【茨城県取手市】皮は柔らかく、甘さと酸味のバランスが絶妙!わが町自慢「取手のトマト」
取手市上萱場のトマト農家・櫻井寿夫さん(48)は、毎年2月に入ると主力品種「レディーファースト」の収穫と販売に追われます。
市内はもちろん、千葉県松戸市からわざわざ買いに来る常連客もいるそうです。
県指定「青果物銘柄推進産地」トマト
櫻井さんは、市内のトマト生産者が所属する「藤代ハウス研究会」の元会長で、仲間と味わい深いトマト作りの技術を磨いてきました。
レディーファーストは「皮は柔らかく、甘さと酸味のバランスが絶妙でおいしい」と好評ですが、栽培の難易度が高く、寒さ対策や病気・害虫の防除など、日々の管理が欠かせません。
現在、同研究会でレディーファーストの生産を続けている農家は3軒で、櫻井さんのトマト栽培面積は23アール(約700坪)あります。
会のトマト総出荷量は年間90トン前後。
この内、レディーファーストが占める割合は3割を超えます。
取手市で栽培されているハウストマトは、市で唯一、茨城県の「青果物銘柄推進産地」の指定を受けています。
市場では「希少価値の高いトマト」とされ、評判です。
肉質滑らか、舌触りの良さが自慢
レディーファーストの栽培は、収穫前年の夏に太陽熱で土を消毒する「土づくり」から始めます。
病気に強い苗を作るため、9月に「接ぎ木」をして、10月に入ると苗をハウスに植え替えます。
年を越した1月中旬以降は、赤く色づいた実を一つ一つ手作業で収穫。
実の大きさや傷の有無を確認しながら丁寧に箱詰めします。
今年の収穫は、昨夏の高温の影響を受け、例年よりやや遅れてスタート。
「昔懐かしいトマトの味がする」「肉質が滑らかで、舌触りが良い」とは購入者の声。
「どのような食べ方でもおいしく味わってもらえます。丸かじりもお勧めですよ」と櫻井さん。
「これからも、取手のトマトの味を守っていきたい」と力強く語りました。(取材・執筆/福)
レディーファーストの販売先
◆櫻井さん宅の庭先販売 住所/茨城県取手市上萱場265 販売期間/2月~6月の午後2時~午後5時 電話番号/0297-85-5464
◆JA茨城みなみ農産物直売所「夢とりで」 住所/茨城県取手市桑原242-1 営業時間/午前9時30分~午後5時(水曜定休) 電話番号/0297-84-6661
◆取手市農産物直売所マップについてhttps://www.city.toride.ibaraki.jp/nosei/shisetsu/oshirase/chokubaijomaph.html