野方・沼袋・新井薬師前のおすすめカフェ3店。穏やかな時間に心ほぐされる
散歩の途中や仕事帰りのカフェに望むのは、毎日でも通える気張らなさ。それでいて、飲み飽きない味、心をほぐす空間があったらサイコー。野方・沼袋・新井薬師前でそんなカフェ、見つけてきました。
路地に隠れたモダンなタイ発カフェ『Khagee(カジー) cafe』【沼袋】
沼袋とは思えぬおシャレ感ながら、気張らなさに近所の年配客も足しげく通う。店主の植田美輝さんはタイ人の夫とチェンマイでカフェを営むが、生まれ育ったこの地でも開店。夫が惚(ほ)れたタイのロースターから仕入れた豆をバリスタが丁寧に淹れ、飲み口すっきり、後から甘みが花開く。「スコーンが大好き」と丹精し、ふわふわやザクほろなど、種類で異なる食感も楽しみ。タイ人シェフ直伝カレーも人気だ。
『Khagee cafe』店舗詳細
Khagee cafe(カジー カフェ)
住所:東京都中野区沼袋1-39-3 植田ビル/営業時間:10:00~18:00/定休日:月・第1火/アクセス:西武鉄道新宿線沼袋駅から徒歩1分
映画とレコードとコーヒーのある情景『喫茶おてる』【野方】
商店街を抜け、扉を開くと、そこはまるで秘密基地。真空管アンプを通したレコードの音が心地よく、和洋の絵本を開けば心うきうき。「昭和47年の味って感じだよ」と常連の紳士客が頬を緩(ゆる)ます蒸し焼きプリンは、ムッチリなめらか。備長炭であぶられた深煎りコーヒーがよく合う。さらに、クラフトビールも置き「親子連れも来ますよ」とマスター。2024年11月には2階にギャラリーも新設。ゆらゆら回遊したくなる。
『喫茶おてる』店舗詳細
喫茶おてる
住所:東京都中野区丸山2-20-11-3/営業時間:12:00~20:00/定休日:土・日・祝(イベントは不定期開催)/アクセス:西武鉄道新宿線野方駅から徒歩7分
商店街でも心地よさ全開『aozora coffee stand』【新井薬師前】
店名に違わぬ青空色に惹(ひ)かれて入れば、小空間ながら妙に落ち着く不思議さ。店主の佐藤勇さんはもともと深煎り派だったが「エチオピアのゲルシャが衝撃的で、変わりました」と、浅~中煎りを用意。口当たり柔らかで、後からコクと甘さが広がっていく。スイーツはパートナー・めぐみさん手製のクッキーを。あっさり軽く、しっとりほろり。コーヒーや街談義をした後、帰り際に二人揃って客を見送る姿にもほっこり和む。
『aozora coffee stand』店舗詳細
aozora coffee stand
住所:東京都中野区新井1-22-6 M.T.M 1F/営業時間:8:00~18:00/定休日:火(祝は営業)/アクセス:西武鉄道新宿線新井薬師前駅から徒歩10分
取材・文=林さゆり 撮影=加藤熊三
『散歩の達人』2024年12月号より