Yahoo! JAPAN

「二度と同じ形には出会えない」北海道・日常の絶景写真7選 その瞬間だけの美しさを逃さないために

Sitakke

Sitakke

数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。

今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、「空」を活かした写真たちをご覧ください。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

空の色と夕陽

外での取材撮影で、いつも気にしていることはやはり天気です。
晴れなのか雨なのか、曇りなのか、雪なのか。暑いのか寒いのか。

どんな映像を撮りたいかによりますが、天気はとても大事な要素になってきます。

僕はテレビカメラマンとして日々仕事をしていて、そのかたわら、写真を趣味で始めました。
撮影するときの気持ちは、ムービーも写真も両方わかりますが、どちらも天気って重要です。空の色って重要です。

今回は、「空の色」と「夕陽」を活かして撮った写真をご紹介したいと思います。

くもり空の隙間から

・撮影日:2023年10月
・場所:十勝平野

・シャッター速度 1/100秒
・絞り f/16
・ISO 200

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

この写真を撮りに出かけた日は、濃いくもり空でした。
でも夕陽の十勝平野を撮りたくて、ダメ元で車を走らせました。
こういうダメ元の気持ちで向かったときのほうが、いい景色に出会えたりするんですよね。

わずかな雲の隙間から夕陽が差し込み、神々しい空と出会えました。

僕自身、くもっているときって、なかなか撮影の気持ちが乗らないことが多いです。
ですが、このように夕陽が沈む西側の空にわずかなチャンスがあれば、くもっていても撮影に出かけてみましょう!
絶景と出会えることもあるかもしれませんね。## 二度と同じ形には出会えない

・撮影日:2023年9月
・場所:札幌

・シャッター速度 1/400秒
・絞り f/16
・ISO 100

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

子どもと公園に遊びに行ったときの一枚です。
雲がとても面白い形をしていて、車に置いていたカメラを慌てて取りに行った記憶があります。

札幌の街並みもシルエットになっていて、とてもきれいな風景でした。

雲は、二度と同じ形には出会えないと言われています。
なので職業病かもしれませんが、晴れの日の夕方の時間帯は、なんとなく空を気にしています。

余談ですが、カメラは出かけるときには大体持ち歩いています。
持ち歩いていないと、ちょっとソワソワします。
これもいい意味での職業病なのかもしれませんね。

太陽とシルエット

・撮影日:2023年9月
・場所:旭川 旭橋

・シャッター速度 1/400秒
・絞り f/18
・ISO 100

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

太陽の逆光を利用して、橋のシルエットを存分に活かして撮影してみました。
シルエットにすることで、橋の幾何学的な作りがとてもきれいに写ります。

家に帰るのでしょうか。小さくですが、人の姿も写っています。なんとも落ち着く、安心する光景でした。

秋らしいシルエットとグラデーション

・撮影日:2023年9月
・場所:石狩

・シャッター速度 1/500秒
・絞り f/5.6
・ISO 100

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

もう一つシルエットを活かした写真です。
建物や建造物などはシルエットにしやすいですが、自然のものでも可能です。

北海道は9月に入ると、秋の足音が近づいてきます。
ススキの季節到来です。

・撮影日:2023年9月
・場所:石狩

・シャッター速度 1/640秒
・絞り f/11
・ISO 100

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

札幌近郊だと、あそびーち石狩(石狩浜海水浴場)付近に行くときれいなススキがたくさん咲いています。

そんなススキをシルエットで撮影してみました。
空のグラデーションが、とてもきれいでした。

雲が見せる、さまざまな表情

・撮影日:2024年7月
・場所:帯広

・シャッター速度 1/160秒
・絞り f/10
・ISO 100

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

昼間の雲も、様々な雰囲気を出してくれます。

夏から秋にかけては、モクモクの雲、入道雲が見られる時期ですね。
ついつい撮ってしまいます。

入道雲は、経験上わずかな時間帯で形が変わってしまうことが多いので、見かけたら迷わず撮影しましょう!

次回は、太陽を活かした撮影方法についてお伝えします。
⇒【後編:「きれいと思う心を大事に」北海道・日常の絶景写真8選 その季節、その瞬間だけの空の美しさを見つめる】

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」「クマと民主主義」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。

編集:Sitakke編集部IKU

【関連記事】

おすすめの記事