「作った人センスありすぎ」「会社に来て行きたい」 Tシャツ店のオリジナルデザインに13万人爆笑
最高気温が35度以上の日を猛暑日というらしい。この1週間、猛暑日があった地域の人、手を上げて!
たぶん、相当手が上がっている、と思う。なかには体温より高い気温の中にいたという人もいるかもしれない。日本全国、危険な暑さのようだ。
そんな酷暑にあってはクーラーの効いた部屋から出たくはないが、会社に行かなければならない人もいる。だったら、コレを着ていきたい。
正面に「鋼の連勤術師」の文字がくっきりとデザインされた、白Tシャツだ。
「聞き覚えがあるな」と思いつつ、思い浮かぶのは猛暑の中を〝連勤〟する鋼の心を持つ者の姿......。
2025年7月6日、Xユーザーの「おつう」(@pupurucom)さんが「かっこいいTシャツ売ってる」と呟きつつ投稿したポストには、13万件以上の「いいね」(7月8日時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「オレか?」 「シャツは白いのに、書いてることブラックじゃない?」 「作った人センスありすぎるw」 「会社に来て行きたい(笑)」 「着るしかねえ」
......なぜか妙に身につまされるリプライも多かった。Jタウンネット記者は、投稿者・おつうさんと、このTシャツを販売している東京・秋葉原の「わくわく太郎のよろず箱」の話を聞いた。
笑うツボは、一緒じゃないですか?
投稿者・おつうさんは面白いTシャツが好きで、友人にすすめられ、秋葉原のTシャツ店「わくわく太郎のよろず箱」にふらっと立ち寄ったという。
「鋼の連勤術師」だけでなく、「冷やかしはじめました。」も気に入ったようだ。
お店の印象を聞くと、「コンセプトが秋葉原ぽくて、とてもよいですね 」と答えた。
秋葉原ぽいとは......どういうことか? どんなTシャツが並んでいるのか、Tシャツ店「わくわく太郎のよろず箱」にも電話をかけてみた、
Jタウンネットの取材に応じたのは、「わくわく太郎のよろず箱」店長の野中悠己子さんだった。「鋼の連勤術師」TシャツがXで反響を呼んでいることを伝えると、「えー、本当ですか?」と驚いて、「そういえば、昨日今日とオンライン通販の注文があって、なぜだろうと思っておりました」と話す。
「あの商品は、もう10年前から販売しているもので、いわばロングセラー商品です。あのアイデアは当時のアルバイトさんが発想したものだったと記憶しています。店内のスタッフが考えたものを、自分たちでデザインして創っています。店に出してみて、売れなければ止めるし、売れれば続ける、そんな感じです。『連勤術師』は10年続いたわけです」 「プロのデザイナーさんに依頼したこともあるのですが、期待したほどでもなくて、結局、社内で思いついたものを、自分たちで創っています。出してみないと、わかりませんから......」(野中店長)
電気街だった秋葉原は、今やゲームの街、アニメの街に進化してきた。それにしたがって、顧客の層も随分変わってきたという。
今や、お客さんの8割近くが外国人だという。彼らに人気のTシャツを聞いてみた。
「Cool Guy ですね、ウケるのは! 笑うツボは、一緒じゃないですか」(野中店長)
冷ややっこの写真に、「冷奴 Cool Guy」。これが面白いのは、日本人だけじゃないらしい。 そして、次にウケているのは......。
「変態」と書かれたTシャツである。「へ・ん・た・い」「hentai」と読み方が添えてある。「冷奴」と違い、英語訳はないが......。
「ローマ字で、henntai と入れたのですが、なぜか意味は分かるみたいです(笑)。すごく売れています」(野中店長)
「なぜか」の理由は、置いておこう。
とにかく、「何かおもしろいモノはないか?」と探しに来る外国人客に対して、「いくらでもありますよ」と野中店長はにこやかに応対しているようだ。
オンラインショップや公式X(@akibawakuta)を覗いてみると、確かに多種多様なTシャツがズラリ。おもしろいモノが山ほどありそうだ。
猛暑、酷暑の夏。Tシャツは何枚あっても足りないくらいだ。どうせなら「連勤術師」Tシャツや「変態」Tシャツでも着て、自ら笑い、他人にも笑ってもらって愉しむことで、この暑さに耐え、乗り越えたい......。