Penthouse ドラマ『秘密 ~THE TOP SECRET~』オープニング曲「ナンセンス」に込めた“らしさ”と“挑戦”
2024年12月19日に開催されたパシフィコ横浜 国立大ホール公演が大成功したPenthouse。テレビドラマ『秘密 ~THE TOP SECRET~』オープニング曲として書き下ろした新曲「ナンセンス」は、2025年の活動を後押しする起爆剤となりそうだ。ソリストとしても活躍するピアニスト・Cateen(Pf)もメンバーとして腕を振るいながら響かせる心地よいグルーヴ、キャッチーなメロディ、男女ツインボーカルの絶妙なコンビネーションに、ぜひ注目していただきたい。浪岡真太郎(Vo,Gt)、大島真帆(Vo)、矢野慎太郎(Gt)、大原拓真(Ba)、平井辰典(Dr)が「ナンセンス」の制作エピソード、5月から6月にかけて行われる全6公演のワンマンツアー『Penthouse ONE MAN LIVE TOUR 2025 “Midnight Diner”』について語ってくれた。
――『秘密 ~THE TOP SECRET~』のオープニング曲を作るにあたって、先方から頂いていたリクエストなどはありましたか?
浪岡:曲調とかおおまかなことはありましたけど、歌詞のテーマに関しては「自由に書いてください」ということでしたね。
大原:曲のデモがまず上がったんですけど、それが先方のイメージに合っていたようで、歌詞は自由に書かせていただけたんです。むしろ「ドラマにあまり寄せすぎないでください」というくらいでした。
――聴いていると自ずと身体が動く気持ちいいダンスチューンですが、歌詞の内容はSNSとか世相が反映されていて、なかなかドロドロしていますね。
浪岡:楽曲としてのキャッチーさは常に持っていたいんです。歌詞に関しては《ナンセンス》だけ先にあって、そこから広げていきました。その結果、世相に寄った感じでしたね。
――歌詞は浪岡さんと大原さんの共作ですが、どのように書き進めていったんですか?
大原:浪岡のデモに既に入っていた《ナンセンス》以外にもいろいろな言葉を嵌めてみたんですけど、やっぱりこれが一番しっくりきたんです。こういう曲調なので“怒り”じゃないけど、ロックな歌詞が合っている印象があって、自ずとこういう内容になっていきました。
矢野:日頃の怒りが込められているというわけではないんだ?(笑)
大原:うん。“ある程度、自分の気持ちも乗らないといけない”というのもありつつ、普段からこういうことに怒っているわけではなく(笑)。あと《皆様》という言葉も思いついていたので、《皆様》と《ナンセンス》に当て嵌る怒れることとは? と考えていきました。
――《ナンセンス》がデモの初期段階からあったというのは、納得です。Penthouseの音楽は、歌詞の言葉と音の嵌りがいつも絶妙ですよね。
浪岡:ありがとうございます。デモを仕上げる際は、歌詞の意味とかを気にせずに言葉を嵌めるんです。メロディを歌う時の嵌りの良さ、気持ち良さを優先しているので。僕はもともと洋楽が好きで、そういう曲を学生時代から歌っていたんです。洋楽のメロディに日本語を乗せると急に野暮ったくなるので、そこをどうするのかは悩みながらずっと考えています。
――11月にリリースされたアルバム『Laundry』の1曲目「Taxi to the Moon」とか、言葉と音の嵌りが絶妙でしたよね。
浪岡:「Taxi to the Moon」のメロディは洋楽的なので、ただ日本語を嵌めるとダサくなっちゃうんです。僕は日本語の曲の英語カバーの動画を時々出しているんですけど、そういった経験も活かしながら歌詞の言葉を嵌めていっています。「ナンセンス」は、「Taxi to the Moon」とかと較べると洋楽のメロディという感じでもないですけど、“Aメロは、洋楽っぽいのかもしれない”という感じですね。Bメロとサビは、日本語でそのまま歌っても大丈夫なタイプだと思います。Aメロに日本語を嵌めるのは大変だったんじゃない?
大原:大変でしたよ。こういうのはずっと浪岡とやってきたので、できるようになってきましたけど。昔は“嵌りが悪いから直してくれ”と言われて、ヒイコラ言いながら書き直していました。
――「ナンセンス」のAメロの言葉探しは、どのような過程を辿ったのでしょうか?
大原:韻を踏みやすい言葉を探していきました。《No thank you》《正義し放題》は思いつくまでに時間がかかって、出てきた時は“これなら行けそうだ”と安堵したのを覚えています。浪岡のボーカリストとしての歌いやすさ、“ここのメロディは跳ねて欲しい”というようなこだわりになんとか応えたくて、僕が思いつかない時は浪岡にも考えてもらうのが、いつもの歌詞の書き方です。
――《No thank you》と《能天気》で押韻になっているのとか、斬新です。
大原:《能天気》を先に書いていたんですけど、そこから《No thank you》が意外となかなか出てこなかったんですよね。
――歌詞の内容に関しては、リスナーそれぞれが身近な出来事と重ねて聴ける部分も多いのかなと思います。
浪岡:そうですね。ドラマを観つつ聴いたら、そこまでSNSとかについて描いた曲として聞こえないけど、ふとどこかで耳にしたらSNSとかをイメージできて、入り込みやすいのかもしれないです。
大原:ドラマは死者の脳をスキャンして生前の景色を見るストーリーなんです。“そういう捜査は倫理的にどうなの?”という話も出てきて、外野の人がいろいろ言ってくるんですよね。そこがこの歌詞とリンクしていると思います。
――歌詞が書き上がったこの曲に対して、大島さんはどのようなことを感じました?
大島:“強い曲ができた”と思いました。ツインリードボーカルのバンドだからこそできるバランス感でもありますし、サビで浪岡の声の美味しいところが存分に出ているので、耳にした人の印象に何かしらの形で残ると感じています。
――平井さんは、「ナンセンス」をどのような印象で捉えていますか?
平井:最近のPenthouseは、大人しい感じの曲が多かったように思いますし、デッドな音で仕上げることも多かったので、それとはまた違った感じになりましたね。ドラムに関してはスネアの残響がしっかりと出ていて、ロックなサウンドというか、かなり暴れています。
浪岡:僕、最近、エフェクターを集め始めたんですよ。だからこうなったのかな?
平井:理由は、やっぱりそれでしょう。
浪岡:歪んだギターで作った曲を、Penthouseは意外とやっていなかったんですよね。
矢野:僕も“Penthouseでもこういうのを出せるのは、いいなあ”と思いました。ギターについてほとんどの箇所で同じことを弾いている音を左右で流しているのも、ロック的な作り方で今までやっていなかったと思います。各々の音の存在感がありますね。
――確かにギターは、まさにそういう作りになっていますね。
矢野:はい。左右で同じコードを弾くのは一般的によくありますけど、この曲は細かいフレーズのニュアンスも含めて左右で揃えているんです。
――普段、ロックを中心に聴いているリスナーも自然に反応できる門戸の広さを持った仕上がりだと思います。
浪岡:テンポが速めの曲の方が幅広い人に聴いてもらいやすいというのもあるので、最近はそこも結構意識しながら作っています。そういう中で、曲毎にいろいろなテイストをやっている感じなんですよね。
――Penthouseは“シティソウル”を名乗っていますけど、ソウルミュージックをひたすら追求しているという感じではなさそうですね。“何にでもなれる音楽性”ということなのかなと私は捉えているのですが、いかがでしょうか?
浪岡:このバンドを始めた初期は、英語の歌詞の曲が多かったですし、もっとソウル寄りな感じがあったんですけどね。そこからいろんなことに手を出しつつ、今みたいになっていきました。「ナンセンス」もシティソウルっていう印象ではないでしょうし。
――Aメロは、ソウルとかのブラックミュージックのニュアンスなのかなと思います。
浪岡:多少はそういうエッセンスも入っていると思います。でも、あんまりそういうことを大きな声で言うとソウルが好きな方々に怒られそうなので、これくらいにしておきます(笑)。
――(笑)。ざっくりした言い方をすると“いい曲を作りたい”という願望に忠実にやっているバンドということですよね?
浪岡:はい。それは間違いないです。
大島:「ナンセンス」も、聴いていただくための門戸を広げられる曲だと思うので、“なんか、Penthouseを聴いている私、おしゃれかも”という感じで聴いていただけたらなと思っています。
――適切な表現なのかはわからないですけど、“モテそうな曲”です。
大島:いいですね(笑)。
大原:モテるという印象で聴いていただけるのはありがたいです。
浪岡:モテるに越したことないですから。
――ドライブデート中に「ナンセンス」をかけるのは、推奨できると思います。
大原:《退がれ 退がれ くたばれ》とか歌っていますけど……大丈夫かな?(笑)
――大丈夫だと思います(笑)。《退がれ 退がれ くたばれ》が出てくるエンディング間際は、痛快です。
大島:そこの部分、言葉がどんどん強くなっていくんです。
大原:大サビは、言葉を強くしようと思って歌詞を書いたんですよね。
――浪岡さんと大島さんが交互に強い言葉を歌って、最後の《そんじゃ来世で会おうか See you again!》をふたりで一緒に歌うのが、とどめの一撃という印象です。
浪岡:ツインボーカルで盛り上げる感じになっています。
大原:最後のところ、真帆は地声だよね?
大島:うん。最後の大サビの《退がれ 退がれ》は地声で歌っています。転調していてキーが高いんですけど、“言葉を強くしたいから地声でいって欲しい”とボーカルディレクションをしてくれたふたり(浪岡と大原)に言われたんです。地声で強く歌うと、言葉も強く乗るというか。“気持ちがこもったな”と感じているので、ストレスが溜まっている時はぜひ一緒に歌っていただきたいです(笑)。
――音が気持ちいい嵌り方をしているからこそ、発散できる曲にもなっているということなんだと思います。
浪岡:「ナンセンス」は、そこまで英語っぽくしようとした曲ではないですけど、言葉の嵌りは大事にしています。“英語にはよくあるけど日本語にはない”みたいな響きをなんとか日本語の中から探し当てて作っていくのは、よくやっているんですよね。
――日本語は、母音がノリやグルーヴを阻む傾向がありますよね?
浪岡:そうですね。子音の後に必ず母音が付くのが日本語ですけど、英語は必ずしもそうではないんです。子音が連続したり、母音が付かない言葉が多いんですよ。でも、日本語にも声に出すと子音が連続する響きになる言葉が時々あるので、そういうのを拾い集めて書くことが時々あります。「Taxi to the Moon」とか、まさにそうでした。
――歌詞について解説している浪岡さんのコラムで、「日本語のバグを探していく」という旨を書いていましたよね?
浪岡:はい。まさにそういう感覚の作業なんです。英語には無声音があるので、それによってゴーストノートみたいなものが生まれて、メロディがグルーヴィになるんです。そこを日本語でも形にしていけたらなあと思っています。
――日本語の文化圏で活動しているバンドならではの面白い課題だと思います。
浪岡:そうですね。こういうのは、日本語のネイティブじゃないとできないことでもあるので。海外の人が喋る日本語は、ちゃんと無声音を発音しようとすることが逆に多いですよね。その辺に関しては、日本人ならではの日本語の歌になっているのかもしれないです。
――くだけた話し言葉の日本語は、グルーヴィになりますよね? 方言は、まさにその傾向があると思います。
平井:藤井風さんとか、そうですよね。
大島:たしかに。
浪岡:方言ならではのものはありますよね。例えば東北に関しては寒いから口を開けづらくて、母音がちょっと不明瞭になるということみたいです。英語は母音が曖昧な傾向があって、母音も幅広くて、中間の母音もたくさんあるじゃないですか? そこは方言と英語のリンクする部分なのかもしれないです。
大島:日本語で普段喋る時、浪岡は母音をあんまりはっきり発しない傾向がある気がします。
浪岡:それは、ぼそぼそ喋ってるからだよ(笑)。
大島:歌う時も結構そうじゃない?
浪岡:まあ、そうだけど。
大島:私はもともとミュージカルをやっていたこともあって、はっきり発音する歌い方だったんです。だから浪岡にアジャストしていくまでに時間がかりました。最近はそこが上手く嵌るようになって、ボーカルとしてグルーヴ感が出てきたのかなと思います。
――Penthouseで積み重ねている日本語でのグルーヴ追求は、いつか文章でまとめて発表したら面白いのかも。
浪岡:川原繁人さんという言語学者が日本語のヒップホップについて書いていますよね。本を読んだんですけど、とても面白かったです。
――“日本語でいかにグルーヴィに響かせるか?”という点に着目してPenthouseを聴いているリスナーは、結構いると思います。
浪岡:なかなかみんなにできることではないのかなと思って頑張っていますけど(笑)。ただ、そこが伝わるのかどうかは、また別の話だったりもして。聴いてくれる人に“いい!”と思ってもらえるものでありながら、そういう部分を探求していくのは課題です。
――「ナンセンス」のフレーズから挙げるならば、《ようやく今晩 無礼講決行です》も発声すると圧倒的に気持ちいいです。
浪岡:そこも子音、無声音、二重母音とかが入っていて、グルーヴィですね。
大原:《無礼講》の意味自体もちゃんと歌詞全体の流れの中で嵌っているので、上手くいきました。
――楽器類に関しても、音の遊び心を発揮していますよね? サビの裏側でなんか不思議な音が鳴っていたりするじゃないですか。
浪岡:はい。賑やかさがあって、ごちゃってる感じにしたかったんです。曲のテーマ的にも綺麗に仕上げ過ぎない方が合っていると思ったので。
矢野:ギターのピックスクラッチを初めて使いました。サビ入りのところのギュイーンという音です。Penthouseでこういうことをやる日が来るとは思ってなかったです。
――矢野さんは、ロックがルーツとして強いんでしたっけ?
矢野:もともとメタラーなんです。メタルとかゴリゴリしたタイプのアニソンが好きなので。
平井:ロックというよりもメタルだよね?
矢野:そうですね。まあ、いろいろ聴くんですけど。
大島:ロックがルーツにあるのは、浪岡?
矢野:ブルージーなロックだよね? 浪岡はハードロックは好きだけど、メタルは好きじゃないんです。境目がはっきりしています。
――お好きなのはエアロスミスとか、アメリカンなロックとかですよね?
浪岡:そうなんです。アイアン・メイデン辺りから嫌いになります(苦笑)。
矢野:そんなにはっきり言うなよ(笑)。好き嫌いの線引きのわかりやすい言語化だけど。
浪岡:でも、ディープ・パープルを歌わせたら、だいぶ上手いですよ。
矢野:それはそうだな。
――デイヴィッド・カヴァデールの感じとか、浪岡さんの声質に合っていると思います。
浪岡:デイヴィッド・カヴァデール、好きですね。ホワイトスネイクは、ギリいけるので。
大原:“ギリいける”って言い方(笑)。
――(笑)。ルーツがまちまちなメンバーが集っているのは、Penthouseの音楽性の豊かさに繋がっていますよね?
浪岡:それは間違いないですね。
――今日の取材には参加していませんが、Cateenさんも幅広い要素を持っているじゃないですか。
矢野:はい。「ナンセンス」でも、彼ならではのものが発揮されていると思います。
大原:「ナンセンス」の1サビの後とか、Cateenが考えてくれました。
浪岡:当初そこが浮いている印象だったので、彼に良いフレーズを作ってもらうのが面白いと思ったんです。“ソロなのか? リフなのか?”みたいないい塩梅のものを作って欲しくて送ったら、いい感じのものが返ってきました。勘がいいので、“こんな感じで”と伝えると、“そうそうそう!”というのが返ってくるんです。
――キャッチー且つ面白いアプローチが満載された仕上がりです。ドラマのオープニング曲ですけど、タイアップは今までにかなりやってきましたよね?
浪岡:はい。タイアップだからこそ書けるテーマの曲とかもあるから、面白いんですよ。いつかアニメの曲とかもやりたいです。
平井:我々はアニメが好きですからね。
大原:アニソンのお話もお待ちしてます!(笑)
大島:台湾や韓国を中心として海外のリスナーからのコメントを頂くことも増えてきていますからね。アニメをきっかけに海外のみなさんにさらに聴いてもらえるようになったら嬉しいです。
浪岡:「Taxi to the Moon」みたいに最初から日本語と英語の両方でいける曲とか、アニソンにいいんじゃないかなあ。
矢野:“いいんじゃないかなあ”って、思いっきりアピールしてる(笑)。
――(笑)。着々と活動の規模が大きくなっていますよね。12月19日に開催されたパシフィコ横浜公演のチケットも即完しましたから。
大原:本当にありがたいことです。めっちゃ不安だったんです。
大島:平日のライブでしたからね。Penthouseのライブはリピーターが多い印象があって本当にありがたいです。新しく来てくださる方々も増えて来ているので、この先もたくさんのお客さんに来ていただけるように頑張っていきたいです。
――そして、5月から6月にかけて開催される全国ツアー『Penthouse ONE MAN LIVE TOUR 2025 “Midnight Diner”』のスケジュールが発表されましたね。台北公演もあるこのツアーですが、日本国内は全会場がホールです。
大島:楽しみですね。東京国際フォーラムホールAにも立たせていただくツアーなので、そこに向かって勢いをつけていきたいです。
――ホールAは、広いですよ。
大原:さすがに緊張します。
大島:今までにいろいろなアーティストさんのライブを観させていただいた会場なので、客席から観る景色はよく知っているんです。私と浪岡は、ゴスペラーズさんのライブのゲストであのステージに立って歌わせていただいたことがあります。
浪岡:そうだったね。
大島:生意気かもしれないですけど、その時に“いつかここにPenthouseで立てるな”と思ったんですよ。
大原:おおっ!
矢野:生意気だ(笑)。
平井:ポジティブだね(笑)。
大島:“ついにその時が来た!”と個人的には思っております。
平井:まだお客さんで埋まるかどうかわからないけどね。
大原:たしかに(笑)。埋まんなかったらやばいなあ。
大島:大阪の会場は、フェスティバルホールですね。前のツアーよりも大きいです。
――Penthouseは結構マニアックなこともしているバンドですけど、こうしてたくさんのお客さんに支持されるようになっているのがすごいと思います。
矢野:知名度のわりには集客はちゃんとさせていただいているというか(苦笑)。
大島:“知名度のわりには”って……。
大原:リアルなこと言いますね(笑)。
平井:リピーターのみなさんのおかげです。
浪岡:本当にありがたいですね。
大島:ライブの回数がそんなに多くないというのもあるのかも。次のツアーも、生で観られる貴重な機会です(笑)。
平井:ライブに起こしの際は、素敵なグッズも展開しておりますので、そちらもぜひ!
浪岡:平井はグッズ担当なんです(笑)。
大原:Penthouseは大学のサークルで結成されたバンドなので、ライブが好きなメンバーが集まっているんです。“ライブって楽しい。かっこいいな”っていうものが詰まっているので、ぜひ観ていただきたいですね。今は「ナンセンス」のライブでの盛り上げ方を検討中です。
矢野:“この曲は、どうやって盛り上げたらいいんだろう?”という話を、ついこの間のスタジオ練習でしたところなんです。ヘドバンでもいいのかな?
大原:それは違う。
平井:全然違いますね。
矢野:メタラーの意見は却下されました(笑)。
――(笑)。ドラマがきっかけでPenthouseと出会った方々も来るツアーになると思います。
大原:そうですね。音楽の楽しさが伝わるライブを最近できるようになっていると思っているので、この記事を読んでくださっているみなさんの中でまだPenthouseのライブを観たことがなくて、チケットがまだあるようでしたら、申し込んでいただけたら嬉しいです。我々は、“絶対に楽しませます”という気持ちでおりますので。
取材・文=田中大 撮影=菊池貴裕