“元警察官シンガーソングライター”五十嵐ハル、 現在に至る様々なターニングポイントと謎多きシンガーソングライターの実像に迫るインタビュー
元警察官シンガーソングライター。自己紹介のインパクトの強さに惹かれて耳を傾ければ、切ない恋に苦しむラブソング、生きづらい世の中で生き方を探すライフソング、ひとりぼっちで悩む人の背中を押すエールソングなど、聴き手の心に寄り添う楽曲の世界観にぐっと引き込まれる。作詞、作曲、編曲、歌唱、イラスト、動画、MV制作すべてをおこなうシンガーソングライター・五十嵐ハル。その歌声はどこまでもリアルで親密、そのメロディはあくまでポップでエモーショナル。
SPICEでは五十嵐ハルの新曲「ノーネーム」のリリースを機に、初登場インタビューを敢行。高校時代のバンド経験から警察官時代のエピソード、ボカロP「ぺむ」の活動を経て、代表曲「少しだけ」のヒット、現在に至る様々なターニングポイントをめぐりながら、未だ謎多きシンガーソングライターの実像に迫ってみた。「今はまだスタート地点」という期待のアーティスト、その心の中を一緒に覗いてみよう。
――もともとバンドから始めた人なんですよね。
そうです。高校生の時にバンドを組んでいて、RADWIMPS、ONE OK ROCK、MONGOL800とかをコピーしていました。オリジナルも何曲か作っていて、ライブで披露したことはあったんですけど、音源としては特に完成しないまま解散になっちゃいました。もともとロックがめちゃくちゃ好きで。最初はB’zから入っているんですけど、そこから邦ロックをずっと聴いていて、RADWIMPSとか、ポップスが混じったロックも聴くようになって、基本的にはバンドを聴くことが多かったですね。
――それは今出している曲を聴いても感じる要素ですね。それから、高校を卒業して警察学校に行くわけですか。
そうです。警察学校を出て19歳ぐらいから警察官になって、東京で交番勤務をしていました。
――何年間ぐらいですか。
4年半ぐらいです。なかなかすごい経験ができました。
――たとえばどんなことがありましたか。
色んな事があったんですけど、インタビューとしては載せられないものばっかりで(笑)。公にしにくいエピソードばっかりなんですよ。
――そりゃそうですよね(笑)。じゃあ質問の方向を変えて、何を得られた4年半だったと思っていますか。
上下関係がすごく厳しかったので、人を不快にさせない接し方とか、人間関係の苦手意識がなくなったことはありますね。もともと声がボソボソしていて、目つきが悪いとか、無愛想だねとか言われていたんですけど、ちょっとずつ改善されたかなと思います。警察官の時は、ちょっと声のトーンを上げてしゃべらないといけないこともあったので、強制的にコミュニケーションの力は上げられたかなと思います。
――なるほど。
人間としてはそんな感じですけど、音楽にもだいぶ影響はあった気がします。音楽は高校生の時からやっていて、すごく好きだったので、“もっとずっと音楽をやっていたい”という気持ちが警察官をやりながらもずっとあって。数年間交番勤務をやって、途中から機動隊という、国会議事堂の前とかで警備する部署に異動になって、どんどんプライベートの時間がなくなっていったんですね。朝5時から夜11時まで警備するとか、その間音楽ができないことが本当に辛くて。音楽ができないなら何のために生きているんだろう? ぐらいになって、じゃあ辞めちゃおうかな、と。
――音楽のために仕事を辞めた。
すごい反対されました。安定の対極の、不安定なところに飛び込むのはどうなの? とか言われたんですけど、自分の中で全然そこは気にならなくて。のちに、その時のしんどい自分の心を歌詞にできたりしましたし、新曲の「ノーネーム」にも結構そういう部分が入っていて、《どうせ大体クソみたいな時間に追われて》とか、《やってみたいもんは出来ずに疲れて》とか、警察官時代に感じたことが曲に落とし込めていると思います。
――逆に、それを糧にしている。
そうですね。そう考えたら、しんどい時期も良かったのかな? というふうに思います。
――高校時代のコピーバンドから始まって、自分の中に占める音楽の割合がどんどん大きくなっていったのは、何かきっかけがあったんですか。
もともとは聴くのがすごく好きで、いろんな曲を漁るのが好きで、学生時代は自分のパソコンに1万曲ぐらい入れていたんですけど。高校でコピーバンドをして、それが解散してからは、1回ボーカロイドに興味を持ちまして。初音ミクとかを使って曲を投稿していたんですけども。
――それがボカロP“ぺむ”名義の曲ですか。
そうです。それをやっていく上で、曲を作るのがすごい楽しいなと感じていたことと、当時のしんどい心境をぺむの曲に入れて。それでなんとか心を浄化するというか、めちゃめちゃしんどいけど、曲にすることで自分の中を綺麗にできたので、それが楽しかったというか、幸せに感じていたのかもしれないです。
――昼間は警察官をやりながら、夜は音楽制作に没頭するみたいな。
そうです。絶対に警察の仕事よりも曲作りが楽しいとは思っていて、どんどんその気持ちが大きくなって、“音楽だけでやっちゃおう”というふうになりました。
――その後の展開でいうと、「センチメンタルヒーロー」(2023年)は、大きなターニングポイントだったと思うんですね。“ぺむ”から“五十嵐ハル”名義に変えて、ボカロから自分の歌唱に変えて、ちょっとあとくらい。
そうですね。曲的にもそうですし、自分のアカウントとしても、その時期からちょっとずつリスナーさんが増えてくれたので。名前を変えてからしばらく、やっぱりボーカロイドのほうが良かったのかな?と思うぐらい再生数が落ちて、需要がないのかな?と悩んだりもしていたので、「センチメンタルヒーロー」の歌詞にはそういう不安も入っているんですよ。でもその曲を出したあと、それまではインスタグラムのフォロワーが20人、30人とか、あるかないかわかんないようなアカウントだったんですけど、1000人ぐらいまで一気に増えて、認めてもらえたのかなと思えたので、「センチメンタルヒーロー」には思い入れがあります。
――ヒーローになりたい、主人公になりたいというテーマは、その後の五十嵐さんの楽曲によく出てくる重要なテーマだったと思います。
それがたぶんずっと根っこにあるのかもしれない。ヒーロー願望はあるかもしれない。“ヒーローにはなれないだろうな”ということも思いながら、“でもなりたいな”というのとぶつかり合いながら考えている気がします。
――その辺がたぶん、響く人にはすごい響いてるんじゃないかと思います。何かのインタビューで読みましたけど、虐げられた側というか、抑圧された側のからの気持ちを歌いたい、と言っていましたよね。
しんどければしんどいほど、曲にして毒を洗い流そうみたいな気持ちになるので、そういう成分がどんどん流し込まれているのかなとは思います。
――デトックス効果。
そうかもしれないです(笑)。
――次のターニングポイントは、やっぱり「少しだけ」(2024年)ですか。サブスク、ラジオ、YouTube等で大きなヒットになりました。
それが1年前くらいですね。その一つ前に「めんどくさいのうた」を出して、それがSNSで伸び始めて、段階を上がれたのかな?と感じていました。
――そこで何か、やり方を変えたんですか。
いろんな人のTikTokを参考にして、動画の素材を変えたというのはあります。それと“元警察官が曲を作りました”ということをアピールしたら、急激に再生数が伸びたんですよね。「少しだけ」が今一番伸びてくれているんですけど、その2年ぐらい前に、TikTokに曲とイラスト1枚だけの動画を上げていて、その時は数千再生とかだったのが、見せ方を変えただけで数百万とかになったので、そういうことはやっぱり大事なんだなと感じました。
――面白いけど怖いところですよね。
それまで元警察官ということを言っていなかったのも、“独学で作ってみた”みたいな動画が流行っていた時期には、そんな肩書に頼りたくないなという、かっこつけてた部分がずっとあったんですけど、もう自分の持ってる武器を全部出しちゃおうと思ったタイミングがそこでした。そこでコメントも増えたりして、“元警察官のミュージシャンがいるらしいぞ”みたいな感じで広まってくれたのかな?とは思いますね。
――それも大きなターニングポイント。
かなり大きかったですね。
――その頃から、切ない恋の歌詞が増えたと思うんですけど、それもある程度計算に入れて作ってますか。
もともと聴いてきた音楽が、せつない曲やしんどい曲が好きだったので、そういったパターンが多くなっているのかな?とは思います。前向いて走って行こうぜ、みたいな曲はあんまり好きじゃなくて、ハッピーハッピーな曲もあんまり作りたいとはならないので。作りたいなと思う曲を作ってはいるんですけど、恋愛に関しても、しんどい恋愛がちょくちょくあったので。実体験を書きたいというのはずっとあって、幸せだった時期よりもしんどかった思い出が大きいので、比率的にそっちが多くなっているんだと思います。
――今年リリースした「蛍」も「笑う癖」も、そっち系の曲ですよね。
そうですね。せつないです。
――もちろん、リスナーの評判がいいという裏付けもあって。
それはありますね。失恋系の曲はコメントの量が多いなという意識はあって、そこはちょっと自分でもわかりきってはないんですけど。たとえば「少しだけ」は、浮気とか不倫とかにも繋がるような歌詞のニュアンスではあるんですけど、不倫している側の人がDMをくれたこともありました。“この曲を聴いて泣いてしまいました”って。
――してる側を泣かせるってすごい。冗談抜きで。
あれはちょっとびっくりしました。
――「蛍」についてはどんな反応が?
「蛍」は、主人公の女の人が、男の人に都合のいいように扱われているみたいな曲なので、“私もそういう立ち位置です”というDMをもらったりとか、そういうのはやっぱりありましたね。“自分と重なりすぎてしんどいですけど聴いています”みたいな。
――訳あり恋愛ソングって、心に響くものが強いのかもしれない。
そうかもしれない。僕の場合、曲に対しての評価はもちろんあるんですけど、曲よりも歌詞について書いてくれるDMがすごく多いんですよ。
――いつも女性心理を細かく繊細に書いていますよね。あれって作家的なスタンスというか、登場人物を作って動かすみたいな感じですか。
そういうものもありますし、自分が感じたことを女性に置き換えたり、想像しながら書いた部分もあって、色々混ざってますね。「蛍」は、実体験の要素が多いかもしれないです。
――「笑う癖」もそうですか。《離れないで笑う癖》とか、生々しい描写がすごく印象に残るので、文学的な素養も強く感じます。元警察官だからといって体育会系じゃなさそうだぞと。
柔道はやっていましたけど(笑)。本は全然読んでいなくて、漫画は好きですけど、『ONE PIECE』とかそういう系ばっかり読んでいたので、特に作家という感じの生き方はしてこなかったです。実体験で感じたことをそのまま落とし込んでいるので、知識というよりは感覚でやっていることだと思います。
――新曲「ノーネーム」の話に行く前に、もうひとつだけ。歌詞はせつなかったりしんどかったりするのに、曲はそんなに暗くないというか、ポップで聴きやすい印象があって。
確かにそうですね。
――それって意識してやっていることだったりしますか。
たぶんそれも、聴いていた音楽に影響されていると思うんですけど、RADWIMPSも歌詞はしんどいけど曲はポップなものもあって、そういうのが自分も好きだったので。本当にずっしり落ち込むだけの曲もあるんですけど、それよりもさっき言っていたような内容のほうが自分自身が好きなので、たぶんそれが影響しているのかな?というふうには思いますね。
――なるほど。
それと、僕には兄がいて、兄に昔「どういう曲がいいと思う?」と聞いた時に、「歌詞は暗いけど曲が明るいとか面白いんじゃないの」と言われて、「やってみるわ」と言った記憶があるので、もしかしたらそれがどこかに残っているのかもしれないですね。確信ではないんですけど。
――でも意外とそういうのって残りますよね。ともかく、暗さと明るさのコントラストが魅力的ということは言えるんじゃないかなと思います、五十嵐ハルの曲は。では新曲「ノーネーム」の話に行きましょう。これもまさに明るいバンドサウンドに、暗い情念を掛け合わせたような世界観で、どんなふうに作っていった曲ですか。
「ノーネーム」は、基本的にポジティブというよりはネガティブ寄りな考えが基本的にあって。もう死にたいわとか、そこまでじゃないんですけど、“何のために生きてんだっけ?”みたいなことをよく考えたりしていて、その気持ちを自分でもなぜなのかわかってなくて、自分自身で解決したくて、考えながら作ったような記憶がありますね。警察官の時の経験もそうですし、会社員として出勤することが基本になっている世の中で、“なぜしんどいことが基本になっているんだろう?”と考えながら書いた記憶があります。
――わかります。
あとは2番の歌詞で、《なんで大層クソみたいな見栄ばかりで ちゃんとしてるようなフリしたがるんだろう》っていう歌詞があるんですけど、これは自分自身のことを言っていて。外では結構見栄っ張りというか、かっこつけちゃうというか、でも家に帰ったら自分自身は全然大したことないというのはわかっているので、“なんでこんなにしょうもないことをしてるんだろう”と感じることが多いので。
――世の中に対してだけじゃなくて、自分にも刃が向いている。
そうですね。自分自身もダメージを受けながら、身を削りながら作った気がします。
――最近の切ない恋愛ソング路線とは異なる、自分の人生を見つめるタイプの曲。そしてこの陽性のバンドサウンドのアレンジはどこから?
イントロに鉄琴みたいな可愛い音が入ってるんですけど、あれは最初はなくて。全部バンドの音で考えていたんですけど、さっき言っていたような感じで、歌詞に合わせて暗い曲調にすると、ずっしり重く感じる曲になっちゃう気がして。聴きやすさがもうちょっとあったらいいなというので、曲では柔らかい部分を足して、いろんな音を入れたりしましたね。
――何かリファレンスはありましたか。
いや、なかった気がします。リファレンスを考える時もあるんですけど、この曲はゼロから作ったというか、参考にしたものは特になかった気がします。でもイントロの鉄琴みたいな、柔らかい音を入れたいというのは、米津玄師さんの「WOODEN DOLL」という曲があって、その曲も同じように、すごいしんどいけど君が悪いわけではないというか、“そんなに重く考えなくていいんだよ”みたいな曲で、そこに木琴みたいな可愛い音が入っていて、そこから影響は受けていますね。“そういうのもありなんだな”と思って、自分もやってみたいと思ったんだと思います。
――「ノーネーム」は、どんな意味を込めてつけたタイトルですか。
自分自身が納得がいっていない自分を表したというか、“何者でもないな”ということを表現したくて、色々案はあったんですけど、「ノーネーム」が一番しっくり来たので、何者でもない自分を表したものがタイトルになりました。「めんどくさいのうた」に、《東京ドーム一杯の人気者になって キラキラ光ってみたかった》という歌詞があるんですけど、“なりたかった”という状態というか、まだなれていないし、なれるかもわからない、そわそわした状態なので、“それって名無しだよな”みたいな感じです。
――どんなイメージが浮かびますか。この曲が届く人たちの顔として。
日々を時間に追われている人で、新社会人とか、20代前半が一番響くのかな?とは思います。リリース前に、ショート動画でサビだけ公開しているんですけど、「ノーネーム」に対するDMは男の人が結構多くて、男の人はこういうものが聴きたいのかな?とは思いましたね。
――そうかもしれないです。逆に「蛍」はたぶん女性の支持が多いだろうし、今はいろんな曲を出してみて検証中、みたいな感じですかね。
模索中ですね。まだ正解は全然わかってないので、試しながら続けている感覚はあります。
――2025年の今、五十嵐ハルはどんな位置にいますか。何年計画の何年目とか。
ようやくスタート地点に立てたかなという感覚ですかね。今までは知られてもいなかったというか、“誰?”みたいな感じで終わっていた状態だったんですけど、少しずつ聴いてもらえるようになって、「元警察官の人だよね」と言ってくれる人も増えて、ここからだなという感覚ではいます。まだ名前がないので。
――「ノーネーム」ですからね。そして、まだやったことのないライブですけど、今後の予定はあったりしますか。
ライブは、ずっとしたいという話をしていて、まだ決定しているものはないんですけど、まさに今日その話をしていて、検討中というか、目処が立ってきたところです。
――曲作りだけで、ライブは重視しないアーティストもいますけど、やはりライブはやりたい人ですか。
やりたいです。コピーバンドではあるものの、高校生の時にやったライブでのアドレナリンというか、ドーパミンがすごくて、すごい気持ち良かったんですよね。ギターを弾きながら笑っちゃうみたいな、本当にそんな感じだったので。
――それが元になっているかどうかで、アーティストの個性ってすごく変わる気はします。
だからたぶん、ずっとやりたいなと思い続けていたのかもしれないです。しかもコピーじゃなくて自分の曲を、好きで聴いてくれる人が何人もいると考えたら、楽しみでしょうがないですね。それと、ずっとネットを通した活動だったので、直接個人の声を聞けたわけではなかったので、“こういう人が聴いてくれていたんだ”というのも知りたいですし、“こんなに好きでいてくれたんだな”とか、声が聞けるのもすごく大きいポイントになるのかな?とは思います。
――アートワークはどうですか。これまでは自身でイラストを描いて、動画を作って、ミュージックビデオを制作したり、DIYの意識が強かったですけど、ここから変化はあるのか。
正直に言うと、MV制作はすごいしんどいです(笑)。自分自身のこだわりが強かったのと、周りにそういうことができる人がいなかったので、お金を払って誰かに頼んで、納得いかないものができるぐらいなら自分でやっちゃおうということだったんですけど、今は手伝ってくれる人もいるので、納得できるのであれば全然お願いしたいなという感じです。
――いろんなことがここから始まる予感がします。五十嵐ハルの新章開幕。
ここがスタート地点だと思います。ライブで言うと、何年後までにとかは決めてはいないんですけど、アリーナとかドームとかでやってみたいなという強い思いはありますね。
――楽曲に関しても、まだまだやりたいこと、やれることはありますか。
はい。曲作りは本当に楽しくできていますし、それもドーパミンというか、いい曲できた時のすごい快感があるんですよ。「暇な時は何してるの?」って聞かれる時があるんですけど、「全部作業だよ」と言っていて(笑)。「それってしんどいでしょ」と言われるんですけど、自分的にはそれが一番したいことで、一番楽しいことで、遊びよりも上の存在なので。特殊な感覚なのかもしれないですけど。
――最後にあらためて、五十嵐ハルの音楽を届けたい、届いてほしいリスナーへ向けて、メッセージをもらえますか。
歌詞の中身を見ると、どこかしらでマイナスな部分がある人が、聴いた上で“わかる”となってもらえると思うので、そういう負の感情を抱えている人にはぜひ聴いてもらいたいです。あとは自分自身が昔から、しんどい時期やしんどい恋愛をしている時とかにそういう曲を聴いて、正気を保っていたというか、救われていた部分があったので、今度は自分がそっち側に立って、自分の曲を聴いて救われたというふうになってもらえたら一番嬉しいなと思います。どういう場面で聴いてほしいというよりは、聴きたいタイミングで好きなように聴いてもらえたらいいかなと思っています。
取材・文=宮本英夫