Yahoo! JAPAN

上宮田在住・北村さん 海に入って命救う〈三浦市〉

タウンニュース

平林署長から感謝状を受け取る北村さん

上宮田在住・北村さん海に入って命救う

人命救助に功労したとして三崎署は1月31日、上宮田在住の北村理絵子さんに感謝状を贈った。

北村さんは1月10日午後4時6分頃、愛犬の散歩で菊名付近を通りがかった際、沖に向かって真っすぐ海に入っていく人の背中が見えた。しばらくすると帽子が浮いていることに気づき、すぐに駆け寄って膝まで入水。近くにあった木の枝で女性が着ていたセーターに引っ掛ける格好で、岸まで手繰り寄せた。北村さんは昨年まで横須賀共済病院の医師だった。砂浜で呼吸が止まっていることを確認した後、散歩用のビニール袋を手袋代わりに使い、心臓マッサージを繰り返して命を助けた。

翌日、女性の息子からお礼の連絡が届き、「母が幼い頃に訪れた思い出の地だった」と聞かされたという北村さん。「息を吹き返すまでとても長く感じた」と振り返ると、平林貴志署長は「救急法の訓練を受けている署員でも慌てるような事態。適切な処置に感謝したい」と称賛した。

署によると女性は70代で県外在住。その後は病院を退院したという。

体操×音楽で交通安全

三崎署は月に一度、三浦市老人福祉保健センターで高齢者を対象にした交通安全教室を行っている。これに加えて2月9日には、県警音楽隊による演奏会も開かれ、約40人が参加した。

シニアたちは交通安全とエアロビックを組み合わせた「トラビック」で汗を流した後、『赤とんぼ』など同隊が披露する音色に聴き入った=写真。

三崎在勤・坂本さんと藤さん盗撮犯を追いつめ検挙

三崎署は2月8日、県迷惑行為防止条例違反(写真機等を人に向ける行為)事件の被疑者を検挙した青果店「八百重商店」の坂本耐輔さんと葬儀社「藤屋」の藤太郎さんに感謝状を贈呈した。

署によると1月19日、女装した住居不定(滋賀県出身)無職の男(48)が三浦市役所の女子トイレ内に侵入。個室の中にいた被害者の40代女性をドア下の隙間からスマートフォンで撮影しようとしたところ、それに気づいた女性が「盗撮」「捕まえて」などと叫び、庁舎の外に逃げた被疑者を追跡した。車の運転中だった藤さんは女性の声に気づき、三崎方面に向かった被疑者の逃走経路を塞いだ。勤務中だった坂本さんも反応。配達用のスクーターで被疑者を追いつめ、取り押さえた。その間に藤さんが110番通報。駆けつけた署員に引き渡した。

「ただ事ではない様子だった」と藤さん。坂本さんは「女性は顔見知り。捕えてやらなきゃと必死だった」と振り返った。平林署長は「盗撮は被害者の心を傷つける。2人の勇気と正義感は素晴らしい」と感服した。

感謝状を手にする坂本さん(左)と藤さん

【関連記事】

おすすめの記事