卓越したセンスのあっさりスープ。毎日食べたくなる浅草橋の博多ラーメン『山笠ノ龍』。
JR浅草橋駅から徒歩1分の場所に、美味しい博多ラーメンの店がある。その名も『山笠ノ龍』。暖簾(のれん)には店名が力強い文字で踊っている。この店名は1241年を起源とする博多の伝統的な祭「博多祇園山笠」から取って名付けられた。 「毎日でも食べられる博多ラーメン」を目指して作られた『山笠ノ龍』のラーメンは、豚骨のコクを存分に堪能できつつも、全く胃にもたれないあっさりとした後味を楽しめるのが魅力で、ファンの多い一品だ。
締めにふさわしい博多ラーメン
お店はJR浅草橋駅から徒歩1分。ほとんど駅の目の前と言っても過言ではない。江戸の風情が残る問屋街でもあり、オフィス街でもある浅草橋では、最後の締めにこのお店を選ぶサラリーマンも少なくない。深夜まで飲み歩きを楽しんだサラリーマンたちの終着点が、ここ『山笠ノ龍』なのだ。満たされたのちにすぐさま電車に飛び乗って帰れるなんて最高。
新感覚!さらっとした豚骨スープ
今回は店主おすすめの、味玉らーめん780円をチョイス。まずはスープからいただく。豚骨特有の臭みは驚くほど感じられない。見た目とは裏腹に思いがけずさらっとした味わいに目から鱗が落ちた。この独自のスープにしっかり絡むようにと、何度も試食を重ね辿り着いたという低加水の細麺は喉ごしがよく、するすると胃に納まっていく。塩ベースに豚骨の旨みがさりげなく加わっているかのような絶妙なコクと、あっさりのバランスに、箸が止まらなくなった。
店主自身が豚骨特有の臭みが苦手だったため、博多ラーメンを作るにあたり臭みを無くすことに注力されたのだそう。
「基本的にこの店の博多ラーメンは僕好みの味の博多ラーメンに仕上がっています」と店主・山崎さん。卓越したセンスに脱帽だ。
最後まで飽きさせない豊富なトッピング
ここで忘れてはいけないのがトッピング。まずは辛子高菜を少々入れてみる。入れる前から抜群においしかったが、塩味のある辛子高菜が加わることでより一層エッジの効いた味わいになり、またもや箸が進む。無料のライスの上にかけて、スープとライスを往復するのもまた良しだ。
そして生にんにく。ここにはさらなる店主のこだわりポイントが詰まっている。お客さんが食べたいタイミングで自ら生にんにくを潰し入れることで、生にんにくのパンチと風味を存分に感じることが出来る。しかも入れ放題とあり、もう間違いなく旨い。
毎日食べられる博多ラーメン
店主の言う通り、まさに毎日食べられる博多ラーメンがこの『山笠ノ龍』の博多ラーメンだ。
案の定、筆者はここでラーメンを食べてからというもの毎日博多ラーメンのことばかり考えてしまっている。次は辛子高菜を多めに入れてみようか、柚子胡椒を溶かしたスープと手作り餃子3個(210円)を一緒に食べてみようか、生にんにくはもちろんのこと紅生姜でパンチをプラスするのもまた乙な味わいに違いない……など想像は膨らむばかりだ。豊富なトッピングが用意されているからこそ楽しめる、それらを駆使したあらゆる選択肢が脳内を駆け巡ってやまない。 今年の冬は、博多ラーメンと共に乗り切ることにしよう。あなたもきっとヤミツキになること間違いなし。是非来訪してみてほしい。
山笠ノ龍(ヤマカサノリュウ)
住所:東京都台東区柳橋1-13-5/営業時間:11:00-04:00/定休日:無/アクセス:JR・地下鉄浅草橋駅から徒歩1分
取材・文・撮影=北口美愛
株式会社アステル
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