「職場でAED講習を受け、冷静に対応できた」 4人と3チームの連携した人命救助に東広島市消防局が感謝状
東広島市消防局(同市西条町助実、藤野義浩局長)は2月7日、東広島運動公園陸上競技場(同町田口)でサッカーの試合中に心肺停止状態になった男性に、連携して人命救助に貢献した4人と3チームに感謝状を贈った。
感謝状を贈ったのは、広島44蹴球(しゅうきゅう)会と同会の上ヶ原一隆さん、上野一正さん。東広島四十雀(しじゅうから)サッカークラブと同クラブの谷口裕幸さん、片山尚之さん。出雲シニアover50チーム。
昨年11月30日午後2時12分頃、サッカーの試合中に男性が突然倒れ意識を失った。出雲シニアチームに所属する和田裕二さんが119番通報。上ヶ原さんが、脈をとり心肺停止状態を確認して上野さんが胸骨圧迫しながら、上ヶ原さんが人工呼吸をした。谷口さんと片山さんが、AED(自動体外式除細動器)で措置。救急車が到着するまでの12分間、連携した応急手当で男性の心拍と呼吸が戻ったという。この後、救急隊員に引き継ぎ男性はドクターヘリで広島市内の病院に搬送され一命を取り留めた。
藤野局長は「迅速な通報、的確な心肺蘇生法を行うことで尊い命が救われた」と感謝。感謝状を受け取った広島市在住の谷口さんは「大切な仲間を助けることができてうれしい。職場でAEDの講習を受けていたので冷静に対応できた。命を守るために多くの人に応急手当の講習を受けてほしい」と話していた。
同局では、応急手当講習会を定期的に開催。インターネット上の学習ツール(eラーニング)を活用したWEB講習会も行っている。 (山北)
プレスネット編集部