命を守る「消火器」の使い方→「いざというときに備えたい」「分からないのは不安…!」
住宅火災が多く発生している冬。連日ニュースでも報じられていますが、決して他人事ではありません。いざというときに役立つ「消火器」も、使い方が分からない方は少なくないはず。そこで今回は、いざというときにしておくべき「消火器の正しい使い方」をご紹介します。
家庭用消火器は「初期消火」に有効
ホームセンターなどの販売店では、一般家庭用の「住宅用消火器」を取り扱っています。店舗に置いている業務用の消火器と比べて軽くてコンパクトで、使い方も簡単。万が一自宅で火災が発生したときの備えに向いていますが、有効なのは初期消火のみです。
天井に火が届く程度なら消し止められる可能性がありますが、天井まで火の手がまわってしまうとアウト。初期消火は時間との勝負なので、「どうやって噴射すればいいか分からない」と慌てないよう、正しい使い方を身につけておきましょう。
消火器の正しい使い方
消火器の使い方は、とてもシンプルです。ただし、噴射方法を間違うと火へ放射する前に薬がなくなってしまうので、使用する際のコツも覚えておきましょう。
手順1.ピン(黄色)を引き抜きます
上に向かって強く引き抜いてください。ピンを抜くと、レバーが握れるようになります。
手順2.消火器からホースを外して、ノズルを火元に向けます
このとき、火元に近づきすぎるのはNG。1.5~2ⅿほど距離をあけて、しっかりと火元を狙いましょう。
手順3.レバーを強く握って、薬剤を噴射します
煙で火元が見えづらくなりますが、しっかりと狙いましょう。ホースが振られても、ノズルから手を離さずに握り、薬剤をすべて出し切ります。
手順4.火が消えたのを確認したら、119番通報します
無事に初期消火できた場合でも、種火が残っている可能性があります。必ず119番通報をして、再発火を防いでください。
繰り返しになりますが、家庭用の消火器は初期消火にのみ有効です。火の手がまわり初期消火できない場合は、すぐに119番通報を行ってください。
また、消火器には使用期限があり、耐用年数を過ぎたものは使用できません。腐食や変形、傷のある消火器の使用は危険をともないますので、状態や期限についても確認しましょう。
参考:豊岡市消防本部_ご家庭に住宅用消火器を設置しましょう
https://119.city.toyooka.lg.jp/0000002319.html
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア