあこがれがあったりするのよね。
にしても、そうかぁ。
連絡がおろそかなパートナーさんなのね。
想像の範疇にはとどまってしまうのだけれどもさ。
ごはん支度なんかはもちろんのこと、ふたり揃っていなければ果たせない大切な用事など、いきなり不在にされると「なんなわけ!?立ち行かなくなるじゃん!!」となっちゃうタイミングって、ちゃんさんにはきっといろいろあったりするんじゃないかしら。
そりゃストレスも抱えるだろうて。心中お察しいたしますぞ。
意見交換ができる人って大事!
あたし自身も、一人暮らしのパートナー無しとはいえ、たとえば誰か素敵な殿方と何かをしようとか、どこかに出かけようとかとなったときには(あるいは、友達と何かをするときでさえもそうなんだけれど)。
ある程度のすり合わせというか、予定上の「いける・いけない」はもちろん、「この時間帯であれば何も気にせず楽しめる」「ここはちょっと前後からして厳しい」「こうしたい」といった意見の交換ができる人でないと。
どんなに見てくれがよくても、当座の人当たりがよかったとしても。相手への気持ちが途端に冷めてしまったりするのよね。
みんなも、そんなことないかしら?
だから、ちゃんさんの言いたいことは、立場が違えどよくわかるというか。
本当にやぁよね…言わなきゃ伝わらないこと、なんなら「言ってほしいってこちらが期待してるの、もういい加減わかってよ!」的なこと、全然うんともすんとも、口にも文面にも出さない、あるいは出せない奴ってさ。
「やなやつ!やなやつ!やなやつ!」
あたしの心の中に住んでる月島雫が、定期的にそういう相手に対して巨大な癇癪玉を爆発させちゃったりするのよね(突然の『耳をすませば』)。
でもちゃんさん、あなたって大人ね。
だってさぁ、お相手さんについて「性格なので変わることは期待していません」って、現時点でみずからパキッと冷静な判断を下せているところが、その証拠というか。
さすがに2年も一緒に暮らしているだけあって、イラつきはしていたとしても相方のことをまずははっきりそのまま受け止めてあげているんだなぁと、あたしはこのお手紙を読んで感心したのよ。
ある意味しっかりとしたパートナーシップが、2人の間には成立しているんだと思う。
素晴らしいわ。
恋愛となると、いろんなスタンスの人がいます。
特に連絡頻度については、意見が十人十色に分かれるものだし、その意見のすり合わせをしていくのが、カップルの仲を深めるには必要不可欠な過程だったりするよね。
ちゃんさんはその点、「普段からLINEをするタイプではありません」ってすでに書いてくれていたけれど、そんなパートナーさんのマイペースさをきっとこれまで何度となく目の当たりにし、「仕方ない」と受け止めて、ちゃんさんなりに相手に対しても、自分に対しても一定の折り合いをつけてきたのよね。
なかなかできることじゃないわ。偉いッ!
とはいえです。
どこまで割り切ったとしても、やはりあなたが今抱いている「理解できずイライラ」するという感情は現実に存在しているわけだし、それはお相手さんにもわかってもらった方がいいよね。
ううむ。
ちゃんさんの相方への不満を解消するにはどうしたらいいかなぁと、キーボードの前であたしはしばらく考えあぐねていたのでした。
あたしなりのAnswer
さて、ちゃんさん。
重ねて伝えることになってしまうけれど、あたしは現在シングルの身で、誰かと暮らした経験も無いから(改めてこうやって自分で書くとなんだか涙ちょちょ切れるわ!とほほ!苦笑)。
ここから綴っていくことはどうしても、リアリティのある回答になっていると100%保証できるものではなくなってしまうわけなのですが。
それでも一旦自分なりのアイデアというか、「こういうのやってみたら?」というのをあなたに提示させてもらうことにしようと思うの。
もしよかったら読んでみて、あなたなりに参考にしてみてね。
それでなんだけれど。
あたし実は今回、お手紙をいただいたときに気になっていたことがあったの。
それはね、あなたの「LINEも返信がなくて困ることが多々あります」って文言とかが、ぶっちゃけその例になってくるんだけどさ。
ちゃんさんってきっと、パートナーさんとのきちんとしたコールアンドレスポンス(そのかたちには口頭説明、電話、ほかにもテキストベースの交流など、いろんなやり方があったりするのでしょうが)を、自分のなかで「報連相」って名付けているんだろうなって、あたしはそう感じたの。どうかしら?
この「報連相」ってものの位置付け、あたしはとってもよくわかる。
はっきり「こうしたい」「じゃあこれでどう?」と言い合い、明確なコミュニケーションをともなった上で大事なことを決められる関係性、あたしにとってもやっぱり理想だったりするもの。
でもね、おそらくなんだけれど、一部の人にとってはこれ、わかってもらえない。
だってこの世の中には、自分のことを言葉に落とし込むのが苦手だったり、語りの只中に身を置くことを好まない人が確実にいる。
あなたのパートナーさんがそうだとは言い切れないけれど、こうしたタイプの人にとっては、書くにしろ言うにしろ、そういうやり取り自体がどうやらものぐさで、ときに苦痛に感じてしまうこともあるらしいのよ。
しかも、そのやり取りの先にいる相手のことを好きか否かとは、また別の問題としてね。
だからね、ちゃんさん。
今あなたが相方さんに抱えているストレスを軽くする意味でも。そして、これからの様々な出会いに活かせる考え方を手に入れる意味でも。
もし可能であれば、ぜひ「報連相」の範囲を広げて、物事をとらえてみてはどうかしら。
自分が心安らかにあるために
小難しく書いたけれど、やることは単純です。
「どのように彼氏に接する」かでいえば、たとえばLINEを介した報告は相変わらずできなかったとしても、出かけるときや実家に泊まるとき、あるいは先にわかっている休みの日程などは、共通の予定帳アプリに事前に書き込んでもらうよう相手と約束をし、それができればよしとする姿勢を見せるとか。
「どのように彼氏に伝えれば」いいのかでいえば、「報連相、あなたが苦手なのはわかっている。わかっているからこそ、一方的かもしれないけれど、こちらの諸々は共有しておくね」と、自分の予定であるとか、一緒に住んでいる家の諸々に関して「この日は2人でこうしたい」などの要望とかがあったら、向こうからの明確な反応をあえて待たずに、先んじてみずから伝達しておくとかね。
パートナーだったとしても、人は人、他者は他者です。
なかなかその性質を変えるのは難しい。
でも、自分の行動は比較的気軽に変えられる。
そしてその変化によって、これまでよりも心安らかな環境を作っていくことも、人間にはできる。
ちゃんさん、ぜひ相方さんと向き合うことを通じて、あなた自身にとってポジティブな方向に自分で進んでいけるよう、チャレンジしてみてください。
そんなあなたの姿を見て、もしかしたらパートナーもなにがしか、自分のことを顧みてくれるかもしれない。
そうなったらしめたもの(もしそうならなくても、あなたのチャレンジ自体は、もう既にもうけもの)。
誰かとともに生きていくのは、様々な角度からの絶えざる努力が必要でしょう。
だからこそ、その努力は相手との関係性の維持のためだけでなく、その人自身のためにもなっていくべきなんじゃないかしら。
ちゃんさんとパートナーさんがゆるやかな「報連相」を通じて、明るい未来を迎えてくれるよう祈りつつ。
あたしとしては、そうやって切り開けるであろう未来が、ちゃんさん自身にとっても有意義なものであってほしいなと思っているのでした。
ま・と・め♡
というわけで今回は、「報連相」という話題について考えてみました!
ちなみに今日は恋愛関係上での報連相だったけれど。
これ、仕事ってなったらまた別よね。
スムーズにレスポンスできなきゃお話にならない。働けない。
だからこそ労働って大変というか…やだぁ、こんなこと書いてたら、なんだか身につまされてきちゃったわ…。苦笑
人間、生きるのにコミュニケーションは不可欠ですが。それを避けることなく、かといって、それに疲れすぎることもなく、上手にバランスよく「報連相」できる大人になりたいもんですね。
ではでは今日はこのへんで。
Sitakkeね〜!
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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。