浜松開誠館が1-0で藤枝東を破り初優勝!青嶋文明監督が決勝戦と大会を振り返る<静岡県高校総体サッカー決勝>
県高校総体のサッカー決勝が7日、エコパスタジアムで行われ、男子は浜松開誠館が1-0で藤枝東を破り、初優勝を果たしました。試合開始早々に松下蓮選手が先制ゴールを決め、この得点を守り抜きました。全5試合で無失点という堅守も光った今大会。青嶋文明監督が決勝戦、大会を振り返りました。
青嶋文明監督
―決勝も堅守が光った。
そうですね。でも2、3点目が取れなかったのは課題です。
―早い段階で先制できた。
その展開を望んでいました。決勝ということで、いかに早く主導権を握れるかがポイントになるので良かったです。
―岡田瑛太選手が序盤からチャンスメークしていた。
力のある子。あとは最後のところでスコアにつなげられればもっと良い選手になれると思います。その部分は継続して目指していってほしいです。
―後半は攻められる時間帯もあった。
スタイル上、後半の15分ぐらいは押し込まれるので、そこをうまくしのぎ切れればと思っていました。1-1になることは想定した中での戦いでしたが、選手はよく粘ったと思います。
―交代で出た選手もギアを上げて戦っていた。
春先からずっと戦って力を付けている。引き続き、彼らには求めていきたいです。
―昨年の選手権県大会決勝で敗れてからは、どのようなチームづくりを。
うちのスタイルをまず強固させようと。譲れない部分があるので、そこを突き抜けようということが一つ。あとは自分たちの時間帯をいかにして増やすか。この2点に力を入れました。
―自分たちのスタイルというのは。
球際や切り替えの部分。攻守一体で切れ目のないサッカーです。
―攻撃を課題としてきたという話だった。
強度の高い圧をかけにいくので、ボールを奪いきったときに、自分たちのボールが簡単に相手に渡るとどうしても疲弊してしまう。逆にボールを持つことでプレス部隊が休むことができる。その利点を大事にしてやっています。(決勝は)狙い通りの試合ができたと思います。
―あとは追加点が取れればまた変わった形にも。
そこはやはり課題です。どうしても1点だと試合は難しくなってしまいますので。
―服部洸太郎選手の負傷交代はチームにとって痛かったかと。
そうですね。ただ他の選手も十分に経験を積んでいますし、そのためにやってきてくれています。アクシデントはつきものなので、信頼して送り出しました。
―攻守一体は決勝戦で、理想に近いものになったか。
あくまで県予選なので、全国で勝てるようにしていくかが重要だと思います。決して力があるわけではないので、切り替えてレベルアップしていきたいです。
―伝統のスタイル「闘う、走る、粘る」は求めるレベルに達してきているか。
そのような子たちを試合に出すようにしています。今年の子たちは特に自発的、主体的にチャレンジしてくれるので身に付くのが早いです。
―プレミアリーグ昇格、静岡で勝つことにこだわりが。
プレミア昇格、全国で勝つチームをつくるという目標があるので、逆算してトライをしています。
―そのために求める部分は。
サッカー自体が時代とともに変化していますので、彼らが次のカテゴリーに行くときにどういった力を付けなければいけないかというのも変化してきています。彼らはこれからの方が長いので、そこには適切に対応したいと思っています。
―無失点優勝について。
選手が一生懸命やったことです。いけるところまで無失点でいきたいと思います。
―守備の手応えはあったのでは。
危ない場面もたくさんあり、運が良かったりレギュレーションに助けられたりした試合もあったので、今後もしっかり分析して詰めていきたいです。
―今後の伸びしろで期待できる部分について。
得点力だと思います。ボールは運べているので、いかにゴールにつなげるかという部分が一番伸ばしたい部分であり、伸びしろだと思います。
―どのように改良すれば。
少し慌てているので、ゴール前はもう少し楽しんでやれるようになればと思っています。どうしてもミスがわかりやすい部分なので固くなってしまうものですが、何とかトライさせられたらと思います。
―大会のMVPをあげるとすれば。
みんな頑張ってくれましたが、GKの吉田壮馬が後ろで(頑張った)。ゲームが落ち着くのは彼がいるからだと思います。
―全国ではどのように戦いたいか。
生徒たちと目標を設定していますが、最終的には国立に行きたいので、それを考えると最低でもベスト8をクリアしたいと思っています。ここである程度の手応えをつかんで秋に向かっていきたいので、まずは初戦に勝利して扉を一つ開け、一戦一戦勝っていきたいです。
―川合亜門選手について。
ようやくきちんとやれるようになってきました。あとはスコアを出せる選手になってほしい。毎試合ゴールを奪えて相手に脅威を与える選手に成長することが彼の将来につながるので、ぜひ頑張ってほしいです。