世界の銘醸ワインをグラスで気軽に飲み比べ!神戸三宮『Patina(パティーナ)』 神戸市
神戸・三宮の喧騒を離れ、北野坂を少し入った場所に佇む『Tasting Wine Bar Patina(パティーナ)』を訪ねてきました。
同店は8月5日にオープンしたばかりの新店。市営地下鉄三宮駅から歩いて約3分、JR・阪急三ノ宮駅からも約4分という好立地にあります。
階段を上がり、重厚な扉を開けると、静かで洗練された雰囲気が広がり、まさに大人の隠れ家といった趣。カウンターには肘掛け付きのハイチェア11席が配され、落ち着いたインテリアとゆったりとした間合いが心地よい空間を演出しています。
セラーには、ジュブレ・シャンベルタンやヴォーヌ・ロマネなど高級ワインがずらり。フランス産を中心に店長・小日向正洋さんがセレクトしたこだわりのボトルが並びます。
店名に”Tasting(テイスティング) Wine Bar”とある通り、このワインバーの特筆すべき点は、グラスワインを60㏄、90㏄、120㏄の3種類の容量から選べること。
気軽に量り売り感覚で楽しめ、好みのものはたっぷり、未体験のものは少なめからトライできます。
今回は赤、白、スパークリングの3種類を、小日向ソムリエにそれぞれ提案いただきました。これらのワインは、品質が保たれるようコラヴァン(抜栓せずニードルから注がれる仕組み)を使用しており、いつでも開けたての美味しさが楽しめます。
まず最初に口を付けたスパークリングワインは、フランス・シャンパーニュの「アンリオ ブリュット スーヴェラン」。きめ細やかでなめらかな泡にブリオッシュの香り、複雑で余韻のある味わいは、オランダ王室やオーストリアハンガリー帝国御用達の名にふさわしい1本です。
次にいただいた白ワインは、「グラウブルグンダー オーバーベルゲナー バスガイゲ(フランツケラー)2022」。
グラウブルグンダー(ピノ・グリ)のリッチな果実味がなめらかに広がりながら、キリッと辛口に引き締まった酸味とのバランスが絶妙。夏でも冷やしすぎずにいただきたい重層的な味わいです。
赤ワインは「ブルゴーニュ グラヴィエ (J.M.ギヨン)2023」。ジャン・ミッシェル・ギヨンはジュブレ村の名門ドメーヌで世界から高い評価を得ていますが、このワインも繊細なピノ・ノワールが新樽の風味に負けず、土壌のパワーを感じるボリュームに昇華されています。
エネルギッシュなワインに合わせるならと用意されたのがチーズ。なかでもおススメという「テット・ド・モワンヌ」は、専用器で削ることで花びらのような形状になり、ふわっとした食感にバターのような旨み、ウォッシュ感も顔を出します。
ブリーとカマンベール、ドライフルーツはいちじく、クランベリー、グリーンレーズンにバゲットを添えた盛り合わせにワインがすすみます。
「私たちソムリエは試飲会で数多くのワインに出会います。作り手や年代によってが異なる表情を見せてくれるので飽きることがありません。お客様にも”ちょこちょこ飲み”で、新しい出会いと発見を楽しんでいただきたい」と語る小日向店長。ソムリエ歴20年以上のキャリアと豊富な知識で、ワイン選びのアドバイスも心強い存在です。
さらに近くの系列店「エルシエロ」の本格イタリアンがデリバリ―可能なので、料理とのマリア―ジュを楽しめるのも魅力のひとつ。神戸で大人時間を演出するバーとして、ワイン好きな人を是非とも案内したい、とっておきのお店でした。
場所
Tasting wine bar Patina (パティーナ)
(神戸市中央区加納町4丁目7‐16サイドヴァレー北野坂2F)
営業時間
17:00~24:00(L.O.23:30)
※チャージ500円
定休日
日曜日
オープン日
2025年8月5日(火)