世界一有名な柴犬 かぼすちゃん(佐倉市在住)
飼い主さんがブログで発信した1枚の写真から一躍「世界一有名な柴犬」になった「かぼす」ちゃん。
発信してから13年たった今も変わらず世界中で愛され続けています。
先代犬がつないだかぼすちゃんとの縁
飼い主(以下かぼすママ)さんがかぼすちゃんを見つけたのは保護犬のサイトでした。
「柴犬(雌)推定2歳」とありました。劣悪な飼育環境を経て、殺処分寸前だったところを愛護団体に保護されたそうです。
保護された犬猫の譲渡には厳しい審査がつきものですが、かぼすママは即決でかぼすちゃんを託されました。
10歳で突然亡くした先代犬との思い出を「亡くなって数日後に泣きながらまとめた」1冊のアルバムを見て「この人なら大事にしてくれると確信した」と後から聞かされたそうです。
流し目で世界中を魅了!
かぼすちゃんを迎えて半年ほどたってから始めたブログ。
何げない日常を切り取った1枚の画像が、海外では広告や仮想通貨のアイコンに使われ、気が付いた時にはかぼすちゃんは超有名犬になっていました。
今では画像は適正に管理されていますが、当時は「知らないうちに拡散していくネットの世界に怖さを感じた」そうです。
海外を中心に「かぼす愛」あふれる人々によるさまざまなチャリティーイベントも開催されています。
佐倉ふるさと広場に寄贈されたかぼすちゃんのモニュメントもその活動の一つ。
2023年11月2日、かぼすちゃんの18歳の誕生日に行われた除幕式には国内外から多くのファンが駆け付けました。
高齢犬になったかぼすちゃん
22年の12月に体調を崩して以来、気の抜けない毎日を送るかぼすちゃん。
食事は数種類のフードをミキサーにかけペースト状にしたものを1日3回シリンジで食べさせてもらいます。
いくつか持病もあるため、1日1回の点滴と毎週のリハビリ、隔週ごとの病院受診も必要です。
留守にする時はペットカメラでの見守りも欠かせません。
「かぼすが快適で平穏な時間を過ごせるように」と休む間もなく寄り添うかぼすママを癒やすのは「同居する3匹の猫たちとかぼす」だそうです。(取材・執筆/明石鯛)