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英語の魅力をもっと多くの人へ届けたい 大分東明高校ESS部 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

 English Speaking Society(略称ESS部)は、英語を話し、英語を楽しむことを目的とした部活動だ。県下の多くの高校でも活動しており、九州大会や全国大会といった大きな舞台へつながる大会が年間を通じて開催されている。大分東明高校のESS部は、顧問のトゥター・ジョナサン教諭の指導の下、部員たちはネーティブの発音や、海外の考え、文化を身に付けながら、日々の活動に励んでいる。

 

 松下千華(3年)は昨年、「第41回全国商業高校英語スピーチコンテスト」の県予選で優勝し、全国大会の舞台でも堂々としたスピーチをした。松下は「Freedom from Loneliness(孤独からの自由)」という自ら考案したテーマを通じて、親友から受け取った愛や友情のエピソードを披露。「小さな優しさが誰かの救いになる」という深いメッセージを発信した。トゥター教諭は「1年の頃から発音が良く、技術的な問題もなかった。全国大会に挑む自信を持てたことが、いいスピーチにつながった」と精神面での成長を高く評価している。

 

大会前には数カ月をかけ、原稿の構成や発音を詰めていく

 

 同じく3年の荒凜音は、1年の時に同大会で全国優勝を成し遂げた実力者だ。荒は「さまざまな世界の人々とコミュニケーションが取れるのが英語の魅力。異なる言語で話すことで自分の世界観が広がる」と語る。3歳から英語学習を積み重ねており、英語を磨きながら世界で活躍できるミュージカル女優を目指すという夢と情熱を持っている。

 

 トゥター教諭は「部員たちには人間力を高め、支え合いながら成長してほしい」と語る。ESS部の活動は、単に英語力を磨くだけでなく、仲間との助け合いを通じて豊かな人格を育む場でもある。

 

 年間を通じて多くの大会で結果を残しているESS部

 

 

(塩月なつみ)

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