巨人と阪神がセ・リーグ1位と2位で終わったシーズン一覧、白熱の優勝争いの行方は?
16度全て巨人が優勝
大混戦のセ・リーグもいよいよ大詰め。首位・巨人と2位・阪神が激しく優勝を争っている。
日本初のプロ野球球団である巨人と、2番目に長い歴史を誇る阪神。東西のライバルチームは、古くから覇権を争ってきた。
両チームが1位と2位で終わったシーズンは、1950年の2リーグ分立後16度あり、全て巨人が優勝している。阪神は6度セ・リーグを制覇しているが、巨人が2位だったことは一度もない。巨人と阪神のワンツーフィニッシュとなったシーズンは下の通りとなっている。
甲子園の最終戦直接対決で巨人がV9達成した1973年
巨人は1950年代に8度優勝しているが、そのうち6度は阪神が2位。1953年のように16ゲーム差ついたシーズンもあったが、1957年のように1ゲーム差で競り合ったシーズンもあった。
1965年から始まった巨人の9連覇中も阪神は5度も2位になっている。その中でも、今も語り継がれている大激戦がV9最後の1973年だ。
金田正泰監督率いる阪神は残り2試合で優勝マジック1とし、10月20日の中日戦に勝つか引き分けで優勝が決まるところまで迫っていた。しかし、中日先発・星野仙一の前に打線が沈黙し、阪神先発の江夏豊が打たれて2-4で敗戦。ペナントの行方は甲子園で行われる阪神vs巨人のシーズン最終戦に持ち越された。
勝った方が優勝というNPB史上初の大一番。しかし、試合は一方的な展開となり、阪神先発の上田次朗を早々にKOした巨人が9-0で大勝した。怒った阪神ファンがグラウンドに大挙して乱入。V9を達成した川上哲治監督の胴上げも行われず、騒然とした雰囲気となった。
2008年は7月にマジック点灯した阪神がまさかのV逸
最近では2008年も印象深いシーズンだった。2005年に優勝した阪神は第1次岡田彰布政権5年目。開幕から独走して7月22日に優勝マジックが点灯したが、北京五輪で矢野輝弘、新井貴浩、藤川球児が抜けたのをきっかけに急失速した。
逆に夏場から猛追した巨人は10月8日、同率首位で迎えた阪神との直接対決(東京ドーム)に3-1で勝ち、ついに単独首位に浮上。優勝マジック2を点灯させ、2日後の10月10日に最大13ゲーム差からの逆転優勝を決めた。
原辰徳監督自身5度目の優勝は「メークレジェンド」と呼ばれ、岡田監督は同年限りで辞任。明暗がクッキリと分かれた。
今年は一体どんなドラマが待っているだろうか。22、23日には甲子園で阪神vs巨人2連戦が行われる。プロ野球史に残る名勝負を期待したい。
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記事:SPAIA編集部