自律神経を整えて更年期症状を軽減できる!? 日頃から意識したいこととは
自律神経を整えておけば更年期も怖くない
年齢とともに自律神経の機能は低下します。男性は40代、女性は40代後半あたりから副交感神経が低下し始め、反対に交感神経が優位な状態に。その原因はホルモンバランスにあります。
女性は40代後半から女性ホルモンの「エストロゲン」が減少し始め、あらゆる不調に見舞われます。顔や体が急にほてる「ホットフラッシュ」をはじめ、めまい、動悸、イライラや不安感などのメンタルの不調まで様々。これがいわゆる、女性の「更年期障害」です。
更年期障害は女性特有のものではなく、男性にもあります。20代をピークに男性ホルモンの「テストステロン」が徐々に減少。40代頃からだるさや、不眠、意欲や精力の低下などの症状が現れます。
しかし、女性も男性も全ての人がこれらの症状を訴えるわけではありません。不調をほとんど感じることなく、更年期を過ごす人もいます。その違いを決めるのが、自律神経の良し悪しです。実際、更年期障害が深刻な人の自律神経は、副交感神経の働きが弱く、自律神経失調症のような状態。加齢による自律神経の機能低下を見過ごすと、更年期がつらくなり、自律神経はますます乱れてしまうのです。
一方、普段から意識的に自律神経を整えるようにしていれば、更年期は恐れるに足りません。たとえホルモンバランスが崩れても症状が軽く、更年期を快適に送ることができます。
女性と男性の更年期障害の違い
個人差はありますが、自律神経の機能(主に副交感神経の機能)が急激に低下し始める頃、ホルモンも低下し始めます。血流が悪くなり、筋肉や脳の働きも鈍るため、体に様々な不調が現れ、疲れやすくなるのです。
女性原因
閉経前後の急激な女性ホルモン(エストロゲン)の低下
時期と期間
40代後半 閉経前後の約10年間 (閉経後、約5年で落ちつく)
多い症状
ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり、発汗)、冷え、イライラ、めまい、不眠、不安感、関節痛、尿漏れ など
男性原因
20代をピークに徐々に減少する男性ホルモン(テストステロン)の低下
時期と期間
40代以降が多い 個人差が大きく終わりがない人もいる
多い症状
発汗(寝汗)、イライラ、うつ状態、精力低下、関節痛、頻尿 など
更年期障害は誰にでも起こりうることですが、自律神経を整えるのと同様に、ストレス解消、軽い運動、食生活の見直しなど生活習慣で軽減することが可能です。
【出典】『1週間で勝手に自律神経が整っていく体になるすごい方法』著:小林 弘幸