「そば」が夏バテ予防におすすめ! グルテンフリー食材&豊富な栄養素を含むとして海外で人気
連日各地で猛暑が記録されており、残暑も続いています。このように毎日暑い日が続くと、食欲が低下します。これは暑さによって、汗と一緒に体に必要なミネラルも失われるため体力が消耗します。さらに、エアコンの効いた室内に入ると急激な温度変化により、体の自律神経が乱れることで内臓機能が低下することが原因です。 そこで今回は、一般社団法人グルテンフリーライフ協会 フォーブス弥生さんより、夏バテ予防におすすめの食材である「そば」についてご紹介します。
欧米でも人気の食材「そば」の栄養素&食べ方
そばは日本人にとってはなじみ深い食材ですが、近年欧米でも人気の食材です。
昨年10月にリリースされたアメリカ高級大手オーガニック・スーパーマーケットのホールフーズ・マーケットの記事でも、『2024 年の食品トレンド予測トップ10』のひとつとして、Buckwheat / バックウィート(そば)が挙げられています。アメリカではそばは炭水化物、良質なたんぱく質、食物繊維や抗酸化物質を豊富に含むスーパーフードとして人気です。また、そばはグルテンを含まないため、グルテンフリー食材としても認知されています。
そば粉は日本では麺類として食べることが主流ですが、欧米ではパスタやグラノーラ、クッキーなどのさまざまな商品に使用されています。フランスでは、そば粉を使ったクレープ風のgalette(ガレット)は日本でも人気のメニューです。そばにはルチン、コリン、ビタミンB群、ビタミンE、ミネラルや食物繊維などの栄養素が含まれています。
【ルチン】
ポリフェノールの一種。毛細血管の働きを強化して、血液を下げる効果や動脈効果の予防が期待できます。ビタミンCと一緒に摂取することで、毛細血管を強くする働きがあります。
【コリン】
水溶性ビタミンの一種であり、脳の働きを活性化し、認知機能に効果があると言われています。アメリカでは必須栄養素として指定されています。
【ビタミンB群】
小麦や米などの穀物に比べて、ビタミンB1とB2を多く含みます。ビタミンB1は疲労回復効果や食欲不振の改善に役立ちます。そば粉には白米の5-6倍、小麦粉の2-3倍含みます。一方、ビタミンB2は皮ふや粘膜を整えて、脂質や糖質、たんぱく質をエネルギーに変える働きを助けます。
【ビタミンE】
強い抗酸化作用があり、体内で脂質の酸化を防ぎます。動脈硬化や血栓の予防、悪玉コレステロールの減少などから“若返りのビタミン”とも呼ばれています。
さらに、2023年8月京都大学の発表したプレースリリース記事によると、国際研究グループ(京都大学、理化学研究所、農業・食品産業技術総合研究機構、千葉大学、京都府立大学、かずさDNA研究所、総合研究大学院大学、中国・雲南農業大学、英国・ケンブリッジ大学など)のチームが、世界初の粘り気の強いそばの開発に成功したとのことです。この開発により、十割そばも簡単に作れるようになるとともに、さらにそば粉を使ったグルテンフリー商品も増えてくることが期待できるのではないでしょうか。
参考:全国蕎麦製粉協同組合 www.sobako.or.jp/