四街道の多様な生き物たち。私たちの住む町にはどんな生き物がいる?【四街道市】
里山や谷津田の残る自然と都市機能が調和している四街道。
雑木林や森に囲まれた土地にすむ生き物をご紹介します。
住宅のそばにある豊かな自然
住宅地の近くにも川や森林、水田が広がり、自然の多い四街道エリア。
市内の川や池には、さまざまな種類の魚や水生昆虫、その周辺にはサギやカモ、田畑にはキジの姿も見られ、夏季にはホタルも飛び交い、家のベランダでカブトムシやクワガタを見つけることもできます。
また、全国的にも珍しいクマガイソウの群生地もあり、4月中旬には観察会も実施されます。
四街道市栗山にある「たろやまの郷」も住宅街に残る里山の一つ。
市と市民団体の協働で谷津田や林の中を散策できるよう整備され、多様な生態系の維持保全が取り組まれています。
「たろやまの郷」で活動している「四街道メダカの会」会員に話を聞くと、以前は多く見られたヤリタナゴなどの川魚も種類や数を減らしているそう。
水生生物に良い環境は、一見水に関係のない昆虫や生き物の数にも影響があるため、田んぼや小川の保全が大切と言います。
小さな溝を流れる、林から染み出した水の中にはヘイケボタルの幼虫がすんでいて、夏には美しく光を放つホタルを観察できるそうです。
春の池ではメダカが泳ぎ、ニホンアカガエルの産卵が始まっていました。
カワセミも飛来し、夜には夜行性の野ウサギや猛禽(もうきん)類の姿もカメラに捉えられています。
頭を悩ませる外来生物の問題も
一方でムネアカハラビロカマキリやアメリカザリガニ、ウシガエルなどの外来生物も増え、在来種の生息を脅かしています。
ウシガエルは成体を捕まえることが難しく、オタマジャクシを駆除していますがとにかく数が多くて苦労しているようです。
アライグマの生息も確認されていますが、仕掛けたわなにも慣れてしまいなかなか捕獲されません。
メダカの会理事長の任海さんは「日常的に自然を楽しむことでおのずと自然を大切にすることにつながる」と言います。
暖かくなってきて草木も色鮮やかになり、動物も人も動きやすくなります。
いつもより少し足を伸ばして、里山を散策してみてはいかがでしょうか。
※問い合わせ
メール/yotsumedaka@gmail.com
ホームページ/http://yotsukaido-medakanokai.jimdo.com/
四街道メダカの会