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「シー・ハルク」での出来事は「デアデビル:ボーン・アゲイン」で触れらない

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かつてで独自のシリーズが制作されたデアデビルは、(MCU)内の数本にてゲスト登場を果たした後、単独ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」にてMCU本格合流を果たす。

スタジオが異なっていた都合で積極的なクロスオーバーが実現していなかっただけで、もともと「デアデビル」はMCUの世界観に属する物語だ。「デアデビル:ボーン・アゲイン」でショーランナーを務めるダリオ・スカルダパンは英SFX Magazineにて、これまで別のMCU作品で描かれたデアデビルにまつわる出来事は、「ボーン・アゲイン」では触れられないことを明かしている。具体的には「シー・ハルク:ザ・アトーニー」で描かれた展開ということだ。

(L-R): Griffin Matthews as Luke Jacobson and Charlie Cox as Daredevil/Matt Murdock in Marvel Studios' She-Hulk: Attorney at Law, exclusively on Disney+. Photo courtesy of Marvel Studios. © 2022 MARVEL.

「マーベルにはマスター・プランがあり、描かれる出来事は波及効果を起こす」と語るスカルダパンは、製作の初期段階で自身のアイデアをスタジオに提案したところ、「彼らには別のプランがあるんだということで」通らなかったそう。とはいえ、「MCUのより壮大なプランに衝突しない範囲内で、私には十分な裁量があります」とも述べられている。

「だから、無視するように心がけた物事もあります。我々はデアデビルについて、彼のジレンマの点でも、スーツの点でも、そして彼の人生のどの部分をピックアップするかという点でも、非常に具体的なものを確立しました。デアデビルは他の出来事(『ノー・ウェイ・ホーム』や『シー・ハルク』)でも、MCUの正史にいるということになります。ですが、我々が傾倒しないものもあります。『シー・ハルク』での“一夜限りの関係”も、そのうちの一つです」。

(L-R): Charlie Cox as Daredevil/Matt Murdock and Tatiana Maslany as She-Hulk/Jennifer "Jen" Walters in Marvel Studios' She-Hulk: Attorney at Law, exclusively on Disney+. Photo courtesy of Marvel Studios. © 2022 MARVEL.

ドラマ「シー・ハルク」で、マット・マードックは弁護士として法廷にも登場したほか、黄色と赤色のスーツでシー・ハルクとも対戦。その後二人は一時的なときめきを共有し、一夜を共にした。

硬派で暴力的な作風で支持された「デアデビル」だが、「シー・ハルク」では朗らかなキャラクターに書き換えられた。スーツ姿のデアデビルがマーベル・スタジオ作品に登場するのは嬉しいサプライズになった一方、過去作と異なるキャラクター像は多くのファンから不評を買った。登場エピソード内で、デアデビルはスーツとマスク姿で近隣住民に声をかけながら裸足でテクテクと朝帰りするという変質者のような場面も与えられている。

一変して「デアデビル:ボーン・アゲイン」では、旧シリーズ時代の成人向けの激しさを取り戻す。「真のポイントは、Netflixの旧シリーズのDNAを持ちつつ、それを新しいものへと進化させることだったのです」と、スカルダパンは意気込んでいる。主演のチャーリー・コックスも、「そのダークさを失ったら、作品のアイデンティティを失うリスクがあると感じていました。だから僕たちは、この番組を引き続き大人の視聴者向けに作り、大衆向けに描き直さないよう強く求めたんです」と覚悟を込めた。「ある意味、過去にやってきた多くの演出よりもさらにダークだと思います」。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」は、2025年3月5日、にて独占配信。

Source:SFX Magazine via

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