大塚の街が熱く盛り上がる!「第51回東京大塚阿波おどり」が8月22・23日に開催
夏休みも終盤を迎える頃、「ヤットサー!」と元気な掛け声が響きわたる阿波踊りが都内各所で行われる。東京都豊島区の南大塚通りほかでは、「第51回東京大塚阿波おどり」が2025年8月22日(金)・23日(土)に開催。エネルギッシュな踊りを見て、夏を乗り切るパワーをもらおう。
高円寺に倣って始まった大塚の阿波踊り
2024年に第50回という節目を迎えた「東京大塚阿波おどり」。1971年、街の活性化を目的として3つの商店街が立ち上がり、関東で最初に行われた阿波踊りイベントである「東京高円寺阿波おどり」を参考に大塚でも阿波踊りが始まった。「最初は阿波踊りになっていなくて“馬鹿踊り”と呼ばれるようなものでしたが、高円寺の方々に指導していただいたりして、今では毎年約15万人が訪れる阿波踊りイベントへと成長しました」と話すのは東京大塚阿波おどり実行委員会事務局の辻口正彦さん。
開催当初から企業色をあまり出さないようにしたことで、手作り感あるイベントとして地元に根付いていった。1995年に南大塚で発足した阿波踊りグループの「新粋(しんすい)連」をはじめ、参加する連のほとんどが豊島区内で活動する連で、アットホームな雰囲気を楽しめる。2025年は15連が参加し、1000人以上の踊り手が大塚に集結する。
見通しのよい通りで圧巻の流し踊り
8月22日(金)は前夜祭で、2024年に改修されたばかりの「南大塚ホール」と「トランパル大塚」(大塚駅南口駅前広場)で実施。17時からホールで地元連による阿波踊りや地元小学校の太鼓演奏、商店街の抽選会などが行われた後、駅前広場で各連による組踊りが披露される。組踊りの魅力はなんといってもその隊列の美しさ。連ごとに独自のフォーメーションで観客を楽しませる。
23日(土)の本祭では会場を駅前の南大塚通りに移して、16時30分から流し踊りがスタート。「南大塚通りは4車線あって、そのうち真ん中の2車線を踊り手が踊り歩きます。両端の2車線は桟敷席を設けたり歩道を広げたりしているので見通しがよいと評判です。比較的ゆっくりと見てもらえるのでは」と辻口さんも太鼓判を押す。鳴り物の音色や踊り手の元気のいい掛け声が響きわたり、大塚の街は阿波踊り一色に染まる。
「山手線を降りて駅前にぶら下がっている提灯を抜けたらもうそこは阿波踊り会場。大塚は池袋ほど混雑していないし、小さいけれど個性的なお店もいっぱいあるので、街を散策しながら阿波踊りを楽しんでもらえれば」と辻口さん。フィナーレでは全連参加の乱舞が繰り広げられ、観客も熱狂の渦に! アットホームで居心地のいい大塚の阿波踊りをぜひ楽しもう。
開催概要
「第51回東京大塚阿波おどり」
開催期間:2025年8月22日(金)・23日(日)※荒天の場合は中止
開催時間:23日(日)の本祭は 16:00~20:00
会場:南大塚通り、豊島区立南大塚ホール、トランパル大塚(東京都豊島区南大塚)
アクセス:JR山手線大塚駅、都電荒川線大塚駅前停留場すぐ
【問い合わせ先】
東京大塚阿波おどり実行委員会☎03-6914-0333
URL:https://otsuka-awaodori.com/
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。