北大阪急行電鉄 いつ開業した? 北大阪急行の全駅で「タッチ決済」を導入、QRコードも同日スタート
1965(昭和40)年に、アジアで最初の万国博覧会・大阪万博が、豊中市と吹田市にまたがる千里丘陵で1970年に開催されることが決まりました。しかし推計入場者3,000万人を輸送するための、会場への輸送が問題となりました。
様々な協議の結果、京阪神急行電鉄(現、阪急電鉄)を主体として、大阪府や関西電力、銀行などが出資をする第3セクターの新会社・北大阪急行電鉄株式会社を設立し、住宅都市である千里ニュータウンの中央を貫通して大阪市営地下鉄御堂筋線と接続し、万国博終了後も人々の生活に密着した輸送をする新線の建設が決定されました。
そして、1970年3月15日からの大阪万博の開始直前の、1970年2月24日に、北大阪急行電鉄 南北線・会場線の江坂駅~万国博中央口駅間の9.0kmが、大阪万博の会場アクセス路線として開業しました。
会場線は、万博輸送のためだけに存在した路線でした。開業当時の千里中央駅は現在の場所ではなく、現在の桃山台駅~千里中央駅間の千里中央駅に進入するトンネルの途中から西へ分岐をしたところに仮設駅が設置されていました。北大阪急行は、2025年2月24日に開業55周年を迎えたことになります。
北大阪急行の全駅でタッチ決済サービス
北大阪急行電鉄では、全駅で「タッチ決済サービス」を3月1日(土)から開始します。このサービスは、駅係員在席の窓口においては1月中旬から一部利用開始済みです。
また同日に、QRコードを活用したデジタル乗車券のサービスも始まります。デジタル乗車券「Osaka Metro-北急 train pass 1day」が発売されます。
このサービスは、三井住友カードが提供する公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用したもの。利用者が所持する、タッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)や、カードが設定されたスマートフォン等で改札機を利用できます。これにより切符の購入等が不要になることから、大阪・関西万博を訪れる多くの訪日外国人や、国内の幅広い利用者にも便利でスムーズに改札機を通過できます。
サービス開始日は、2025年3月1日(土)からで、北大阪急行電鉄の全駅が対象となります。各駅に、専用リーダーを設置した改札機が1台設置されます。
タッチ決済の利用について
タッチ決済対応のカード(クレジット・デビット・プリペイド)や、カードが設定されたスマートフォン等を、改札機に設置された専用リーダーにタッチすることで利用できます。運賃は、大人普通料金のみ。小児運賃や割引サービスの設定はありません。
乗車区間に応じて、運賃がカード決済から引き落とされます。カード決済の引き落とし日は、契約のカード会社により異なります。利用可能なカードブランドは、「Visa」、「JCB」、「American Express」、「Diners Club」、「Discover」、「銀聯」、「Mastercard(R)(3月4日~)」です。
利用履歴の確認もできるので、安心です。確認方法は、QUADRACが提供する「Q-move」に会員登録すると、マイページから過去1年間の利用履歴が見れます。
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