【DXで建設業界の課題解決図る】片山外装(新潟県柏崎市)、県内初のサイディングプレカット工場を稼働開始 人手不足解消へ
サイディングプレカット工場(画像提供:片山外装)
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掲載日:2024年5月31日(最終更新:2024年6月9日)
株式会社片山外装(新潟県柏崎市)はこのほど、新潟県燕市に新たな拠点を設置し、「サイディングプレカット工場」として6月6日から稼働開始する。サイディングプレカットシステムの導入は県内初。同システムによる効率化で、建設業界の人手不足解決を図る。
サイディングは建物の外壁材で、従来は現場で職人が建物に合わせて切断して取りつけていたが、その粉塵や騒音などが課題となっていた。また、近年は建設業界全体で担い手不足が深刻化しており、効率化・省人化が求められる状況だ。
今回片山外装では、窯業系サイディングのプレカットシステムと3Dデジタル計測器を県内初導入。事前に工場でサイディングを計測・切断して、現場では組み立てるだけの形にすることで効率化を進める。同社の片山拓哉代表取締役によると「一般住宅の新築の場合、従来は仮設足場を1カ月〜2カ月ほどは設置しなければいけないが、プレカットシステム導入で最短10日ほどにまで短縮できる」という。
また、導入に際して同社はサイディングプレカット事業部の「サスプレノベート新潟」を立ち上げた。自社で用いるものだけでなく、同業他社や工務店からプレカットの依頼も受ける。今後、事業の新たな柱として成長させていきたい考えだ。
片山代表は「現場の職人たちは現在大変な状況で、人手不足は建設業界のどの会社にとっても深刻な悩み。現代の新しいシステムをフル活用して、今までの慣例的な仕事の流れを変えることで業界の一助となれれば」と意気込みを語った。
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