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スパガ[ライブレポート]阿部夢梨、笑顔と涙でアイドル卒業「みなさんに出会えたから、悔いのないアイドル人生でした」

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スパガ[ライブレポート]阿部夢梨、笑顔と涙でアイドル卒業「みなさんに出会えたから、悔いのないアイドル人生でした」

SUPER☆GiRLSが、12月29日(金)に品川インターシティホールにて<SUPER☆GiRLS 阿部夢梨卒業ライブ ~これからもずーっと、大好きです♡~>を開催。

7年半、グループを引っ張ってきた阿部夢梨が、同公演をもって卒業となった。

本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

・SUPER☆GiRLSの写真 11枚

SUPER☆GiRLSは、2010年に結成され、2023年6月で結成から13周年を迎えたアイドルグループ。アイドルファンからは”スパガ”の愛称で親しまれている。

阿部夢梨は、2016年SUPER☆GiRLSの3期生としてグループに加入し、持ち前の明るいキャラクターと、どんな時も笑顔を絶やさない圧倒的なパフォーマンスと類まれな歌唱力で、SUPER☆GiRLSの中心メンバーとして活躍。2021年、第5章のスタートと同時に6代目リーダーに就任し、約2年半もの間グループを支え続けてきた。

そんな阿部の、アイドルとしての最後の姿を目に焼き付けようと、会場には満員のファンが駆けつけた。担当カラーのベビーピンクのサイリウムで染まった会場に、ベビーピンクの衣装に身を包んだ阿部が登場すると、“阿部夢梨卒業ライブでも、後悔のないようにアイドルの花道を突き進むことを誓います!”と宣誓を行ない、「花道!!ア~ンビシャス」で卒業ライブがスタート。“ゆめり~!”とファンから割れんばかりの大歓声が送られた。

続けて、「Catch The Dream」、阿部がセンターを務めたシングル「片想いのシンデレラ」「Summer☆Wave!!!」とスパガらしさ全開の爽やかな楽曲たちで、阿部の晴れ舞台を笑顔で彩っていく。

阿部は、“ついにこの日がやってきてしまいました! 全力で楽しみながら、今日を笑顔で終えられたらいいなと思っています!”と、これまでのライブと変わらない笑顔を弾けさせると、1部で新リーダー就任が発表された竹内ななみは“2部も素敵な時間にしていきましょう!”と応え、阿部と5年もの間グループ活動をともにしてきた門林有羽は“今日は、夢梨さんのことをたくさん目に焼きつけていきたいと思います!”と意気込んだ。

ライブの中盤戦は、これぞスパガと言わんばかりのノリノリな「恋愛マニフェスト」や爽快なスパガロック「ギラギラRevotion」を、阿部を中心に、第6章の完全体とも言える圧巻のダンスパフォーマンスと元気で力強い歌声で魅せる。ファンも、“ゆめり!”と地鳴りのようなコールでメンバーたちを支えていく。

その後、ユニット曲ゾーンへと突入。6期生・鎌田彩樺、柏綾菜、河村果歩、櫻井陽夏、羽渕花恋の5人による「メガ★トゥインクル」はフレッシュさ全開。加入して約1年が経ち、たくましくなった6期生の姿は、阿部が貫き通してきたアイドル道を着実に継承しているように見えた。

スパガの歴史を創り上げてきた3、4、5期・阿部、門林有羽、竹内ななみ、田中想の4人で披露したのは、阿部が加入した最初のカップリング曲の「恋は初心者マーク」。曲の途中、阿部のグループ加入間もない頃、3期生でのパフォーマンス映像がビジョンに映し出されると、客席からは、歓声とともに、涙を流すファンの姿が多く見受けられた。

続いて披露されたのは、グループ初の桜ソング「忘れ桜」。しなやかなダンスで、阿部と竹内がダブルセンターとしてパフォーマンス。スパガを次の世代へと繋いでいくという確かな想いを表現すると、6期生が加入して最初のシングル「リボン」を歌唱。ミドルテンポかつ、エモーショナルなメロディラインを身体で感じ、段々と阿部の卒業が現実のものとして近づいてくるようだった。

MCでは、7代目リーダーに就任した竹内が“本当にこの公演が、甘えられる最後の公演になると思っています。今日は夢梨さんとの時間を大切にして、来年からは新体制を引っ張っていけるようなリーダーになれるように頑張りたいと思います!”と阿部との別れを噛み締めながらも、自身がスパガを引っ張っていくと話した。

後半戦は、10年以上前にリリースしたスパガの代表曲「笑顔の羽根」、5代目リーダー・渡邉幸愛が参加した最後のシングル「はじまりエール」、6代目リーダーとなった阿部夢梨が約2年ぶりに単独センターを務めた「WELCOME☆夏空ピース!!!!!」、「夢限大FOREVER」と、阿部やメンバー、ファンにとって思い入れのある楽曲を惜しげもなく立て続けにアクト。

柏が、“ラスト3曲になりました! 夢梨さんと過ごす最後の時間、最高に楽しんで行きましょう!”と呼びかけ、阿部が参加した最後のシングル「Heart Diamond」から「ナツカレ★バケーション」をパワフルに披露し、ライブ本編は終了。

アンコールでは、阿部が加入してから、これまでの活動を振り返る映像がスクリーンに映し出される。その直後、ステージにスポットライトが当てられ、阿部はピンクのドレスに着替えて再登場すると、“本日は本当にありがとうございました! 年末のお忙しい平日の中、こうやってたくさんの方に足を運んでいただき、見守っていただけて、無事今日を迎えられることができて本当に幸せです”としっかりと前を向き、用意した手紙を読んだ。

“最後にこんな素敵な景色を見せてくれて本当にありがとう! 13歳の頃、SUPER☆GiRLSに加入させていただき、約7年半活動させていただきました。10代のすべてをアイドルに、SUPER☆GiRLSに捧げ、自分の青春だったと言っても過言ではありません。長い想い出を語るには、あまりにも時間が足りなくて、ただ言えることは、私も見つけてくれて、支えてくれて、本当にありがとうございました。これ以上に伝えられる言葉はありません”と真っ直ぐ前を向き伝えると、“不器用で、泣き虫で、でも強がりなそんな私のことを好きになってくれて、どんな時も、みんながそばにいてくれたから、いろんなことを乗り越えてくることができました。みんなの笑顔が私も笑顔でいられる理由でした。スパガのメンバーになれたから、ファンのみなさんにも会えましたし、そして、カッコいい先輩方、心強い同期や後輩、支えてくださるスタッフのみなさんとも出会えました。別れるのがこんなにもつらいと思えるほど、大切な人たちと出会えたこと、一生の宝物です”と涙を流しながら話した。

続けて阿部は、“可愛くて仕方のない後輩たちと、もう一緒に歩めないことはすごく寂しいけど、いつしかとても頼もしく、私のことをとても支えてくれて、リーダーとして、夢梨さんって信頼してくれて、本当にありがとう! 私はこれからのSUPER☆GiRLSが、とっても楽しみです。成長していく後輩たちを、私もみんなと一緒に見守っていきたいし、2024年から、また新しく進んでいくSUPER☆GiRLSの応援をよろしくお願いします!”と、後輩たちにエールの言葉をかけた。

阿部は、溢れる涙を拭いながら、“最後に、応援してくださったすべてのみなさまへ。SUPER☆GiRLSになれて幸せな人生でした。たくさんの愛をありがとう。何度も救ってくれてありがとう。将来、阿部夢梨を応援していて、誇りに思ってもらえる、そんな女性になれるように、来年からも真っ直ぐに、夢梨らしく生きてまいります。たまに、思い出してあげてください。これからもずっと大好きです。改めて本当に7年半、ありがとうございました!”と感謝の気持ちを語ると、この日1番の拍手が阿部へ送られた。

これまでのスパガを巣立っていったメンバーが歌ってきた「約束の花束」を阿部がソロ歌唱すると、スパガにとって大事な楽曲「トリビュート」で、メンバーたちが合流。

涙を流すメンバーたちが、阿部へメッセージを送った。

門林は、“夢梨さんと活動できたこの5年は、私はたくさん学ぶことがあって、夢梨さんと活動できた期間は、本当に私の誇りであり、これから先、頑張れる力になっていると思います。私も夢梨さんのような強い人になるので、夢梨さんもこの先、幸せになってください! 今まで本当にお疲れ様でした!”と話し、門林から阿部へ、ピンクの薔薇を敷き詰めた花束を贈り、抱きしめ合った。

阿部は、“メンバーのみなさん、ありがとうございます! 何という言葉を伝えればよいかわからないですけど、こんな素敵な後輩たちと一緒に第6章を駆け抜けることができて、とっても楽しかったです。本当にみんな、もっと自分のこと褒めてあげてほしい! めっちゃみんな頑張ってるから、これからも応援します! ファンのみなさんも支えてあげてください!”とエールを送った。

竹内は、“アンコールの本当の本当のラストスパートとなります! 夢梨さんの未来も、私たちの未来も明るいものになりますように!”と、涙を浮かべながらも力強く叫び、スパガの代名詞とも言える「MAX!乙女心」へ。阿部が、メンバー1人ひとりと目を合わせ、この時間を噛み締めながらパフォーマンスしているようだった。最年少メンバーの羽渕が阿部を後ろから抱きしめ、阿部とのお別れを惜しむ場面も印象的だった。

阿部は、“最後の曲は、私にとって大事な始まりの曲で終わりましょう!”と、笑顔で叫ぶ。阿部のアイドル人生の最後を飾ったのは、彼女のアイドル人生の1ページ目となった楽曲「ラブサマ!!!」。

卒業ライブの最後はスパガらしい爽やかな楽曲で、最後の最後まで阿部らしさを貫いていた。

阿部は、“この時間がどんどん終わっていくことを実感して名残惜しいですが、みなさんのことが大好きだなと思えました。これからもSUPER☆GiRLSは、形は変われど続いていきます。そして、阿部夢梨というSUPER☆GiRLS人生を支えてくださったすべてのみなさま、本当にありがとうございました!”と叫ぶと、涙と笑顔が入り混じった拍手と大歓声が阿部に送られた。

“みなさんに出会えたから、悔いのないアイドル人生でした。またいつか、思い出してあげてください!”と阿部がメッセージを残し、卒業ライブは幕を閉じた。

2024年、竹内が7代目リーダーとなり、また新しいSUPER☆GiRLSが始まっていくが、阿部が7年半、貫き通し後輩たちに残してくれた“アイドルの在るべき姿”を、どのように継承し進化させていくのか。今後のスパガの躍進に期待が高まる。

<SUPER☆GiRLS 阿部夢梨卒業ライブ ~これからもずーっと、大好きです♡~>

2023年12月29日(金)
品川インターシティホール

M1 花道!!ア~ンビシャス
M2 Catch The Dream
M3 片想いのシンデレラ
M4 Summer☆Wave!!!
M5 恋愛マニフェスト
M6 ギラギラRevotion
M7 メガ★トゥインクル
M8 恋は初心者マーク
M9 忘れ桜
M10 リボン
M11 笑顔の羽根
M12 はじまりエール
M13 WELCOME☆夏空ピース!!!!!
M14 夢限大FOREVER
M15 Heart Diamond
M16 ナツカレ★バケーション
M17 Summer Lemon

〜アンコール〜
EN1 約束の花束
EN2 トリビュート
EN3 MAX!乙女心
EN4 ラブサマ!!!

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