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懐かしい民家で、安心できる手作り料理を振る舞う「だいこんの花」。

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懐かしい民家で、安心できる手作り料理を振る舞う「だいこんの花」。

国道7号線を新発田から村上に向かって走っていると、「ランチ」ののぼり旗が立つ民家が見えてきます。塀には「だいこんの花」という看板があり、どうやら飲食店のようです。昭和にタイムスリップしたような懐かしさを感じさせる空間で、店主の小柴さんにお話を聞いてきました。

だいこんの花

小柴 千栄子 Chieko Koshiba

1954年胎内市(旧中条町)生まれ。調理師専門学校を卒業して実家の青果店で働いた後、ハンバーグ店やうどん店、社員食堂、スーパー、弁当店で料理の腕を磨く。2017年に新発田市で「だいこんの花」をオープン。「野菜ソムリエ」「食育ソムリエ」の資格を取得している。

料理だけじゃなく、昭和時代の雰囲気を味わえるお店。

——今年の3月3日に7周年を迎えたそうで、おめでとうございます。どうして「だいこんの花」をはじめようと思ったんですか?

小柴さん:私はとにかく料理が大好きなんですよ。だから第二の人生は絶対に自分で飲食店をやってみたいと思っていたんです。

——お店をはじめる前から料理の仕事をされていたんでしょうか?

小柴さん:実家が中条で100年以上続く八百屋をやっていたので、私は調理師専門学校を卒業した後、実家の八百屋を手伝いながら自家製のお惣菜を作っていました。野菜を配達に行った飲食店では、どんなふうに野菜を使うのか教えてもらうことも多くて勉強になりましたね。

——じゃあ、野菜には詳しいんですね。ずっと実家の八百屋で働いていたんですか?

小柴さん:いつか自分で飲食店をはじめるために、ハンバーグ店やうどん屋、社員食堂、スーパーの惣菜部、弁当屋でいろいろな経験を重ねてきました。すべての経験が今の店を営業する上で役立っていますけど、特にハンバーグ店で経験したことは、今出しているメニューのハンバーグに生かされています。

——すべての経験が「だいこんの花」に生かされているんですね。それにしても、店舗というより昭和時代の民家そのものですよね。子どもの頃を思い出しちゃいました(笑)

小柴さん:ご来店いただいたお客様から「懐かしい」「落ち着く」「ながまりたい(寝転びたい)」とおっしゃっていただくことも多いですね。もともと主人の両親が住んでいた、築80年くらい経っている住宅だったんです。壁をきれいにして、トイレを洋式にリフォームした直後に、両親とも亡くなってしまったんですよ。

——まるでおばあちゃんの家や友達の家に来たような雰囲気でくつろげます。

小柴さん:懐かしさを味わっていただきたくて、黒電話やラジオ、トランクを飾ったりしています。お客様がゆったりとくつろいで過ごしてくれたら嬉しいですね。席数が少ない上に相席にはしないようにしているので、申し訳なく思いつつも満席でお断りすることもあるんです。

——それにしても、民家でレストランをはじめることに不安はなかったですか?

小柴さん:周りからは猛反対されましたね(笑)。特に母からは「商売はそんなに甘いもんじゃない」と強く反対されました。でも自分の夢のために意思を貫いて、お店をオープンすることにしたんです。今ではみんな応援してくれています。

手作りにこだわリ、安心して楽しめる料理。

——「だいこんの花」というのは可愛い店名ですね。

小柴さん:ありがとうございます。私がやるんだったら、野菜に関係した店名にしたいと思ったんです。「ねぎ坊主」なんていう候補もあったんですよ(笑)。「だいこんの花」に決めたのは「第二の人生を大根の花のように綺麗に咲かせたい」という思いからなんです。

——このお店にぴったりな名前ですね。やっぱり野菜を使った料理が多いんでしょうか?

小柴さん:そうですね。主人が自家栽培している野菜や、北海道の果樹園にいる娘から送ってもらう果物、自分で摘んできた山菜を使っていますので、いちばん安心な食材を使っていると思います(笑)。それ以外の野菜や果物も、できるだけ地元のものを使うようにしているんですよ。お肉も必ず国産を使っています。

——他にも料理のこだわりがあったら教えてください。

小柴さん:作れるものはできるだけ手作りしていて、ポン酢やゆずのピールなんかも自分で作っています。発酵食品を作ることも大好きなので、麹や味噌も自家製なんです。

——根っからのお料理好きなんですね。では、どんなお料理が食べられるのか教えてください。

小柴さん:ランチメニューは「ほっこりランチ」「ごっつおランチ」、両方合わせた「スペシャルランチ」の3種類です。他にもドリンクやスイーツもあって、テイクアウトにも対応しています。ランチメニューについているお漬物やお惣菜も、お申し付けくださればテイクアウトしていただくことができるんです。

——「ほっこりランチ」と「ごっつおランチ」は、それぞれどんな料理がセットになっているんですか?

小柴さん:毎週来てくださるお客様もいるので、週替わりにしているんです。でもハンバーグ目当てにご来店くださるお客様も多いので、他の料理が出てきてがっかりされちゃうこともあるんです(笑)。そんなときはあらかじめご予約いただければ、できるだけリクエストに対応させていただいています。

——ハンバーグは人気メニューなんですね。

小柴さん:特に「大根おろしハンバーグ」は人気がありますね。高野豆腐を使ったピザや、車麩で作ったカツ、鶏肉版ホイコーローの「ホイコーチ」も評判がいいんですよ。

——どのメニューもヘルシーで、女性には喜ばれそうですね。

小柴さん:やっぱり女性のお客様が多いですね。でも最近は男性サラリーマンもランチを食べにいらっしゃいます。80歳を過ぎたお客様が、開店から閉店まで過ごしていたこともありますよ(笑)

——よっぽど居心地がいいんでしょうね(笑)

小柴さん:ラストオーダーを過ぎても、営業時間内だったら閉店までいらっしゃっても構わないので、ゆっくりくつろいでいただきたいですね。

——今年で7周年を迎えたわけですけど、8周年に向けての思いをお聞かせください。

小柴さん:家族に協力してもらいながら、夢を叶えることができて幸せに思っています。これからも、お客様にゆっくりくつろいでいただけてお料理を喜んでいただけるように、頑張って続けていきたいですね。

だいこんの花

新発田市三日市34

0254-23-3000

11:00-16:30(L.O.14:30)

日水木曜他不定休

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