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やばい!でかすぎ!想像の上いく「巨大仏」ベスト5。エキスパート編 

さんたつ

高速道路を走っていたり電車に乗っている時、遠くの方に巨大な仏像を見たことはありませんか?牛久大仏などでも有名な、こうした仏像は「巨大仏」とも呼ばれています。 仏像というと、しきたりや歴史などを学ばないと触れられないようなイメージもありますが(本当はそんなことありません)、景色に溶け込んだ巨大仏は「大きい!」「すごい!」という、単純な感情に訴えかけてくるため、仏像や仏教に興味がなくても楽しむことができます。 前回は【スタンダート編】として全国の有名な巨大仏をご紹介しました! 第2弾の今回は【エキスパート編】と銘打って、さらに巨大仏の深みへご案内いたしましょう!

高台の公園に突如現れる大仏【愛知】

公園な中でものすごい存在感を放つ。

こちらは愛知県東海市の「聚楽園大仏」。

お寺にある大仏といえば、山門があってお堂があって、その先に大仏が鎮座しているという場合が一般的です。

しかしこちらの巨大仏が居るのは、公園の広場。つまり山門などのイントロなしで目の前にいきなり大仏がドーン!と登場するので、ドキドキは倍増!

修行をする時の座り方のひとつ、結跏趺坐(けっかふざ)の脚幅の広さもあって大きく感じる。

鎌倉大仏と同じ、弥陀定印を結ぶ阿弥陀如来ですが、その大きさは約19mと奈良や鎌倉の大仏よりもふた回りほどビッグで迫力満点です!

建立されたのは1927年(昭和2年)。昭和天皇のご成婚を記念して、名古屋の実業家で名古屋名物の守口漬を考案したことでも知られる山田才吉によって作られました。

高台に作られているため、麓の名鉄聚楽園駅から見上げると、大仏の顔が木々の中から飛び出して居る様子も見られ、こちらも必見です!

世界に通じる大仏へのアプローチ【北海道】

まさに「ここにしかない風景」。

北海道の広大な大地と空、そして紫が美しいラベンダー畑。その真ん中に、如来像のヘアスタイルとしておなじみの螺髪の頭が見えます。

唯一無二のこんな景色を生み出しているのは、札幌市の中心部から車で40分ほどの場所にある霊園に座す「頭大仏(あたまだいぶつ)」。

もともと、この場所に大仏は立っていたのですが、周囲を取り囲むドーム状の大仏殿が完成したのは2016年。

大仏殿の設計を手がけたのは、世界的な建築家の安藤忠雄氏です。

テーマは「見えないことで高まる期待を生む」ということ。遠くからは頭しか見えませんし、大仏殿に入ってもしばらくは、結跏趺坐を組む下半身しか見えません。

思い焦がれてようやくお会いできる造り。

無機質そうなコンクリ造りながらも、どこか自然との調和を感じられる大仏殿を抜けた先、大仏の目の前に来て初めて高さ13.5mの大仏のご尊顔を目にすることができるのです。

焦らされた分、その時の感動はひとしお!

また、ラベンダー畑は春は新緑の緑に冬は雪で真っ白になるなど、季節ごとにその表情を変えるので、何度も通いたくなります。

山の斜面に寝そべる巨大仏【熊本】

知らずにみかけるとギョッとする風景。

福岡県と接する熊本県北部の山鹿市。国道3号線を走っていると脇の山の斜面に、ポッコリと飛び出た頭が見えます。

私は「巨大仏は遠景に限る」といつも思っていますが、自然豊かな景色に頭が飛び出すというこうした異物感にドキドキできるので、やっぱり巨大仏を遠くから眺めるのが大好きです!

こちらは日輪寺というお寺に建立された「賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)」というお釈迦さまの弟子の像です。

一般的に「なでぼとけ」と呼ばれ、「自分の体の悪い箇所と同じ部分を撫でると平癒する」とされており、各地のお寺で見かけたことがある方も多いでしょう。

巨大でも手やお顔はリアルに彫られている。

ただし、こちらの賓頭盧尊者は高さ30mもの高さを誇ります。

つま先くらいしか撫でられませんし、肩や首が悪い人も、たとえそこまで登れるならば「もはや健康なのでは?」と思えるような巨大さです。(※危険ですので、絶対に登らないでください!)

さらに珍しいのが、座像でも立像でもなく山の斜面に沿うように斜めに寝そべる、いわば「リクライニング像」であること!一見の価値ありです!

絶景と巨大仏を同時に楽しむ【神奈川】

どこか大陸風な雰囲気の三浦大仏。

仏像はお堂や収蔵庫に安置されていることが多い一方、大仏は屋外に作られる(「露座(ろざ)」という)ことが多いのも特徴です。

そうなると、周囲の景色との調和はもちろん、不調和であることも見どころの一つになります。

そこで、ロケーションの素晴らしい巨大仏を挙げるとすると、神奈川県にある「三浦大仏」は外せません。

高さ13mという大きさと、他の如来像よりもスマイル度の高い表情が目を引きます。

さらに、露座の大仏としては珍しく光背(仏像の背後に作られる、功徳を光として表す意匠)がついているのと、台座が渦巻く雲のデザインになっているのも特徴的です。

町と海を見下ろす巨大仏。

そんな三浦大仏に見とれつつ、後ろを振り返るとそこにはキラキラと輝きながら広がる太平洋が見渡せます。

他に類例の少ない大仏と、絶景を同時に味わえる貴重な場所です!

こんな場所に巨大な仏像が!?【福島】

声まで聞こえてきそうな迫力の造形。

こちらの「閻魔像」、身長183センチの私と比べてみると、その巨大さがお分かりいただけると思います。

仏像といえばお寺に祀られているのが普通。稀に、聚楽園大仏のように公園などで見かけることも。

しかし、この閻魔像が祀られているのは温泉施設なのです!

福島県須賀川市の国道4号線沿いにある『ひばり温泉』の駐車場という珍しすぎる立地。

施設の方に尋ねても「何十年も前からあるから、なぜここにあるのかはわかりませんね」とのこと。

それでも現在まで綺麗に祀られていて、入浴客を見守ってくれています。

駐車場の端にあるのでお見逃しなく。

また、閻魔像の隣の建物には、こちらも4mほどある巨大な「恵比寿像」と「大黒天像」も祀られているのでお見逃しなく!

『ひばり温泉』はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉の源泉掛け流しが楽しめる上に宿泊もできるので、温泉と大仏を一緒に楽しんでみてはいかがでしょう?

ファーストインプレッションだけで見るものを引きつける巨大仏。

私ツバキングはその興奮から始まって仏教の教えに触れたり、仏像の魅力を知りました。

巨大仏が皆様にとっても、その一助となりますように。

写真・文=Mr.tsubaking

Mr.tsubaking
ドラマー/放送作家/ライター
Boogie the マッハモータースのドラマーで、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌など担当。BS朝日「世界の名画」の構成、週刊SPA!、週刊プレイボーイなどに寄稿・執筆。温泉ソムリエ・仏教検定1級。

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