七夕の日に開催された【七夕賞】は過去に何回ある!? また、勝った馬は何だった!?
二刀流に現誘導馬など個性派が揃った七夕の日に【七夕賞】を勝った馬たちとは?
今週のJRA重賞は西の小倉では「プロキオンS」、東の福島で「七夕賞」が開催される。
とくに福島で開催される「七夕賞」は、7月7日と五節句のひとつ七夕の日に開催される文字通りの「七夕賞」である。
この七夕の日に開催された「七夕賞」は過去に5回ある。
そこで、文字通りの「七夕賞」を勝った馬を振り返ってみる!!
最初の七夕開催で勝ったのは、七夕賞が創設されてから21回目の1985年に「ロシアンブルー」が制覇している。
1979年にユートピア牧場に生まれ、1982年にデビューを飾るも初陣の成績は10着であった。3戦目で初勝利を挙げ、以後は順調はと言えないが1985年に重賞初挑戦となる「七夕賞」で見事勝利する。続く新潟記念も勝利し重賞2連勝を飾る。
しかし、GⅠ初挑戦となった天皇賞(秋)は16着と惨敗。続く福島記念でも12着と負け引退となった。
2頭目となる七夕の日に勝った馬は1991年「シーキャリアー」である。
1986年にデビューし、当時4歳(現3歳)時にはクラシックレースには出走する事が出来なかったが、重賞では掲示板に載ることもある走りを見せていた。
しかし、重賞初制覇となると現7歳でデビューから36戦目となる七夕の日の「七夕賞」まで待つ事となった。ただ、引退するまでのそれ以降の3レースでは勝つ事が出来なかった。
3頭目は2002年「イーグルカフェ」である。
イーグルカフェはアメリカで生産され日本で調教された、いわゆる外国産馬である。
1999年にデビューし、翌年の当時4歳(現3歳)初戦の京成杯で2着に入り、続く共同通信杯4歳Sで重賞初制覇を挙げる。2000年当時、外国産馬はクラシックへ参戦する事が出来なかったため、外国産馬が出走出来る4歳限定のGⅠ「NHKマイル」に出走し、ハナ差で制しGⅠ馬となる。その後は長い低迷期があり勝てないレースが続いていた。
しかし、2002年の夏競馬で七夕の日の「七夕賞」で久々の重賞制覇を成し遂げる。そして、その年の秋にはジャパンカップダートを勝ち、二刀流となる芝とダートのGⅠ馬となる。
ただ、その後は勝てずに2004年の11月のジャパンカップダートを最後に引退する。引退後は日本と韓国で種牡馬となる。
4頭目の七夕の日の「七夕賞」を勝ったのは2013年の「マイネルラクリマ」である。
2010年にデビューし、初重賞制覇は2012年の京都金杯で挙げる。ただし、その後は調教中に第3中足骨を骨折し約1年以上の休養を余儀なくされる。
2013年の東風Sで復帰し、4月の福島民報杯で久々の勝利を挙げる。夏に入り迎えた七夕の日の「七夕賞」で重賞2勝目を挙げ、翌年の2014年にはオールカマーも勝ち重賞通算3勝目を挙げる。
しかし、これが最後の勝利となり、その後は二桁着順が多くなり2016年の12月「金鯱賞」で引退する。
引退後は、東京競馬場で乗馬となり、現在は東京競馬場で誘導馬を務めている。
最後の5頭目となる七夕の日の「七夕賞」を勝ったのは2019年「ミッキースワロー」である。
デビューは3歳時の2017年で5着であったが、次戦の未勝利戦で初勝利を挙げる。
重賞初制覇は秋のセントライト記念で、その後のクラシック初挑戦の菊花賞では6着であった。
4歳になった2018年は勝つ事が出来なかったが、5歳になり夏の福島で七夕の日の「七夕賞」で久々に重賞勝利を挙げる。翌年も日経賞を勝ち、引退するまで3つの重賞制覇を成し遂げる。
2020年の11月ジャパンカップを最後に引退し種牡馬生活を送り、2023年には種牡馬も引退しノーザンホースパークにて繋養されている。
今年で6回目となる七夕の日の「七夕賞」を制するのはどの馬か!?
発走は、7月7日の福島競馬場11レース、15時45分の予定。