【福崎町】「旬の玉手箱 あまみ」歴史ある古民家で優しい“出汁”の料理とスイーツを味わって
福崎町山崎にある国登録有形文化財「旧小國家住宅」の母屋に、優しい味わいの“出汁”の料理を使った「旬の玉手箱 あまみ」が2025年2月26日にオープンしました。歴史ある建物の趣を感じながら、こだわりの味を堪能できます。
・「旬の玉手箱 あまみ」
福崎町にある歴史ある町並みの一角に、静かに佇む古民家「旧小國家住宅」。その母屋に、2025年2月26日、隠れ家のようなお店「旬の玉手箱 あまみ」がオープンしました。国道312号線からアクセスしやすく、「旧小國家住宅はこちら」という案内看板を目印に進むと、少し奥まった住宅街ではあるものの、迷うことなく到着できます。駐車場も完備されているため、車での来店も安心です。
趣ある門をくぐり、美しい庭園を眺めながら奥へと進むと、落ち着いた雰囲気の玄関がお出迎え。ここでは、和食の料理人やコンサルタントを30年以上のキャリアを持つ店主が、店舗経営や飲食店コンサルタントの経験を生かし、心を込めたおもてなしと料理を提供しています。
店名の「あまみ」は、ここで働く3人の女性スタッフの頭文字から付けられました。そして「食材本来の“甘み”を感じてもらいたい」という願いも込められています。
店内は、太い木の梁(はり)やシャンデリアをアクセントにした和モダンな落ち着いた雰囲気。テーブル席はゆったり配置され、窓際では外の景色を眺めながら食事を楽しめます。また、静かに過ごせる半個室の席もあるので、おひとり様も気軽にくつろげます。
店内の一角に、時を超えて静かに置かれた1台の人力車が目をひきます。黒い幌(ほろ)と深紅の座席が、かつての賑わいを静かに物語っているようです。ほかにも、歴史を刻んだ趣のある古いオルガンもあり、どこか懐かしく、温かい音色が聞こえてきそうです。和の風情とノスタルジックな空気が溶け合う空間で、日常の喧騒を忘れ、ゆったりとしたひとときを過ごせそう。
・玉手箱のような、心ときめくランチ
『玉手箱ランチ』1,800円 ※1日20食限定
ランチメニューの『玉手箱ランチ』は、目にも楽しい金色の球体のフォルムで登場。
この店が一番大切にしているのは、料理の味の決め手となる「出汁」。まず最初に出される「食前だし」は昆布、シイタケ、いりこ、うるめ、宗田鰹節、サバ節をふんだんに使った一品。透き通った「食前だし」のその一杯が、これから始まる食事への期待感を高めてくれます。
金色の球体の器をそっと開くと、美しい三段の重がお目見え。丁寧に盛り付けられた華やかな品々に心躍ります。どれから味わおうか、迷う時間さえもまた、この「玉手箱」の醍醐味です。
どれもご飯との相性が抜群で、一口食べれば、上品な出汁のうま味が広がります。丁寧に作られた味わいは、まさに“ご飯が進むおいしさ”です。
メインの「二の重 」は地元産の「タズミの卵」を使った出汁巻き卵と「姫路牛」の牛すき。熱々の出汁にさっとくぐらせた姫路牛は、とろけるような食感と濃厚な味。ご飯と一緒にいただけば、出汁の風味と肉のうま味が口いっぱいに♪
出汁巻き卵は、素材本来のコクを際出たせるがごとくシンプルな味わいとしっかりとした食感に仕上がっています。牛すきで包んで味わっても美味。
玉手箱の内容は2週間ごとに変更するので、訪れるたびに新しい味わいと出合えます。
取材時の「一の重」には、フルーツトマトを使った出汁のジュレ、豚肉ときゅうりの甘酢ソース、うま味たっぷりのシイタケの佃煮など繊細な味わいが楽しめる一品ぞろい!「三の重」には、ホウレン草とクリームチーズのソースとコク深い味噌ソースがアクセントのミニコロッケが詰められていました。
丹波篠山の黒豆を皮ごと味噌に仕込んだ味噌玉にもこだわりが。お湯に溶かして味噌汁で味わうのもよし、味噌玉をごはんにのせて少しずつ崩しながら味わうのもGOODです♪
ランチでは子連れにうれしい『おこさまごはん』(500円)も。こちらは予約なしでも注文することができます。
・A5ランクの国産牛を使った「牛すき」ランチも
『A5ランク国産牛の牛すきごはん』1,350円
『A5ランク国産牛の牛すきごはん』も人気。店主がスタッフのために作ったまかない料理から生まれた一品です。上質な国産牛を使い、丁寧に仕上げたこの料理には、店長のお客さんとスタッフへの感謝の気持ちが込められています。
A5ランクの国産牛肩バラ肉を、同店自慢の出汁でさっと煮込んだ牛すきは、とろけるような柔らかさと上品な甘さが特徴です。浦島太郎の玉手箱をイメージしたという遊び心たっぷりの器に、贅沢なお肉が2枚盛り付けられています。
同店の提供する肉は、たっぷりの「出汁」を利かせた割り下で火を通し、肉の甘みとうま味を最大限に引き出した逸品。その一瞬の見極めこそに熟練の技が光ります。
牛肉は、ほどよく脂がのり、とろけるような柔らかさ。仕上げにほんのりショウガを利かせることで、後味がさっぱり。熱々のご飯の上にお肉をのせて、豪快に頬張るのも良し、卵を絡めて、まろやかな風味をまとったお肉を、ご飯にのせて味わうのもまた格別です。
ランチのほか、同店ではディナーも楽しめます。ディナーの予算は1人3,300円~の完全予約制(※予約は2人~)。予算や食のリクエストに応じて柔軟に対応してくれるので気軽に相談を。
・上品な和の甘さのスイーツ
『ガトーショコラ』450円
同店の『ガトーショコラ』は、力強いカカオの風味が特徴のスイス産のチョコレートを使用。重すぎず、軽すぎず、絶妙なバランスで仕上げられた味わいは、後を引く上品さが魅力です。
カカオのビターな風味ときび糖の控えめな甘さがうまく絡み合い、甘いものが苦手な人にもおすすめで、チョコレート本来の味わいを楽しめます。コーヒーや紅茶はもちろん、ワインなどのお酒とも相性抜群!
『チーズケーキ』500円
九州産クリームチーズと「タズミの卵」を使った『チーズケーキ』は、濃厚なチーズのコクと、卵の優しい風味が広がります。「チーズが苦手な人でも楽しめるほどサッパリ」と評判のデザート。
チーズケーキに添えられたアイスクリームは、「上質な卵を使っているので、その風味を感じてほしい」と香料などに頼らず、牛乳や卵をふんだんに使ったシンプルにして贅沢を極めた一品。試作を重ねて完成したというアイスクリームと、濃厚なチーズケーキの組み合わせに思わず顔がほころびます。
『福咲きの詩(オリジナルパフェ)』1,000円
パフェの名前「福崎の詩」は、お店がある福崎町にちなんだネーミングで地元愛が込められています。選べるアイスクリーム(抹茶、ほうじ茶、黒ゴマ)をベースに、一番下には手作りのミルクパンナコッタが敷かれ、アイスクリームと、手作りのクッキーをトッピング。
トップには、オーブンで焼かれた薄切りのサツマイモとキャラメルがけのサツマイモがのり、食感にアクセントをプラスしています。
『ハンドドリップ珈琲』500円
ドリンクにもこだわる同店のコーヒー豆は、丹波篠山の自家焙煎コーヒー店「コヤノマメヤ」が焙煎したインドネシア産マンデリンを使用。温度と時間を厳密に守りながら、ゆっくりと丁寧に蒸らすことで、その豊かな香りを引き出しています。ぜひスイーツとペアリングを楽しんで♪
「旧小國家住宅」は、江戸時代末期から明治時代にかけて建てられた歴史ある建物。古き良き時代の趣を残す「旧小國家住宅」の落ち着いた空間で、日常を忘れ、穏やかな時間と「旬の玉手箱 あまみ」の味を堪能してみては♪
■詳細情報
■DATA
旬の玉手箱 あまみ
所在地
兵庫県神崎郡福崎町山崎814
電話番号
070‐9093‐7848
営業時間
ランチ/10:30~14:30(L.O.14:00)
カフェ/14:00~17:00
ディナー/17:00~20:00(L.O.19:30)※完全予約制