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コジマタケヒロのアルビ日記2024 Vol.7「悔しさ」 長谷川元希

にいがた経済新聞

アルビレックス新潟の長谷川元希選手

アルビレックス新潟の長谷川元希選手

開幕戦となった第1節・鳥栖戦(A/◯2-1)では18分。続く第2節・G大阪戦(A/●0-1)は90分。第3節・名古屋戦(H/◯1-0)は12分。第4節・東京戦は23分。第5節・柏戦(H/△1-1)は12分。第6節・磐田戦(A/●0-2)では久しぶりに先発出場をし、76分。先週行われた第7節・C大阪戦(H/●0-1)。

「僕はまだ出場時間が少ないので、その面に対してすごく悔しいです。もちろん、点を取った後の次の試合、スタメンで使われなかったということは、何かもっとやらなければならないことがあるということ(名古屋戦でゴールを決めるも次節の東京戦では途中出場)。あれ以降、点は取れていないし、何かできているわけでもない。スタメンで出たいけれど、それができていない中で、もっともっとやらなければって」。

今季初となる連敗後の公開練習。今季チームに加わった長谷川元希選手に話を聞いた。

「0-1の状況で試合に出て、自分が点を決めさえすれば、引き分けもしくは勝ちという状況なのに、それができなかったのが、非常に悔しいです。J1は選手一人ひとりの能力がJ2と比べるとやはり高いと思います。特にスピード感は全然違う」と話したうえでこう続けた。

「てっぺんを目指すという目標の下、試合に臨んでいますが、なかなか難しい試合が続いています。ですが、6試合が終わったばかり、とポジティブに考えることもできます。一方で、この順位でいいのか、とネガティブに捉えることもできると思います。ただ、個人的には最終的に上にいればいいというふうに考えています。しかし、今、何かしらを変えないといけないとは感じています。これは僕だけではなく、チームのみんなも感じていますし、結果で残すために全力を注いでいます。(〜中略〜)この間のC大阪戦では動員観客数が2万人を切ってしまいました。結果が出ていないと来場してくださるサポーターの数にも影響が出ると実感しました。チームがうまくいかないときはブーイングしてもらっても全然構いません。だから、離れないで応援してくれたらうれしいなって」。

甲府ではコンスタントに試合に出場し、21年は7得点、22年は8得点、23年は7得点とゴールも決めている。だからこそ、今季のここまでの自分に納得がいかない。

「もう勝たなきゃいけないので、まずは自分が与えられた時間を頑張ります。チームの一人ひとりが勝利にもっと飢えなきゃいけない。今週対戦する相手の札幌は先週初白星を記録して、勢いに乗ってくると思います。難しい試合かもしれませんが、とにかく負けられない。やっていくしかないと思っています」

ゆっくりとかみしめるかのように紡ぎ出された言葉の奥に、しっかりと強い意志を感じた。

「リスクを犯すというか、ミスしてもいいので、もっと勇気を持ったプレーを増やしていきたいと思います」

背番号14の次なるゴールが楽しみだ。

◎アルビライター コジマタケヒロ
練習、ホーム戦を中心に日々取材を続ける、アルビレックス新潟の番記者。また、タウン情報誌の編集長を務めていた際に、新潟県内の全日本酒蔵をひとりで取材。4冊の日本酒本を出した、にいがた日本酒伝道師という一面も。(JSA認定)サケ・エキスパート。

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前回:Vol.6「期待感」 小見洋太 (2024年3月27日)

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