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清水エスパルスとプーマのコラボスニーカーをつくった男、藤枝のショップ「マグフォリア」の山田隆也が語るスニーカーの世界

アットエス


SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」に、清水エスパルスとプーマのコラボスニーカーをディレクションした藤枝市のスニーカーショップ「マグフォリア」の山田隆也さんをお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん(2025年2月11日放送)

鬼頭:昨年末、J2リーグ優勝を記念して清水エスパルスとプーマによるコラボスニーカー「PALERMO MIJ S-PULSE 2024」が予約販売されました。

ヒデ:山田さん、急に借りてきた猫みたいになってますけど、靴の話をしたらすごいんですよ。本番前、すごい愛を感じた。僕、TBSの「クレイジージャーニー」っていう番組のスタッフを知ってますから、紹介しますよ。あなためちゃくちゃクレイジーだから(笑)

山田:いやいや、そんなことないですよ(笑)

鬼頭:山田さんと一緒に靴の世界のあちこちに行ったら面白いかもですね。

スニーカーの「ディレクション」とは?

鬼頭:山田さんのプロフィールから。藤枝市出身で、1978年生まれ。大学卒業後、スニーカーショップのスタッフなどを経て、2008年に古着とスニーカーのショップ「MAGFORLIA(マグフォリア)」を地元にオープンしました。山田さんはヴィンテージPUMA(プーマ)の世界的なマニアとして知られていて、世界各国のスニーカー愛好家からも絶大な支持を得ています。

ヒデ:そんな山田さんの至極のひと品が今、横にあります。すげえかっこいいっす。

鬼頭:そもそもなんですけど、スニーカーの「ディレクション」の意味があんまりわからなくて…。

山田:スニーカーの皮の部材、色味、仕様、全て一応僕が決めていくんですね。

ヒデ:エスパルスとプーマのコラボスニーカーの話はどういうきっかけで山田さんに?

山田:2023年にそういう一足を作りたいので、ディレクターとして入ってもらえませんかと依頼を受けました。

ヒデ:今目の前にあるんですけど、靴とかシューズって言っていいのか分からないくらい、一つの芸術作品になってる。飾っていられるオブジェのような感じ。

鬼頭:履くのもったいないなって感じちゃうくらい。

ヒデ:足は「悪し」が語源という説もあって下に見られがちですが、これは神の域です。僕もいろいろスニーカー好きで見てきてますけど、持った感じがちょっと違う。革靴のような、オフィスというかフォーマルな感じもあります。

PALERMO(パレルモ)の日本製ハンドメイド

ヒデ:これはPALERMO(パレルモ)というプーマの靴をベースにしています。簡単に特徴を。

山田:元々は80年代のサッカートレーニングシューズですね。その復刻版になります。

ヒデ:名作じゃないすか。

山田:マニアは知ってるけど一般的にはあまり知られてない靴です。ヒデさんはサッカーやられてたので、当時80年代とかのサッカートレーニングシューズにプーマのタグついてたの覚えてますか?

ヒデ:覚えてます。

山田:80年代の特徴的なディテールのモデルとして僕は好きだったんですけど、それがたまたま運よくフィーチャーされて、今年はキーモデルになっています。その中のメイドインジャパン、日本製ハンドメイドっていうモデルで、日本でしか作られていないプロダクトになるんですよね。

ヒデ:皮のなめし感がすごい。スエードだからちゃんと毛並みみたいなのがあるんですよ。触ると光沢、反射が変わるんですよね。

普段履きにもオススメ

ヒデ:特に「俺の中でここは!」っていうと、どこになるんですか?

山田:そもそもエスパルスさんと話したときは、エスパルスの靴なんでオレンジベースにすると言われたんですけど、僕が嫌だって言ったんですよ。

ヒデ:嫌だった理由は?

山田:オレンジってスタジアムに履いていくにはいいんだけど、普段履きってなったら…。

ヒデ:強烈ですよね。

鬼頭:洋服を選びますね。

山田:普通の方は合わせづらい。僕はスタジアムに行くだけじゃなくて、普段履きとしても履いてほしかったんです。エスパルスの別注である以上、エスパルスが自分たちのチームカラーとして設定してる色の中で配色を決めていくので、なかなかそれが難しかった。

ヒデ:素人がいじったらグッチャグチャの感じになるんでしょうけど、洗練されてますよね。オレンジの配分は少ないのにちゃんとエスパルスって分かるのは、エスパが公式で認めているカラーを組み合わせたからですよね。

山田:23年から取り組み始めていたんですが、僕「2024LIMITED UNIFORM」のデザインを知らされてなかったんですよ。出てみたら、めちゃくちゃ同じ色じゃないですか。びっくりしました。

完成までに1年を要した一品

鬼頭:完成までどれくらいの時間かかったんですか?

山田:できるまでは1年です。

鬼頭:履いてる選手を見ますけど、本当に私服にも合いますね。スタジアムに履いていくのもかっこいい。

ヒデ:タイトなスーツとかにも合いますよ。

山田:特徴としては、ネイビーをベースで使いつつも、オレンジ色の靴に見えてくるところです。オレンジは主張が強いので、そんなに割合として多くなくてもオレンジの靴に見えてくる部分があります。パイピングとステッチ、ヒールのロゴとかにオレンジを入れました。

シューレースも、ネイビーベースにオレンジのラインが入っているもの、オレンジベースにネイビーが入っているもの、シルバーグレーの3組が付いています。

また、2024LIMITED UNIFORMのイメージにバッチリだったので、エスパルスサポーターの皆さんにもおそらく受け入れられる。

値段が高すぎるとバズった!?

山田:値段は3万5200円です。

ヒデ:ハンドメイドだから、もっと高くてもいいぐらいだ。

山田:某影響力のあるサッカーサイトでは「高すぎる」と記事になってました。

ヒデ:いやいや、批評すればいいってもんじゃないでしょう。

山田:でも、それがめちゃくちゃありがたかったです。ずっとランキング上位に入ってて、そのおかげでめちゃくちゃバズりました。

鬼頭:その記事読みました。つい押しちゃった。

試合に履いていこう!

ヒデ:お店は藤枝にあるんですよね。藤枝MYFCからはこういう依頼はないんですか?

山田:藤枝MYFCはプーマじゃないんですよ~。

鬼頭:昔から古着とかを海外に見に行っていたんですか?

山田:そうですね。プーマって基本的にヴィンテージスニーカー好きな方が実はすごくいるんです。

鬼頭:お店に行ったら山田さんに会える?

山田:そうですね。僕しかいないので(笑)

ヒデ:エスパルスがJ1リーグ開幕戦を迎えます。試合会場にこの1足を履いている人を見かけたら嬉しいでしょ。

山田:履いてほしいですね~。

ヒデ:靴って履かずに飾る人もいるじゃない。それも分かるんだけど、僕はやっぱり履くんです。

山田:靴を手に取ってもらったら分かります。おそらく画像からは伝わらない、すごくかっこいい部分があると思うので、買いづらい値段ではあると思うんですけど、手元に来るときには買ってよかったなと思っていただけると思います。

鬼頭:これを眺めながらお酒飲めますね。

ヒデ:靴の中にお酒入れて飲みたいぐらい(笑)

鬼頭:やめてください、履いてください(笑)

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