旭川地元民に聞いた「オススメの弁当屋」が穴場すぎる! 観光客の目に入らない立地に行列が!!
突然だが、私(中澤)はバンドマンである。ゆえに、ライブツアーもしていて今回は会場が北海道旭川だった。よーし、旭川満喫しちゃうぞー!
意気揚々と旭川をブラついたのだが、駅前のメインストリート「買物公園」ですら昼は眠ってるような雰囲気。歓楽街だからだろうか。かと言って、松屋とかサイゼリヤで食べるのももったいない。そこで旭川の地元民にランチのオススメ店を聞いてみることにした。
・ライブのお客さんに聞いてみた
話を伺ったのはライブにお客さんで来てた白田くんとエイミさん。条件は3つ「ランチ」「普段利用する店」「ラーメン以外」「買物公園だと嬉しい」だ。
正直、ラーメンは有名すぎて探すまでもない。ただ、食べすぎて別のものも食べたいのだ。そう説明すると、白田くんは「普段外食あんまりしないからなあ」と早くもギブアップしてしまったのだが、エイミさんは「あ! 私1つだけあるかも!」という反応。助かるー!
エイミさん「七福のお弁当はたまに買います!」
──どこにあるの?
エイミさん「買物公園の奥の方です」
──七福って店の名前?
エイミさん「お店の名前ではないかも。七福ビルっていうビルがあって、その1階で販売されてるお弁当が『七福弁当』って呼ばれてます。結構行列とかもできてる感じで」
──とのこと。店の名前ではなくビルの名前というのがローカル感があって良い。あとは、現地に行って確かめてみようと思う。
・死角
しかし、昼間の買物公園に行列とかあったかな? 結構ブラついたんだけど見た記憶がない。そう思いながら、Googleマップを頼りに行ってみたところ、あったあった! 七福ビルはこれだな。
確かに、「七福弁当」という看板が出ている。ただ、1階にあるのは青果店だ。青果店でお弁当? と思いきや、並んでみると……
行列はビル内の通路に入って外からは見えないお惣菜屋さんに続いていた。これを見つけるのは観光客にはハードルが高い! なお、お惣菜屋さんの名前は『鈴木商店』でした。
・一風変わった弁当
並ぶだけで地域に密着してまくっていることが分かる『鈴木商店』、その弁当はちょっと変わっている。550円から860円までの弁当価格をまず決めて、その価格の中で好きなお惣菜を選べるというシステムなのだ。さすがお惣菜屋さん。
とりあえず東京のノリで860円弁当を購入してみたが、初めてで惣菜価格を把握してない私にうまく選べるだろうか。ちなみに、自分で取るのではなく、店員さんにこのお惣菜と指定する形なのだが……
店員さんが「あと1品だよ」と教えてくれたので普通に購入することができた。それにしても、爆盛りになってしまった。
白身フライをご飯の上に退避させてもまだオカズのパックはパンパンである。860円の価値の違いを感じるぜ。
・人気のお惣菜
店員さんによると、1番人気のお惣菜は「のりメンチ」らしい。確かに、のりメンチだけ6個買っていく人とかもいた。食べて見ると、鶏も入っているためか中の肉にハンバーグ感はなく、サクサクの衣と海苔が庶民的なウマさを漂わせている。
その唯一無二さは、メンチカツとは全くの別物に感じた。これはのりメンチという食べ物である。ハマる人の気持ちが分からんでもない味だ。
・穴場
ついでに、店頭で推されていたカレーパン(1個190円)も食べてみたところ、揚げ立てサクサクの皮にドロドロ系のカレーソースが家庭的なウマさを感じさせる。皮が薄めで具が多く、ズッシリしたカレーパンは食べ歩きにも良さそう。
買物公園にあるので観光客でも行きやすいけど、目にはつきにくい『すずき』。そのコスパは穴場と言えるかもしれない。
ちなみに、別の旭川の知人に七福弁当について聞いてみたところ「人気っぽいけど誰もが知ってるという立ち位置ではない」とのことだった。まさしく穴場。味わい深いお店を教えていただきありがとうございました!
・今回紹介した店舗の情報
店名 七福弁当 鈴木商店
住所 北海道旭川市七条通7 七福ビル1F
営業時間 9:00~18:30
定休日 日・祝
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.