【考えたひと天才】「出前一丁かじりたい」って思ったことある奴は絶対ハマる! 韓国スナック『プショプショ』の中毒性がヤバい
韓国に『プショプショ』というお菓子が存在しているらしいことは、インスタとかで勝手に流れてくる情報から把握していた。「新大久保へ行けば売ってるかな?」と思いながら新大久保へ行かないまま、はや数ヶ月が経過した先日……
なんと! ドンキにプショプショが売ってた!! ドンキのポップにはキッパリとこう記されていた……「日本国内 ドン・キホーテ限定発売」。
ってことは新大久保にも売ってないってコト!? ガチで!?!?
・秘めたる夢
本当にプショプショは新大久保に売っていないのか? 確かめに行こうとしたのだが……いかんせん新大久保は広い。そして何より、暑い。まぁドンキに売ってることは確かなんだから、それでいいよね!
プショプショのウリはご覧のとおり、インスタント袋麺にしか見えないビジュアルだ。これが「お菓子だ」と言われて、興味を持たない人は少数派だと思う。ドンキでの販売価格は税込108円。信じられない安さ。
袋から出すとさらにインスタント袋麺みを増したプショプショ。こうなると気になる点はただひとつ……「逆にインスタント袋麺とは違うのか?」ってこと。
実は私、幼い頃からインスタント袋麺を茹でる前に1口かじっていたクチ。なぜ1口にとどめるのかというと、1口で充分だからである。おいしいけどたくさんは食べられないもの……それがインスタント袋麺(茹でないVer.)。
なお『チキンラーメン』に関してのみ、私は茹でずに全部食べる。ただし味が濃くて1度では食べきれないので、5回くらいに分けて。ところで私は茹でる前のインスタント袋麺を「生(ナマ)」と表現するのだけど、それってウチの実家だけの文化なんだろうか?
あとウチの実家では焼く前の食パンのことも「食パンの生」と言います。なんか恥ずかしくなってきた。
・プショプショの歩き方
プショプショと出前一丁を比較すると「プショプショの麺のほうが若干細い」という印象。
ただしノンフライとか細麺ウリの袋麺であれば、これくらいの雰囲気は全然ありえる。言われなければお菓子だとは絶対に絶対に絶対に分からない。
プショプショの食べ方は、まず粉末スープ(今回はバーベキュー味)の袋を取り出しておく。
麺を袋に入れたまま、適当に砕く。そこから粉末スープを開け、麺に振りかけたらシャカシャカポテトの要領でシャカシャカする……以上だ。なお粉末スープは「お好みに合わせてふりかけてください」(Byドンキ)とのことなのだが、よく分からないので全量ブチまけておいた。
とりあえず出前一丁も同様に砕いてシャカシャカ。プショプショが素直にバキバキ砕けてくれたのに対し、出前一丁は「私は一筋縄ではいきません」みたいな態度である。硬派だ。麺だけに。
・隠れ同志おった
全員がプショプショ初体験だという当編集部メンバーに試食してもらったところ、かなり好評であった。
御花畑「ベビースターラーメンの進化版って感じで、パリパリ感がとてもいい。粉末ソースがムラになって、部位ごとに味の濃さが違うところが逆に好きだわァ」
古沢「僕も好きです。出前一丁と比べて味が濃すぎず、麺が硬すぎないから食べやすいんですね」
砂子間「うまい。“みんな一度はやったことあるアレ” の完成版だね!」
な、なんと! 編集部イチの良識者として知られる砂子間さんも“インスタント袋麺を茹でる前に1口かじっていたクチ”であることが判明した!!! 私だけかと思っていたら、みんな意外とやっていたんだね!? ンモ〜! 言ってよォ〜!
なお「砂子間さんの家でも茹でる前のインスタント袋麺を “生” と表現していたのか?」と尋ねたら「それはない」との回答だった。それはないんかーい。
プショプショが既存のインスタント袋麺と明らかに異なるのは「粉末スープの濃度が低い」「麺が硬すぎない」ということであるが、中でも肝心なのは粉末スープだ。湯で薄めることを前提に作られている既存の粉末スープは、当然ながらメチャ濃い。
そこへきてプショプショの粉末スープは、まさにお菓子の濃度なのである。「ラーメンっぽいお菓子」ではなく「お菓子っぽいラーメン」を思いついた韓国の人の着眼点、ただただ関心するばかりなり。
プショプショをかなり気に入った私は、今や粉砕せず直でかじるスタイルに到達している。それも粉末ソースはかけずに、だ。インスタント袋麺丸かじりを夢見てた奴はやってみてくれ。すっげーうまいぞ。
・最後にやっとくか
さて。これを見て多くの人が気になるのは「プショプショを茹でたらラーメンになるのか?」という点だと思う。
多くのユーチューバー的な人たちがとうの昔に実践しているであろうこの試み。まぁ、せっかくなのでやってみますか。
普通のラーメンの手順を踏んでは味が薄いことが目に見えているので、茹で上がると同時に湯を捨て、カルボナーラくらいのノリでソースを “絡め煮” することに。
意外と普通にラーメンっぽくなって驚く。お味はというと……
離乳食みてぇだ!!!
思いのほか全然食えるし、それなりにおいしい食べ物ではあると思う。が、いかんせんパンチがない。スリルゼロ。ここまで水分量を減らしても味は結構薄めであるようだ。
とはいえ「こういうのが好き」という人もいるだろうから「やめとけ」とも言えない。さりとて「やってみろ」とも言いずらい……結論として、プショプショはあまりに自由度が高すぎるのであった。各自好きなように食うべし!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.