東京スカイツリーをバックに夏の夜を満喫!「第44回隅田川おどりフェスタ2025」が8月23・24日に開催
夏も終わりに近づく頃、東京都墨田区の区役所前うるおい広場では「第44回隅田川おどりフェスタ2025」が2025年8月23日(土)・24日(日)に開催。心地よい夜風を感じながら、全国各地の踊りを楽しもう。
地域のイベントとして1978年にスタート
墨田区役所にある「うるおい広場」で夏の夜を楽しむ「隅田川おどりフェスタ」は、2025年で第44回目を迎える歴史あるイベントだ。「始まったのは1978円。当時は私の父が地域の活性化を狙って夏に盆踊りを始めました」と話すのは、明るい社会づくり墨田区民の会の会長・杉本さん。当時は企業や個人の協賛で広告提灯をぶら下げ、厚生会のボランティアが模擬店を出店しその売上は社会福祉協議会に寄付するなど、地域ぐるみでイベントを育んできた。
ところが、コロナ禍により3年間、イベントは中止を余儀なくされた。それをきっかけに協賛していた企業や個人などと縁が切れてしまった。それでもイベントを存続させようと、今では来場者に無料で配布するうちわを広告として開催費用を集め、なんとか毎年開催にこぎつけている。
全国各地の踊りも楽しめる!
元々は盆踊りだけだったが、実行委員会のメンバーに高知県出身者がいたこと、また地元の隅田川と高知を代表する清流・四万十川が“姉妹川”という縁もあって、10年ぐらい前からよさこい踊りが始まった。その後、沖縄のエイサーも加わり、現在は沖縄エイサー、高知よさこい踊り、盆踊りの三部構成となっている。
「よさこいは最初によさこいチームが踊りますが、途中から見物客も加わって踊ることができます。初心者でも大丈夫、踊りの指導もしてくれますよ。エイサーは見て楽しんで」と杉本さんはにっこり。さらに盆踊りについても、「年配の方の楽しみと捉えがちですが、若い人たちも見よう見まねで踊れるし、踊ってみると意外と楽しめます。ぜひ参加してもらえれば」。盆踊りは辺りが暗くなった18時から始まり、毎年地元住民から観光客まで多くの人々が夏の風物詩を楽しむ。
会場では15時から模擬店がスタート。地元の団体による模擬店のほかキッチンカーも5、6台出て、飲食も楽しめる。隅田川からほど近い区役所のうるおい広場は心地よい夜風が通り抜け、東京スカイツリーも一望できるロケーション。盆踊りや全国各地の踊りを楽しんで、夏の夜のひとときを過ごそう。
開催概要
「第44回隅田川おどりフェスタ2025」
開催期間:2025年8月23日(土)・24日(日)※雨天中止
開催時間:15:00~20:30(24日は~20:00)
会場:墨田区役所うるおい広場(東京都墨田区吾妻橋1-23-20)
アクセス:私鉄・地下鉄浅草駅から徒歩6分
【問い合わせ先】
隅田川おどり事務局 info@sumidaodori@gmail.com
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。