高校生の力でつくりあげる文化祭「超・学校祭」 大分県高校生団体United for Next 【大分県】
高校の枠を超え、他校生との交流や社会活動などを目的とする大分県高校生団体United for Next。年間を通じさまざまなイベントやボランティア活動など精力的に取り組んでいる。今年のメンバーは100人を超え、設立以来最多となった。
活動の軸となる「超・学校祭」が9月、大分市内で開催された。これは文化部に所属する高校生が、日頃から積み重ねてきた成果をステージで披露するイベントで、今年は11校14団体が出場した。中津北の吹奏楽部や日本文理大付属のダンス部など5校が初出場となり、ステージをきらびやかに彩った。また、大分舞鶴の書道部員たちが、訪れた人の好きな文字をその場で書いてプレゼントするという企画ブースには、多くの人が集まり、にぎわいを見せた。
ダンスパフォーマンスで会場は盛り上がった
今回初の「超・学校祭」女子実行委員長となったのは高橋咲絵(大分舞鶴3年)。昨年からUnited for Nextのメンバーで、今年の初めには共同代表の1人となった。「言われたことをするだけでなく、自分から何かやりたいと思い立候補した」。多くのイベントがある中で、「挑戦するなら一番大きなイベントを成功させたい」と手を挙げたという。メンバーをまとめる中で、思い通りにいかないこともあったが、「最後はみんなが助けてくれた」と感謝の気持ちを口にした。
また今年の開催に際し「特別な思いがあった」と話すのは、かつての実行委員長であり団体顧問の佐藤和輝。団体の立ち上げからずっと支えてきた顧問が亡くなり、「顧問がいたからこそ、この団体の今がある。超・学校祭が大分の伝統的な文化にしたい」と縁の下で支えた。
活動5年目の今年、過去最多となる4千人が会場に足を運んだ。それは初年度から多くの人の思いを受け継ぎ、経験を重ねたからこその結果だと言える。大分県の高校生が持つパワーは、この先も多くの人へ伝えられていく。
超・学校祭は大成功で終えた
(塩月なつみ)