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「BanG Dream! アニメイトドリームフェア2025」開催記念! RAISE A SUILEN / Ba.&Vo. レイヤ役・Raychellさんにインタビュー|「『バンドリ!』ならでは”の奇跡的なスケール感で歩んできた7年」

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2025年7月5日(土)~7月27日(日)の期間中、全国アニメイト(通販を除く)にて開催となる「BanG Dream! アニメイトドリームフェア2025」。

今回のフェアの開催を記念したインタビューに、『BanG Dream!(以下、バンドリ!)』が誇る、“最強の音楽を奏でる最強のバンド”ことRAISE A SUILENのBa.&Vo. レイヤ役を演じるRaychellさんが、応えてくれた。

10周年を迎えた『バンドリ!』や、結成から8年目に突入したRASへの想いをはじめ、これまでのライブでの挑戦や転機となったステージの数々、そしてRaychellさんの「ロック」との出会いから声優としての新たな挑戦まで、自身の歩みを余すことなく語ってくれた。

“『バンドリ!』に育ててもらった”と語る軌跡を胸に歩み出す、“末広がり”のRASの8周年。これからもRASは唯一無二の輝きを放ちながら暴れ尽くしていく。

【写真】『バンドリ!』に救われたRAS Raychellの7年間【インタビュー】

『バンドリ!』があったからこそ、今の自分は在る

──撮影の際に「BanG Dream! アニメイトドリームフェア2025」で販売される描き下ろしグッズをご覧になって、開口一番に「かわいい!」と声を上げていらっしゃいましたね。

Raychell:はい、ホワイトミニドレスを纏ったメンバーの描き下ろしイラストが本当にかわいくて、ついつい目移りしてしまいました。みんながプリンセスで、一人ひとりが主役だなって。「どの子がいちばん」じゃないんですよね、「みんながかわいい」。

こういったイラストを描いていただけることが本当に嬉しいです。しかも自分の演じさせてもらっているキャラクターもラインナップに入れてもらえて。よりたくさんの方にこのかわいい姿を見てほしいなって思っています。愛でてほしいです!

──Raychellさんの『バンドリ!』愛が伝わってきます。

Raychell:RAISE A SUILENも、『バンドリ!』も、本当に大好きなんです。『バンドリ!』がなかったら、今の私はいないと思っていて……それぐらい思い入れがあります。『バンドリ!』に救ってもらったというか……なんて言うんでしょう。もっともっとたくさんの人に『バンドリ!』!を知ってもらいたいし、世界中に届けたい気持ちがあります。

──Raychellさん自身が“救われた”と感じた瞬間って、どんなところから来ているんでしょうか。

Raychell:本当にいろんなことがあったんですけど……私が『バンドリ!』に関わらせていただいたのは、ちょうどシンガーとしてデビューして10年目くらいのタイミングだったんです。

私自身はバラードでデビューして、ポップス、ダンスミュージックといろんなジャンルに挑戦してきました。皆さんに知ってもらえる機会も少なく、言葉を選ばずに言ってしまえば、なかなか売れない。「この先、続けていっていいのかな……」と悩んでいた時期でもあったんです。

そんなとき、『カードファイト!! ヴァンガードG NEXT』のエンディングテーマ(「Are you ready to FIGHT」)を個人名義で歌わせていただくことになって。それがロックテイストの楽曲だったんですよ。それまでロックっぽいものを歌う機会はあったんですが、実はロックって私が音楽ジャンルの中で最後に取り組んだもので……当時は正直、あまり好きになれてなかったんです。

──えっ、それは意外です。

Raychell:はい(笑)。だから、「これでもうダメだったら、音楽はやめよう」くらいの覚悟で挑んでいました。

でも、その曲を歌わせていただいたことで、ブシロードさんの10周年ライブに出演させていただけることになって。そのステージを木谷(高明)社長が見てくださって、「リアルバンドをもうひとつ作ろう」と言ってくださったんです。そこから「THE THIRD(仮)」が生まれて、「RAISE A SUILEN」の誕生に至りました。

本当に、木谷社長のそのひと言が私の人生を救ってくれましたし、『バンドリ!』プロジェクトに出会えたことが今の自分につながっているんだと思います。

──まさに転機だったんですね。

Raychell:はい。しかも、ポピパさん(Poppin'Party)、Roseliaさんのように、チームとして一体感のある先輩バンドが先にいらっしゃって。その一方、RASはといえば、見ていただければ分かると思うんですけど、もう個性の塊!(笑) 

年齢も違えば、それぞれのバックグラウンドも違う。夏芽ちゃんは背が高くて金髪で、ずっとドラムをやってきた人。小原莉子ちゃんはアーティストとしてギターを弾いてきて、そこから声優に転身した人。倉知玲鳳ちゃんと紡木吏佐ちゃんは、当時は新人で。倉知玲鳳ちゃんは小動物のようで、紡木さんは「わーっ」っていう、今と変わらない感じではあるんですけども(笑)。

考えてみたら、プライベートではきっと出会うこともなかった5人なんですよね。実際によく「同じ学校にいたとしても、絶対同じグループにはなってないよね」って話していて(笑)。でも、そんな5人がRASとしてひとつになって、ちゃんとひとつにまとまってる。それが本当に面白いし、RASらしい強みだと思います。

『バンドリ!』とRASの軌跡を振り返る

──多彩なバンドが生まれてきた『バンドリ!』。この10年、いろいろな歴史がありましたが、Raychellさんの中で強く印象に残っている出来事はありますか?

Raychell:私は大塚紗英ちゃんと当時は同じ事務所だったご縁もあって、まだRASの活動前、大塚紗英ちゃんがポピパに加わるタイミングのライブを観に行ったことがあったんです。それが確か、ポピパの3回目くらいのライブだったかな。渋谷で開催されていて、お客さんたちの熱気がすごかったんです。それまでいわゆるコンテンツ系のライブってあまり観たことがなかったので、ペンライトを振って応援している姿を見て「すごいな、素敵だな」って思ったのを覚えています。

そのあと東京ドームシティ(「BanG Dream! 3rd☆LIVE Sparklin’ PARTY 2017!」)でRoseliaさんがシークレット出演したときもすごかったです。サプライズなのに「なにこの盛り上がり!」ってすごく印象に残っています。でも、それってやっぱり、愛美さんが「バンドを始めます」と言ったところから始まった、さまざまな積み重ねがあるからなんですよね。

──そこからの信頼感というか、歴史の重みがあるからこその熱量ですよね。

Raychell:そうです。ポピパさんがいて、Roseliaさんがいて、その後に私たちRASが“第3のリアルバンド”として生まれた。Afterglowさん、Pastel*Palettesさん、ハロー、ハッピーワールド!さん……といろんなバンドが増えていった今、あらためて先陣を切ってくれた方々のすごさを感じますし、本当に尊敬しています。

──RASとしてのライブで特に記憶に残っているものというとどうでしょう?

Raychell:もう本当に、すべてのライブが思い出深いのですが……私とレイヤの誕生日でもある1月13日、さらに14日に、「ガルパライブ&ガルパーティ!in東京」(2018年開催)のバックバンドとして初めて参加させていただいたんです。Glitter*Greenさんやハロハピ、Afterglow、パスパレのステージを、私と夏芽ちゃん、倉知玲鳳ちゃんの3人、そしてサポートで入ってくれた紗英ちゃんに支えてもらいました。あれが、のちの「THE THIRD(仮)」につながっていく最初の流れで。あのときに「「THE THIRD(仮)」として私たちもやっていきます!」と言ったときの、脚の震えは未だに忘れられないですね。

そのあとの「THE THIRD(仮) 1st ライブ」に初めて小原莉子ちゃんが「ギターとして加わります」と来てくれて。あの瞬間は今でもすごく印象に残っています。

さらに2018年7月17日、赤坂のライブ会場で行った「THE THIRD(仮) 2nd ライブ」では、本格的に「RAISE A SUILEN」として始動するという発表をしました。あのとき紡木吏佐ちゃんがサングラス姿でDJとして登場してくれて、会場を一気に沸かせてくれたのも思い出深いです(笑)。

それから、(同年)12月7日には両国国技館でのライブ(BanG Dream! 6th☆LIVE DAY1 : RAISE A SUILEN「Brave New World」)も開催して……。

──話を遮ってしまって申し訳ないのですが、さっきからRaychellさん、すべての日にちを覚えてらっしゃるのがすごいですね。

Raychell:ライブの日はキャラクターたちの誕生日でもあるんです。それもあって、すごく印象に残っていて。12月7日はチュチュの誕生日でした。RASのキャラクターたちの誕生日がライブ日になっているのも、なんだかエモいというか……。私たちがRASとして、メンバーが一人ずつ加わっていくまでの道のりは、どの瞬間も忘れられない思い出です。

例えば、初めてのオリジナル曲をもらったときのこと。「BanG Dream! 5th☆LIVE」では4人で2DAYSのオープニングアクトとして出演して「R・I・O・T」と、Glitter*Greenさんの楽曲を披露させていただきました。その後、両国国技館でのライブを経てキャラクターが正式に発表されて、そこからなんと日本武道館(TOKYO MX presents「BanG Dream! 7th☆LIVE」 DAY2 : RAISE A SUILEN「Genesis」)でのライブ。あの流れは、本当に“『バンドリ!』ならでは”の奇跡的なスケール感でした。

“ガールズバンドとして日本最速での武道館ライブ”と言っていただいてはいるのですが……当時はオリジナル曲がまだ5曲しかなくて。そのうち世に出ていたのは「R・I・O・T」と「UNSTOPPABLE」のみで、「A DECLARATION OF ×××」「EXPOSE 'Burn out!!!'」は発売前。「Takin' my Heart」はここで初披露でした。

しかも「EXPOSE 'Burn out!!!'」は動画撮影OKで、『バンドリ!』でのお客さんの撮影を初めて導入したのが私たちだったんですよね。さらに、Pastel*Palettes丸山彩役の前島亜美さん、ハロー、ハッピーワールド!弦巻こころ役の伊藤美来さん、Afterglow青葉モカ役の三澤紗千香さん、Glitter*Green牛込ゆり役の三森すずこさんがゲストに来てくれて、私たちはバックバンドもやりつつも、Afterglowさんの曲は蘭ちゃん役のあやねる(佐倉綾音)の代わりに歌わせてもらって。本当にいろいろなことが凝縮されたステージでした。

今でも「あの時はああだったね」「こうだったね」って当時のことをよく話します。『バンドリ!』だからこそできる、武道館3DAYSだったと思います。

──すごいことですよね。

Raychell:そう思います。私、アーティストとして15年やってきましたけど、自分の名義で武道館をやるなんて夢にも思ってなかったです。あのタイミングでRASの一員としてステージに立てたこと、いま思い返しても本当にすごいことだったなって……正直、当時の自分が一人だったら、挫折してたと思います。

──そうしたキャリアを振り返っていった中で“RASらしさ”、というのはどのように確立されていったんだと思いますか?

Raychell:今でも、10バンドある中で「RASらしさ、私たちの個性って何だろう」って考えることがあるんですけど……先日ポピパさんのライブ(2025年5月26日(月)『Poppin'Party 10th Anniversary LIVE「ホシノコドウ」』)を見て、改めて思ったんです。ポピパさんって、やっぱり“キラキラドキドキ”なんですよね。観ていてワクワクする、夢の中にいるような時間をくれるバンドだなって。それに対して私たちは“感情の解放”がテーマになっているように感じています。

ツーステップしたり、頭を振ったり、感情を叫んでぶつけ合ったり……。歌詞やメロディ、サウンドの強さで、観に来てくれた人の中の感情を引き出して、その瞬間に全部さらけ出してもらえるような。そんな“体感する”ライブが私たちの強みなのかなって。

昔は「私たちのことなんて誰も知らない」という前提で、とにかく知ってもらわなきゃ! 全力で爪痕残して、楽しんでもらわなきゃ!って、それだけを胸にライブしてました。特にポピパさん、Roseliaさんという二大巨頭の存在が偉大すぎて。過去には「RASって誰?」と言われることがありましたが、それが今の私たちらしいパフォーマンスにもつながっていきました。ヘドバン、ツーステップ、「お前ら声出せ!」って煽るスタイル。アニメやゲームでは見られない部分を、私たちがライブで表現していく。それが“RASらしさ”になっていったんだと思います。

「RASを観に行ったから、明日からちょっと頑張ってみようかな」というマインドになるライブを届けたいなと思いながら今でもライブをさせていただいています。

──ロックがあまり得意じゃなかったRaychellさんが「お前ら声出せ!」って煽ってるって、本当にすごい変化ですよね(笑)。

Raychell:そうなんですよ(笑)。ちょうどこの間、私デビュー15周年を迎えたんです。私がデビュー前からボイトレでお世話になってた方からご連絡をいただいて「15周年おめでとう」というお言葉をいただいたんですね。その方が私の配信も見てくださったらしく、その時に一緒に言われた言葉が印象深くて。

というのも、そのときの配信で話していたのが、先日「ANISAMA WORLD 2025 in TAOYUAN」に出演させてもらったときのことで。その日、fhánaさんの「青空のラプソディ」をカバーしたんです。そしたら齋藤P(アニサマ統括 Producer&総合演出の齋藤光二氏)に「Raychellさんって、こんな可愛い声も出せるんですね」といったことをおっしゃっていて(笑)。それを自分の配信で話していたんです。そうしたらボイトレの先生が「そうだよ、Raychellはもともと可愛い声だったんだからね!」って(笑)。

──今とは歌声も違ったと。

Raychell:そうなんです。インディーズ時代の私は、バラードを中心に歌っていたこともあって、今よりも柔らかくて、どちらかといえば線の細い声だったんですよ。そうだったなぁ……って、ふと振り返って笑っちゃったんですけど(笑)。今や、太い声でロックを歌って、「お前ら、かかってこい!」って煽ってる自分がいる(笑)。あの頃の私からは想像もできなかったですね。

──そもそもどうやって今のロックな歌い方を掴んでいったんでしょう。

Raychell:本当にいろいろな方の歌声を聴いて、学ばせてもらいました。『バンドリ!』でいえば、ポピパさんやRoseliaさんの楽曲、三森さんの歌声、Afterglowの雰囲気……アニソンやロックの歌い方ってこういう感じなんだって、少しずつ盗みながら、学びながら自分の中に取り入れていって「R・I・O・T」のレコーディングに挑みました。

今でも新曲をいただいた時はそうです。「この曲でレイヤはどんな感情を持っているだろう」「チュチュはこう来るだろうな」とか、ストーリーを含めて、楽曲の中での役割や表情を考えながら、毎回変化をつけてみようって工夫しています。それを考えるのも楽しいです。そういう意味では、RASに、そして『バンドリ!』に育ててもらっていると実感しますね。

──レイヤに夢を見させてもらいつつ、レイヤに夢を与えているのもRaychellさん自身、という素敵な循環ですね。

Raychell:そうだったら嬉しいですね。本当に。

RASの現在地「いつかは10周年を迎えられたら」

──今年も、すでにかなり多忙な上半期だったかと思います。年末年始のツアー、RAISE A SUILEN ZEPP TOUR 2024-2025「PANDEMONIUM」から始まって……。

Raychell:そうなんですよ。お正月がなかったです(笑)。でも……幸せでした。以前のツアーはコロナ禍の真っ最中で、客席も一席空け、声出し禁止、マスク着用というルールの中での開催だったんですが、今回はZEPP TOURで、お客さんが全員スタンディングで、マスクも外して声を出してくれて。ジャンプも、手拍子も、全部自由なライブだったので……ものすごく楽しかったです。

──ZEPPの距離感というのもまた良いですよね。互いの熱量が伝わりそうです。

Raychell:まさに。今回のツアーでは、今までなかったことにも挑戦しました。たとえばMC。RASは普段あまりMCをやらないんですけど、あの距離感だったからこそ、メンバー同士で会話をしたり、グッズを紹介したり……。最後の大阪公演では、キャラクターとしてMCをするという試みもやってみたんです。それがすごく新鮮で、ツアーならではの経験でしたね。

──そして、(取材時点で)もうすぐ6月14日にはRAISE A SUILEN LIVE 2025「REBEL SOUNDWAVE」が控えています。

Raychell:はい! 本当にあっという間に迫ってきていて……でも、大きな会場でのライブは久しぶりなので、ものすごく楽しみです。そして、今回のセトリはかなりの激アツです。もうオープニングから「これ来るの!?」って、メンバー全員びっくりしました。

RASのプロデューサーが本当に練りに練ってくださって、想いが詰まったセットリストになっていて。しかも、今回は裏テーマがあるんです。(インタビュー段階では)言えないのですが、それがきっと皆さんにも伝わるように、しっかり気持ちを込めて届けたいなと思っています。観てくださる方それぞれの中に、何か残るものがあればいいなって。

──ライブの直前には13th Single「HOWLING AMBITION」もリリースされますね。

Raychell:はい! この曲……かなりイケてます。RASにとって10本の指のひとつに入る曲って言えるくらい、かなり爆アゲなかっこいい仕上がりになっています。わざわざ言い直したのは、RASにはカッコいい曲がありすぎるので(笑)。でも、聴いた瞬間にテンションがぶち上がるような、まさに“爆アゲ”な楽曲なんですよ。だから、ぜひこのシングルをたくさん聴いてほしいですし、可能なら前回のツアーの映像なんかもチェックしてもらえたら。RASから最近少し離れていた人にも、ぜひ音源や映像をチェックしてほしいです。

今、私自身も毎日SNSにRASやの過去ライブの映像や楽曲を1つずつ投稿しているんです。『バンドリ!』を知らない方、RASを初めて知った方にも届いてほしいと思っていて。

本当に私たち、“ライブを観てほしいバンド”なんです。できれば映像よりも“生”で。音、照明、空気感、振動……そのすべてを、五感で体感してほしい。RASはそれらすべてを含めて“RAISE A SUILEN”だと思っているので、事前知識なんてなくても大丈夫。何も知らなくてもいい。とにかく、あの空間を感じに来てほしいです。

 
 

──“ロック”というお話もありましたが、ひとつの枠に収まりきらない、多彩なジャンルがあるのもRASの魅力ですよね。

Raychell:本当にそうなんですよ。だからライブに来てもらわないと伝わらないこともたくさんあって。もし『バンドリ!』に興味があるけど、他のバンドのライブには行けない……でもこの日は空いてる!みたいなノリでも、ぜひ来ていただきたいです。きっと何か感じてもらえると思います。

また、RASは、今年の12月で8周年を迎えます。今は“ラッキーセブン”の7周年で、そこから“末広がりの8”へ、そしていつかは10周年を迎えられたら……そんな思いで日々頑張っています。まずは一歩一歩。“10を越えたら5年ごとに!”みたいな感覚で続けていけたらいいなって思います。

──皆さん本当に仲が良いですよね。

Raychell:はい! RASはメンバーの年齢層も幅広いので、それだけでも本当に奇跡的な5人なんです。個性はバラバラなんですけど、いざステージに立つと、全員が“RAISE A SUILEN”になる。プロフェッショナルというか、それぞれが音楽に向き合っていて……私もすごく尊敬しています。

──“プロフェッショナル”という言葉がぴったりですよね。『バンドリ!』の皆さん、それぞれに強い信念と熱意を感じます。

Raychell:私は笑顔で歌えないんですよ(笑)。今も笑顔で弾いたりできないんです。だから、“キラキラドキドキ”っていうパフォーマンスをされているポピパのメンバーがすごい!ってみんな言っていますけど、本当にそう思います。どれだけ大変でも、辛くても、笑顔であの難しい演奏をやりきってる。しかも声優さんが楽器を演奏しているなんて、以前は考えられなかった時代に、それを実現して、10年もやり続けてる。本当にすごいことだと思っています。

──Raychellさんご自身も“歌手から声優へ”という道を歩まれていて。それもまた大きな挑戦だったと思います。

Raychell:ありがとうございます。新たにチャレンジさせてもらえたことが本当に嬉しいです。自分の声でキャラクターに息を吹き込む面白さと同時に、声優というお仕事の難しさ、そして素晴らしさを日々実感しています。今でもテレビでアニメを観て、たくさんの声優さんの演技に触れながら「すごいな」って思いますし、勉強させてもらっています。まだまだ成長していきたいですね。

本当にいろんな人に出会って、いろんな道を通って、今がある。だからこそ、これからも進んでいきたいですし、RAISE A SUILENとして、もっともっといろんな景色を見ていけたらと思っています。

『バンドリ!』の多彩な世界を体感してほしい

──では7月5日からはじまる「BanG Dream! アニメイトドリームフェア2025」について、もう少しお伺いさせてください。Raychellさんはレイヤがホワイトミニドレスを身にまとっている姿にとりわけ感動されていましたね。

Raychell:そうなんです。レイヤはRASの時はいつもパンツスタイルで。『バンドリ! ガールズバンドパーティ!(ガルパ)』の中の衣装で身につける機会はたまにありますが、こういうフェアなどのタイミングじゃないとスカート姿は滅多に見られないんですよね。だからこそ、すごく夢を見させてもらっている気持ちになります。まさに“ドリーム”だなって。

ずっと見たかった、かわいいレイヤの姿を描いていただけたことが本当に嬉しくて。「レイヤって、こんな顔もしてくれるんだ」って。女の子らしい一面、可愛らしい一面が引き出されていて……ライブやRASの時とは違った表情を見せてもらえるのが、自分としてはとても“得した気分”なんです(笑)。

──Raychellさんが気になったグッズについても教えてもらえますか?

Raychell:キラキラしたものが大好きなので、オイルとラメが入っている「トレーディングリキッドホログラムブロック ホワイトミニドレス ver. 」はずっと振っていたくなります!(笑)

──わかります、つい手に取って揺らしたくなりますよね。

Raychell:そうなんですよ! ラメが下に沈んでいっちゃうのが惜しいくらい「ずっと見ていられるな〜」って。でもそれ以上に、今回の描き下ろしビジュアルにもある10人のメンバー全員がキラキラしてるじゃないですか。ラメがなくても十分に輝いているのに、そこにラメが加わることでさらに可愛さが増していて。しかも立体感もあって、本当に素敵です。ちゃんと立てられるし、安定感もあるし、ファンのことを思って丁寧に作ってくださっているのが伝わってきます。本当にありがたいです。

私、自宅の玄関入ってすぐのところ“レイヤ棚”があるんですよ。グッズや今までのCDなど、RASでの活動の歴史を並べた棚なんですけど、そこに今回のグッズも飾れるので嬉しいですね。また一つコレクションが増えると思うと、これまでの活動の月日も思い出せて、感慨深いです。

──まさに神棚ですね。ファンの皆さんにとっても、Raychellさんにとっても大切な“証”になりそうですね。

Raychell:本当にそう思います。ちょっと話が変わってしまうのですが、実は私、子どもの頃からアニメイトさんによく遊びに行っていたんですよ。

──そうだったんですか!?

Raychell:はい。昔、兄と一緒に好きなグッズを買いに行っていました。まさか自分がこうしてアニメのコンテンツに関わるようになって、自分の演じるキャラクターがグッズになって、それを誰かに手に取ってもらえる存在になるなんて……すごく嬉しいです。『バンドリ!』のことは兄にも言ってるんですが「へえ〜」って感じで(笑)。応援はしてくれているみたいなんですけどね。

──お兄様とは共通のアニメが好きだったのでしょうか?

Raychell:いえ全く(笑)。兄と一緒に行って、それぞれ自分の好きなアニメのグッズを見に行って。お互い「じゃあ後で集合ね」と別行動していました(笑)。それはそれで楽しかったんですよね。実は今でも、アニメ好きの友人とお邪魔しています。

──ありがとうございます……! そんなアニメイトで、Raychellさんが“1日自由に使っていい”としたら、どんなことをやってみたいですか?

Raychell:RASの展示がしたいです! MyGO!!!!!さんやAve Mujicaさんがスタンディの展示をされていたじゃないですか。あれをRASで、ぜひやりたいです。

たとえばアニメにも登場したようなチュチュのスタジオ風の空間を再現して、そこに5人の等身大パネルを並べて、一緒に写真を撮れるようにしたいです。自分もバンドの一員になれるような……!

あとは衣装の展示もやりたいです。いっそのこと、その衣装を自分も着てキャラクターになりきれる体験コーナーも、アニメイトさんなら可能なのかなって勝手に思ってしまいました。

アニメイトさんはアパレルも展開されていますよね。別のコンテンツのアイテムで、髪飾りや、さりげなくキャラクター要素を取り入れた小物を販売されているのを見かけたことがあるんです。そういうの、絶対にファンの方も喜んでくれると思いますし、なんなら私たちも身に着けたいです! RASの猫耳グッズとか……。

RASもそうなのですが、Morfonicaさんも、初期はコロナ禍で活動していたこともあって、お客さんと直接お会いする機会が少なかったんですよね。当時はなかなか触れられなかった部分も含めて、もっと身近に感じてもらえる機会が増えたらなって思います。こういう展示で「『バンドリ!』って、こんなにいろんな世界があるんだ!」と感じてもらえることができたら嬉しいですね。

──では最後に、「BanG Dream! アニメイトドリームフェア2025」を楽しみにしているファンの皆さんへ、メッセージをお願いします。

Raychell:はい! 今回のフェアは、『バンドリ!』10周年という節目の年に開催される、本当にスペシャルな企画だと思っています。この機会を逃さないでほしいですね。

今回、描き下ろしイラストにピックアップされている10人のボーカルのメンバーの魅力がぎゅっと詰まったグッズが用意されています。さらに各バンドのメンバーが描かれたグッズも、メンバー5人×10バンドと考えると50種類になるので、「お店に行って見るだけ」でも価値があると思います。

もうお祭りですからね。しかも記念すべき10周年! ぜひお店に足を運んでいただいて、「この子、かわいいな」ってビジュアルを見て購入するのもいいと思いますし、「知らないけど気になる」から作品に触れるのもありだと思うんです。このフェアをきっかけに、また新たに『バンドリ!』の世界に出会ってくれる人が増えたらいいなと思います。

しかも「BanG Dream! アニメイトドリームフェア2025」がスタートする7月5日は(チュチュ役の)紡木吏佐さんの誕生日なんですよ! RASとしては日程的にもバッチリで、なんだか嬉しいです(笑)。

[インタビュー/逆井マリ  撮影/胃の上心臓 編集/鳥谷部宏平]

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