愛犬が飼い主から『離れて座る』心理とは 距離を置いているときの正しい対応まで
1.お気に入りの場所
愛犬が飼い主から離れて座っていたり、ずっと同じ場所から動かなかったりするときは、その場所が「お気に入りの場所」になっているのかもしれません。
クッションや毛布、日あたりのいい窓辺や小屋の中など、愛犬にとって居心地の良い場所があれば飼い主よりもその場所を優先することがあります。
また、季節によってエアコンの風が当たる場所や、ヒーターの近くなど適切な温度の場所を好む子もいるようです。
愛犬のお気に入りの場所がひとつあるだけで、安心して過ごすことができます。ベッドや座布団など、柔らかいもので愛犬のくつろげるスペースを作ってあげるようにしましょう。
2.ひとりでいたい
犬は飼い主のことが大好きですが、ひとりになりたいと感じることもあるようです。私たち人間でも、ひとりで過ごす時間が欲しくなることはありますよね。
愛犬がそっとそばを離れて休んでいるときは、無理に構わず見守ってあげるようにしましょう。
必要以上に構いすぎることは、犬にとってストレスになることもあるので、反応を見ながらコミュニケーションを取るようにしてください。
3.離れていても安心だから
愛犬が飼い主から離れた場所でくつろいでいる場合、その場所は「安心できる場所」だと認識している証拠です。
飼い主が近くに居なくても、お家の中は安全だと思っているので、ゆっくりすることができています。
また、場所だけでなく飼い主に対しての信頼がある証拠でもあります。
不安を抱えている犬は、飼い主から離れたら「どこかへ行ってしまうのでは?」という思いを抱いてしまい、飼い主の側を離れられないといったケースもあるようです。
そのため、飼い主が近くにいない状態、または離れた場所でくつろいでいるときは愛犬が安心できる環境にいるということになります。
4.飼い主の様子を伺っている
犬は飼い主の状態に敏感で、不機嫌さや不安を抱えている状態を察することがあります。
そのため、飼い主の様子が「いつもと違う」と感じたときは離れた場所で様子を伺うような仕草を見せることがあるようです。
他にも、不機嫌そうな飼い主を見て自分が「怒られるんじゃないか」と思いそばを離れることもあります。
愛犬がイタズラや粗相をしてしまったときなど「やましいこと」がある場合にも、離れた場所から様子を伺ってきたりするようです。
不機嫌な人を見て怒られたらどうしようと不安になる気持ちは、犬も人間も同じなのかもしれませんね。
5.何か気になるものがある
外で物音や他の動物の声がしたときなど、気になる音やニオイがあるときは飼い主から離れてその場所へ留まることがあります。
犬の聴力は人間より何倍も優れているので、私たちが聞き取れないような音に反応してその場所に向かったのかもしれません。
犬がキョロキョロと周囲を見回して居たり、どこか一点を見つめるような状態のときは、私たちにはわからない何かを聞いたり嗅いだりしているのかもしれないので様子を見るようにしましょう。
また、警戒しているような様子の場合、実際に周囲の状況を確認し、危険が無いか見回るようにすると良いかもしれません。
まとめ
愛犬が飼い主から離れたところにいると、つい嫌われてしまったのではと心配になることもありますよね。
しかし、実際は愛犬が安心しているからこそ、離れていてもくつろぐことができていることが多いです。
ただ、テレビや来客など大きな音や声がする場合は、少し騒がしいと思い離れているのかもしれません。
リラックスした状態で休んでいる場合は問題ありませんが、嫌がるようにそばを離れている場合はストレスになるようなことが起きていることもあるので注意しましょう。
また、離れた場所に座っているときは無理に構わず、犬の方から近寄って来るのを待つようにしてください。
愛犬にとって安心できる環境を用意できるように、日々心がけていきましょうね。