花粉飛散量県予測 スギ例年より「多い」 ヒノキ「例年並み」
神奈川県が先ごろ、2025年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量予測を発表した。スギ花粉は例年より多く、ヒノキは例年並みになる見通し。
スギの調査は今回が28回目で、24年11月に県内30カ所の林で実施。ヒノキは13回目の調査で、12月に40カ所の林で行われた。花粉を飛散させる雄花の着花量を調べて数値化し、過去のデータと比較して飛散量を予測した。
調査結果によると、スギは23年の数値と過去28年間の平均値をいずれも上回り、過去5番目に高い値だった。ヒノキは23年の数値を下回り、過去13年間の平均値に近い値だった。
スギもヒノキも夏期が猛暑だと雄花の着花量が多くなる傾向で、前年が多いと翌年は減る傾向。スギの着花量は24年7月と8月の記録的な猛暑の影響と、前年(24年春)の着花量がやや少なかったことによるもので、ヒノキは前年に多く着花した影響を受けたとみられる。
例年スギ花粉は2月から4月にかけて、ヒノキ花粉は3月から4月にかけ飛散する。花粉飛散量は、神奈川県自然環境保全センター研究連携課のHPで公開されている。